さて、連休を利用して韓国へ行ってきた。実は韓国は近いのですぐに行けると思って、ずっと来たことがなく、ようやく訪問することが出来た。それにしても韓国といえば10~15年前ぐらいまで日本国内よりも安価な観光地だったと思うが、いまでは一人当たりGDP(名目)でみると、ほぼ変わらない水準で、円安が続けば逆転される水準であり、物価は日本と変わらない。韓国は朝鮮戦争によりアジア最貧国となり、漢江の奇跡を経て経済成長したものの、2010年時点でも日韓で一人当たりGDP(名目)は2倍以上の差があった。それを思うと、韓国経済の躍進と、日本経済の衰退は鮮明である。タクシー等はまだ韓国の方が安いかなと思うが、全体的には大差ない。
さて、お宿はロッテホテルだが、メインの方ではなくハイグレードなエグゼクティブタワーの方にした。日本円だと一泊6万円ぐらいだが、高級ホテルらしい丁寧な接客が素晴らしい。日本語対応スタッフは限定的で、やはり基本的には韓国語以外だと、英語が基本。あとは中国語。ここでも日本の存在感の低下を感じる。それにしてもロッテホテルはロッテ百貨店や地下鉄に直結で大変に便利。ちなみに、ロッテは韓国の五大財閥の一角である。
到着した日は夕方だったので、ホテル周辺を散策。大韓皇帝即位式と祭祀のため造られた祭祀場 「円丘壇(ウォングダン)」があった。こちらはウェスティンジョソンソウルの敷地のようだが、誰でも入れる。

さて翌日は景福宮へ。ソウル市内には5つの王宮があるが、最も規模が大きい。1395 年に太祖李成桂によって建てられた。王宮からその背後の山々と、大統領官邸の青瓦台までのシークエンスが非常に美しい。こちらの写真は光化門広場にある大韓民国歴史博物館の屋上から撮影したものである。ここは無料の絶景スポットなのでオススメ。ちなみに、Uberタクシーが韓国では使えるが、アプリ決済できて便利である。
宮廷警護の交代式と巡回の儀式が再現されている。無料で観賞できるのでオススメ。
玉座がある勤政殿。よく韓国映画やドラマに出てくる。それにしても韓服だと入場料無料なので伝統衣装が散見されるが、伝統的な雰囲気が出て良い。観光地の雰囲気も良くなるし、日本もこうした取り組みは見習ったらどうかと思う。それにしても王宮は壮麗であるが、次の建物までの距離が近くてコンパクトに観光できるのが良い。周辺には博物館などもあり(おまけに無料のとこ露が多い)、景福宮周辺だけで1日楽しめる。
さて、こちらは大統領官邸の青瓦台である。実は2022年5月から観光向けに開放されている。外国パスポートの場合は予約不要で入れる(パスポート必須)。歴史的な舞台にもなっており、大変興味深く鑑賞できた。花崗岩と青い瓦の組み合わせは重厚で立派。中はシャンデリアなど西洋風のテイストだが、韓国の建築との交差が興味深かった。
こちらは大統領公邸。こちらは内部は開放されていないが建物の周囲は観光できる。韓屋スタイルだが、中を覗くとシャンデリアなどが配されて西洋風だった。青瓦台は権威主義的だから市民に開放というのは建前で、風水地理的に運気が悪いというのも指摘されている。
さて、政治の舞台のあとは北村韓屋街へ。北村韓屋村は景福宮と昌徳宮、宗廟に囲まれた地域にある伝統的な韓屋の立ち並ぶエリア。上流階級の両班が住んでいたそうだ。おしゃれなスポットでカフェや洒落た店が多い。ただ実はここ周辺は普通に人が住んでいるエリアであり、平日の観光は5時まで、日曜は観光はNGとなっている。日本でいう横浜の山手や神戸の北野エリアみたいな感じだろう。
さて、こちらは徳寿宮という、もともと臨時の王宮だったところに建設された石造殿である。デートスポットなのかカップルが多かった。日韓保護条約の締結など大韓帝国の歴史の舞台となった。中を鑑賞したかったのだが、予約でいっぱいだった。次回はぜひ観光したいと思った。隣に美術館もあるが、中規模程度だったはなかなか見ごたえがあった。
韓国の歴史を知るのにもってこいの国立中央博物館。無料であるが、膨大な展示に驚かされる。現代韓国の表層的な文化だけではなく、朝鮮の歴史を知るにはベストな施設である。半跏思惟像の展示があるが、静謐な佇まいに感銘を受けた。青磁・白磁の展示も豊富で興味惹かれた。
リウム美術館に行こうと思ったが、アクセス的な問題もあり戦争記念館へ。幾度となく異民族の侵攻により国土を蹂躙されてきた悲哀の朝鮮半島の護国の英雄たちの功績を讃えている。豊臣秀吉の朝鮮出兵もあり、あまり日本人は好まないかもしれないが、半分以上は朝鮮戦争と現代の韓国軍の活動の展示であり、あくまで豊臣秀吉の朝鮮出兵などは一部の展示となっている。亀甲船の展示があるが、具体的な構造等の資料はなく、あくまでイメージによる再現となっている。
突然、モダン建築になるが、ザハ・ハディドが設計した「東大門デザインプラザ」。宇宙船が降り立ったかのようなフォルムであるが、とにかく巨大で全貌は空撮でもしないと分からないほどに大きい。曲面の多用により興味深い外観となっている。夜はライトアップされているそうだ。次回は夜に訪れたい。なお、日没は夜8時頃なのでライトアップの見頃は9時以降だろう。
こちらも観光スポット。ピョルマダン図書館。COEXモール内にあるが、開放的空間内の図書館の空間づくりは素晴らしい。
こちらは奉恩寺。韓国といえば儒教の国で、仏教は弾圧されていたが、いまでも韓国仏教はそれなりに信仰を集めている。韓国では44%が宗教を信仰しており、最大の宗教はキリスト教でプロテスタント45%、カトリック18%となっており信仰を持つ人の6割以上がキリスト教である。35%が仏教を信仰している。
主に行った場所は以上のとおりであるが、ソウルは見どころが多いので、1度の旅行では見切れない。他にも昌徳宮・昌慶宮・宗廟、今回いけなかったリウム美術館、韓国の国会議事堂や江南エリアの散策もしたい。近くもう一度、訪韓したいと思う。ダイジェストで観光するなら二泊三日で良いと思うが、王宮も巡り、美術館・博物館なども堪能したり、モダンな人気のエリアも散策するとなると、1週間ぐらいいても飽きないのではないかと思う。ソウルは想像以上に見どころが多い魅惑的な都市だった。次回はJWマリオット東大門スクエア・ソウルに泊まりたいと思っている(* ´艸`)