コロナで20~22年にかけて休止になっていた「ラ・フォル・ジュルネ」が復活!今年のテーマは「Beethoven ― ベートーヴェン」だったので早速行ってきた。それにしても気が付くのが遅くてチケットがほぼ売り切れ( ̄▽ ̄;)  なんとか3講演を抑えられた。45~50分単位のコンサートなのでいろいろ梯子できるのが魅力(初日は梯子できるほどチケットおさえられなかったが汗)。

 

初日は「ベートーヴェン、そして音楽の革命」と題された講演を観てきた。演奏曲目はベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」。日本センチュリー交響楽団の演奏で、指揮は角田鋼亮である。一般的には、ベートーヴェンのナポレオンへの共感から、ナポレオンの偉大さを讃える曲として作曲されたといわれている。しかし、革命後にナポレオンが皇帝に即位したこともあり、ベートーヴェンは激怒してナポレオンへの献辞の書かれた表紙を破り捨てたと言われる。ただ実際は破り捨てておらず、ペンでかき消したのみであり、「ある英雄の思い出のために」と追記したというのが史実らしい。このペンでかき消すシーンは、1994年の映画「不滅の恋/ベートーヴェン」でも描かれている。この”ある英雄”が誰かは分からないが、ナポレオンかもしれないし、イェーナの会戦で戦死したプロイセン王子ルイ・フェルディナントとも言われる。雄大な曲想で始まるが、第二楽章はなんと葬送行進曲と重々しい曲となっている。これはナポレオンの死への追悼か、革命で亡くなった人々への鎮魂か。第四楽章までで45~50分程度の長大な曲で、当時としては異例だった。繰り返されるモチーフや大きな響きは、それまでの貴族的な交響曲にはない要素である。

 

ちなみに、チケットの半券があると講演会も無料で聴ける。「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」のテーマで片山杜秀 慶應義塾大学教授の講演を聞いてきた。同名の書籍があるが、本人曰く本のタイトルはあるあるだが、出版社側の要望でそうしただけだそうだ。ベートーヴェンを聴けば近代の理解が進むぐらいがちょうどよい。ここらへんのハイドン、モーツェルトとか、近代の先鞭としてのベートーヴェンの音楽の話は既知だったが、片山教授はユーモラスで楽しめた。

 

何度来ても東京国際フォーラムは立派だ。ブースも結構出ていたが、やはりまだ全復活には至っていない。以前は地下のイベントスペースも所せましとブースがあったが、今回はほんと一部だけ。ROLANDの電子ピアノの試弾が出来てよかった。中庭の食事のブースは結構出典していた。スパークリングワインやシャンパンなども手ごろに楽しめる。ただ電子マネーとクレカ決済はほぼ非対応なので、キャッシュを持参しましょう。

 

さて、帰り道に「そば 俺のだし」へ寄った。俺の株式会社の展開するチェーンだが、ほんと格安で高クオリティ。これで採算とれているのだから、経営陣は有能である。戦略的に近くに出店して配送コストを安くしたり、大量発注で仕入れ値を抑えているそうだ。

まぐろのお刺身。ほんと美味。トロは脂がのっていて美味しい。680円。

 

ウニの海苔巻きの天ぷら。780円。安い。。

 

和牛の天ぷらのうに添え。780円。安い。。

 

そば屋なのに、そばを食べずにサイドメニューとスパークリングだけ注文してしまったが、かなり満足度高い。有楽町・銀座エリアで手軽に美食にありつけるのはありがたい。しかも駅直結なので雨の日でも来店しやすいのが魅力だ。

さて、またまた歌舞伎町タワーの「109シネマズプレミアム新宿」へ行ってきました。

お目当てはリバイバル上映の「ラストエンペラー」

 

歌舞伎町タワーからの新宿の摩天楼はなかなか見ごたえがあります。

 

