さて、先日、久しぶりに上野の国立西洋美術館に行ってきた。

ブルターニュは現在はフランスの一部であるが、もともとブルターニュ公国で独立した国であった。ケルト系ブルトン人が住んでいたエリアである。1532年にブルターニュ公国とフランス王国の連合が宣言されて、1547年にブルターニュ公であるアンリ2世がフランス王に即位している。その後も独立した地位を持ち、特権も有していたが、フランス革命中の1789年に正式に公国は廃止され分割され県が設置されフランスの行政機構に取り込まれたようだ。

 

そんなブルターニュはフランスの中でも”異郷”であり、19世紀後半から20世紀はじめに、モネ、ゴーガン、黒田清輝、藤田嗣治ら多くの画家たちがブルターニュへと創作活動へと出かけたという。そんなブルターニュに焦点を当てたのが本展示会である。なお、下記の写真は全て撮影可能なものである。

 

クロード・モネ 《ポール=ドモワの洞窟》。色彩感が美しい。

 

ポール・ゴーガン 《ブルターニュの農婦たち》。タヒチ島の旅の後に作成されている。

どこか頑強なシルエットや色彩感にポリネシア的な要素が見て取れる。

 

ポール・セリュジエ 《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》。ブルターニュ公国最後の女公であるが、その後、フランスに併合され、彼女はシャルル8世、ルイ12世の2代のフランス国王の王妃となっている。

 

モーリス・ドニ《若い母》。柔らかい色彩感。和やかな雰囲気を湛えている。

 

リュシアン・シモン《庭の集い》。非常に好きだった作品。人物と背景が安定した構図に溶け込んでいる。

 

リュシアン・シモン《ブルターニュの祭り》。こちらもシモンの作品。色彩感と構図がほんと好き。

 

日本人の画家では金山平三、斎藤豊作の作品も好きだったが、残念ながら撮影不可作品だった。

 

今年はポンピドゥーセンター キュビスム展や、イヴ・サンローラン展もあるので楽しみである。