早めに到着したのまずはスパークリングを一杯。今回はS席ではなく4500円の席にしました。ちなみに、会員登録(年会費1000円)したので500円引きで座席代は4000円でした。まぁ、S席じゃなくても十分過ぎるほど快適ですね。荷物置きもありますし、後ろに少しだけ倒れますのでちょうど良い確度で観れました。

 

(映画評)

さて、私が大学生の時だから10年ほど前に鑑賞したのだが、坂本龍一を偲んでリバイバル上映していたのであらためて観てきた。清王朝のラストエンペラーの溥儀は、二度も皇帝に即位するも最期はただの庭師として生涯を遂げた。皇帝として生まれた男の生涯と激動の中国を描いた傑作歴史大作。163分もあるが、ほんと長さを感じさせない。ちなみに、監督はイタリア人のベルナルド・ベルトルッチ。彼の「東洋三部作」の一作である。

本作では清王朝の滅亡と、内戦、共産主義国家の誕生、文化大革命までが描かれているが、その後、中国は鄧小平の改革開放と経済大国への飛躍を経験しており、ほんとここ100年の中国の歴史は”激動”である。コロナで断念したが、中国の紫禁城は一生のうちに一度は訪れないとと思っている場所だ。

本作では音楽も本当に素晴らしかった。音楽担当は坂本龍一氏であるが、坂本氏は本作で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞している。メインテーマの、格調高く重厚であるが、どこか物悲しさも漂わせる曲調がなんともいえない。

本作を視聴する場合、近代中国史とラストエンペラー溥儀の大まかな背景知識があったほうが何倍も楽しめるだろう。おそらく清王朝を、漢民族の王朝と勘違いしているレベルだと何が何だか分からないだろう。西太后、袁世凱、文化大革命などは常識としても、そのほか、甘粕正彦、川島芳子、愛新覚羅溥傑とその妻の嵯峨浩、東陵事件あたりも押さえておきたい。とはいえ、かなり脚色と創作もあるわけであるが。

 

どうでもいい無駄知識であるが、満州国も日本に近かったこともあり、清王朝の愛新覚羅家の一族には、日本に移住して子孫を残している人もいる。古代の中国の秦やら朝鮮の百済の王族が日本に移住したという話が伝承されているが、愛新覚羅家の例をみるに、波乱の大陸から平和で豊かな島国の日本に逃れたというのは事実としてあったんだろうなと思う。

ちなみに、本作の台詞は原則的に英語であるが、紫禁城を「The Forbidden City」では本来の意味が失われている。天帝が住んでいる星とされる北極星を紫微星、その周辺を紫微垣と呼んだので「紫」の漢字がつき、そして、天帝から命を受けた皇帝が住み庶民が立ち入れないことから禁じられた場所として「禁」の漢字をあわせている。英語名ではただの「禁じられた都市」で意味が分からない。ここら辺は言語の難しさだなぁと観ながら思った。

 

 

★4.2 / 5.0

今月オープンの歌舞伎町タワーの「109シネマズプレミアム新宿」へ行ってきた!

 

映画館は通常1900円だが、こちらの映画館はなんと通常席が4500円で、S席だと6500円!!

 

上質な席とロビーでプレミアムな体験ができる映画館となっている。高い!と思うかもしれないが、上質なポップコーンにドリンクが食べ飲み放題(そんな大量にお腹に入らないと思うけど)なのでそれを考えるとさほど高くないかも?S席の場合、専用ラウンジがあり、ウェルカムドリンク(アルコール含む)が1杯無料。ウェルカムドリンクがアルコールも可なのでそれを考えると、個人的にはコスパが悪くないなと思った。お酒もそこそこちゃんとした種類が揃っている。

こちらの真ん中が歌舞伎町タワー。

歌舞伎町は再開発で小ぎれいな街になってきているが、とはいえ、客層は・・・( ̄▽ ̄;)

 

ソドムとゴモラじゃなくて歌舞伎町にあるバベルの塔ではなく歌舞伎町タワー。

200mを超す超高層ビル。

 

2階がネオンが強烈でこりゃ映えますね。外国人が多かったけど、これはウケると思う。

 

さて、こちらは映画鑑賞前に自費で購入のスパークリングワインのセグラヴューダス・ブリュット・レゼルバ。清々しいアロマとフレッシュな青りんごのような味わいと軟かい酸味。人気のモエ・エ・シャンドンより私は好きなお味でした。ミニボトル1400円ですが、法外ではなく良心的。日本のウィスキーも山崎や白州など揃ってますが、どれも良心的な価格設定だと思います(メニューLINK)。通常のラウンジもとても快適で良い感じです。4500円で非日常を味わえるなら全然あり。私みたいにちょっと早めにきて、バーで一杯ひっかけてから映画鑑賞とかおすすめです。

 

こちらが6500円のシート。リクライニング機能付き。

荷物も置けるので冬場とかコートとかかさばるものがあっても快適に映画鑑賞できる。

正直、4500円のシートでも十分過ぎるほど快適。

 

こちらがS席専用ラウンジ。モダンで上質な空間。

正直、4500円の通常ラウンジでも十分かなと思いました。

ウェルカムドリンクありますが、通常ラウンジにあるバーで自費で買えばいいかなと。

 

こちらはウェルカムドリンクの無料のスパークリングワイン

(映画の前に自費でも飲んでたのにまた同じの頼んでしまった( ̄▽ ̄;))。

 

BGMは坂本龍一だったけど、音響の監修が坂本龍一だったからかな。

そんな坂本龍一もこの前亡くなってしまった。ほんとに偉大な才能が失われた。

彼のライブが映画館で上映されているのでまた観に来ようと思う。

さて、先日、久しぶりに上野の国立西洋美術館に行ってきた。

ブルターニュは現在はフランスの一部であるが、もともとブルターニュ公国で独立した国であった。ケルト系ブルトン人が住んでいたエリアである。1532年にブルターニュ公国とフランス王国の連合が宣言されて、1547年にブルターニュ公であるアンリ2世がフランス王に即位している。その後も独立した地位を持ち、特権も有していたが、フランス革命中の1789年に正式に公国は廃止され分割され県が設置されフランスの行政機構に取り込まれたようだ。

 

そんなブルターニュはフランスの中でも”異郷”であり、19世紀後半から20世紀はじめに、モネ、ゴーガン、黒田清輝、藤田嗣治ら多くの画家たちがブルターニュへと創作活動へと出かけたという。そんなブルターニュに焦点を当てたのが本展示会である。なお、下記の写真は全て撮影可能なものである。

 

クロード・モネ 《ポール=ドモワの洞窟》。色彩感が美しい。

 

ポール・ゴーガン 《ブルターニュの農婦たち》。タヒチ島の旅の後に作成されている。

どこか頑強なシルエットや色彩感にポリネシア的な要素が見て取れる。

 

ポール・セリュジエ 《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》。ブルターニュ公国最後の女公であるが、その後、フランスに併合され、彼女はシャルル8世、ルイ12世の2代のフランス国王の王妃となっている。

 

モーリス・ドニ《若い母》。柔らかい色彩感。和やかな雰囲気を湛えている。

 

リュシアン・シモン《庭の集い》。非常に好きだった作品。人物と背景が安定した構図に溶け込んでいる。

 

リュシアン・シモン《ブルターニュの祭り》。こちらもシモンの作品。色彩感と構図がほんと好き。

 

日本人の画家では金山平三、斎藤豊作の作品も好きだったが、残念ながら撮影不可作品だった。

 

今年はポンピドゥーセンター キュビスム展や、イヴ・サンローラン展もあるので楽しみである。

英コンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズ(H&P)が18日発表した「世界の富裕都市」ランキングで、こんな結果が明らかになった。2位には東京が食い込んだ。トップ10には、米国と中国(香港含む)から3都市ずつがランクインした。両経済大国の主要都市に富が集まっていることが改めて浮き彫りとなった。ー時事通信社

 

100万ドル以上(1ドル130円とすると1憶3000万円)の投資可能な資産を有する富裕層の人口が最も多い都市のランキングで、東京が第2位だったそうだ(ランキングソース:LINK)- それにしても日本の記事ってなんでデータの出典を貼らないんだろう( ̄▽ ̄;)。人口規模を踏まえると、NY市は800万程度だが、東京23区人口は970万なので東京は世界的にみても富裕層を抱える巨大な市場である。

 

よく日本悲観論がマスコミやSNSでも流布されているし、楽観視はできないにせよ、世界広しと言えども一人当たりGDP3万ドルを超えて人口1憶を超える経済大国は、現在でも日米の2か国しか存在しない。ロシアや中国は国土は広いが一人当たりGDPは1万ドル程度しかなく、フランス・イギリスも富裕国であるが人口は日本の半分程度しかない。人口5000万人以上かつ一人当たりGDP3万ドルとしても、世界には8か国しか存在しない。少子化云々と騒がれているが、先進国で少子化していない国はイスラエルぐらいであり、それ以外は程度論に過ぎない。

 

中国はいまや経済大国であるが、共産主義の一党独裁の国家の統計なんて当てにならない。ソ連も崩壊後にGDPの統計をみたら公表値の半分だった。夜の街の光から経済規模を推定した研究があるが(LINK)、実際の経済規模は6割程度と推計されている。経済成長率もかなり低迷してきているが、実際はマイナス成長ではないのだろうか。

 

よく一人当たりGDPのランキングだと、日本は順位が低いという人がいるが、単に日銀の政策による円安の影響である。1ドル100円だとすればドイツ・フランス・イギリス並みであり、高齢化率が高い割りに健闘している。悪夢の民主党政権かでは円高不況になったが、そんな当時は、一人当たりGDPは世界トップ10位内に上昇していた。米ドル換算の順位に固執する意味はないのだ。それに一人当たりGDPの高いルクセンブルク・シンガポール・スイス・アイスランド・デンマークなどはいずれも人口1000万人もいない小国である。ルクセンブルクは人口64万人、アイスランドも36万人で、日本でいうと人口92万人の世田谷区よりも小さいミクロ国家である。税制優遇などで富裕層を集めれば、そりゃ富裕国になる。日本でも例えば、都心3区が独立国家になれば人口は48万人程度だが、一人当たり所得は世界有数の富裕国になる。

 

東京都のみが独立しても令和元年一人当たり都内総生産(名目)は826万円(LINK)であり、1ドル134円の円安で計算しても61500ドルであり、国別でみると世界11位にランクする(1人当たり名目GDP(IMF統計)による)。1ドル100円だと82600ドルであり、82,808ドルのシンガポールに次ぎ世界第7位である。つまり、一人当たり所得の低迷は、国家間の比較では悲観的にならざるを得ないが、都市別でみると東京都はさほど憂うべき水準ではない。日本の地方は産業の新陳代謝が進まずに低生産性の産業に固執して衰退し、東京は高生産性の産業が栄えて富裕エリアとなったという地域間格差を浮き彫りにする。

 

ただ一方で、100万ドル以上では東京は第2位だが、1億ドル以上(1ドル130円とすると130億円)のCentimillionaireの住む都市ランキングでは東京は世界第12位、10億ドル以上(1ドル130円とすると1300億円)のBillionaireの住む都市にいたっては東京は世界第23位にまで転落する。Billionaireの数では北京・上海・ムンバイ・ソウルの後塵を拝する。日本は超富裕層が少ないのである。

 

野村総研では富裕層は金融資産1憶円以上としているが、海外のデータでは富裕層は金融資産10~30億円以上とするケースも散見されるので、日本では世界的には小金持ちが多いが、とにかく超大金持ちが少ない国家なのだ。これは良し悪しでは語れないが、韓国のように財閥家が牛耳る国家も不健全だし、いまだに残るインドの階級社会もいかがなものかと思う。世界的な超大富豪は存在しないが、超富裕層がやりたい放題の国家より、みんなでそこそこ豊かで治安の良い日本の方が健全ではないかと思う。