GWは福岡へ小旅行してきた。九州への訪問は長崎に次いで福岡が二か所目。いくつか福岡旅行で撮影した写真を紹介しよう。下の写真は、門司港にある三井倶楽部である。重要文化財。三井財閥の社交場として建築され、アインシュタイン博士も宿泊したという。ハーフティンバー様式がみられる美しい建築である。
 

 
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下の写真は、本州と九州の境の関門海峡である。

 
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次は菅原道真をまつっている太宰府天満宮。重要文化財に指定されている。自然に囲まれており、非常に心地よい風が吹いていた。

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大宰府にあったスターバックスの店内。木材をふんだんに使用している洗練された空間である。ただスタバの店舗だが観光名所になっている。設計は新国立競技場の設計者でもある隈健吾氏である。ただ木材の多用は耐火性やメンテナンス的にどうなのだろうか。個人的には安藤忠雄の方が好きである。

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福岡の夜といえば屋台。雰囲気は非常によく観光客も多い。しかし、値段と味は普通なので、あくまで旅の思い出に一回行けばいいかなというのが正直な感想。

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福岡市内にある大濠公園。公演が観光地というと意外だが、新緑が美しく池の周りをランニングしている人も多く、都会のオアシスという感じ。公園内にあるスタバにはランニングを終えた人が列をなしていた。都会人に健康的な空間を提供しており素晴らしい。

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福岡市は1980年頃までは北九州市よりも人口が少なかったというと多くの人は驚くだろうか。1980年代初頭に北九州市を追い抜かし、今年2016年2月の国勢調査の集計によると神戸市を追い抜かし、政令市では5位の人口規模を誇る都市となった。大阪・兵庫などの関西圏が人口減少に苦しむ一方で、福岡市は人口流入が続いており、人口増加率は全国でもトップ3に入る。これは、福岡がコンパクトシティで都会でありながら暮らしやすいこと、九州・四国地域で福岡に匹敵する都市がなく周辺の人口流入の拠点となっていること、成長するアジアに近いことなどが挙げられるだろう。

21世紀は国家間競争ではなく、メガシティ間の競争になると言われている。農村は経済構造の変化に伴い弱体化するが、東京・名古屋・大阪・札幌・福岡の五大都市圏に人口は集約されていくだろう。米国政治はトランプフィーバーのように世界の警察としての役割を放棄しつつあり、大国一国によるパクス・ブリタニカに続いたパクス・アメリカーナの世紀は終わるだろう。国家中心の国際社会システムは、特に文化・経済面では、メガシティを基礎とした多極構造へと移行する。経済構造の変化により都市部への人口集積は止められない。地方創生(農村社会の復活)というのナンセンスで、いま日本が迎えているのは農村社会システムの終焉であり、伸びゆく都市・産業に投資すべきである。自民党の地方重視、高齢者重視は選挙対策としては合理的だが、長期的にみれば日本を衰退に追いやる弱体化政策である。




秋元康がプロデュースの「欅坂46」。あまりアイドル自体は好きではないが、曲は好きな曲もある。欅坂46の「渋谷川」がなかなか良い曲だったが、渋谷川がどこにあるか分かる人はあまりいないだろう。もともと渋谷は農村の風景が広がる場所であり、渋谷川は、農村の春を唄った童謡「春の小川」の舞台でもある。渋谷周辺は皇室・武家が所有する土地が多く、皇室御料牧場もあった場所であり、明治時代ぐらいまではのどかな土地であった。人口増加によって都市開発が進み、渋谷は都心の一部となり、現在では三大副都心の1つとなったのである。東京には、日本橋・京橋・宇田川のように、橋や川の名のつく地名が多いが、江戸は川が多い海運都市だったのである。これらの日本の水路のある風景の多くは、都市開発の中で、特に1964年の東京オリンピックの際に、失われて、次第に忘れられていったのである。日本橋も上に首都高速が通り、重要な文化的な風景が損なわれてしまった。

しかし、現在、かつての風景を復元しようという動きがある。渋谷川も、渋谷再開発の中で、渋谷川の蓋が外され、再び日の目をみる計画となっている。日本橋周辺も再開発で、江戸情緒のある風景の復活が都市計画に取り入れられている。東京の「ゲニウス・ロキ」の息吹が聴こえるようである。

ただ、計画性がなく建てられなく混沌とした東京の都市景観も、高度成長期に形成された、日本の特定の時代を映し出す立派な都市景観である。著名な建築史家の鈴木博之先生がそのように話されていたのを覚えている。江戸・明治期を理想化し、当時の風景を固定的な日本的な風景と捉え、それを蘇らせようというのでは、ただの懐古主義者である。この点は、自戒せねばなるまい。

自宅にはテレビがないので、最近は動画の視聴はYoutubeか、Amazon プライムビデオに限られている(ラインナップが増えたので、Amazonプライムビデオはオススメ)。最近はまっているのが、今更感があるが米国の法曹ドラマの「グッド・ワイフ」。主人公の女性は名門のジョージタウンのロースクールを首席卒業し、弁護士として働いていたが、州検事の夫のために家庭に入る。しかし、夫が不祥事を起こしたために逮捕され、彼女はシカゴにある大手法律事務所に弁護士として勤務し、数々の事案をこなしていく・・・というもの。ちなみに、ドラマで、検事が記者会見をしているのが違和感を覚える人もいるだろうが、検事は日本だと公務員でほとんど表には出てこないが、米国では選挙で選ばれる政治的ポストである。任期は数年程度で、任期が終わると弁護士に戻っていく。フィクションとはいえ、米国の法曹事情が垣間見えて面白いので、オススメである。・・・どうでもいいが、なんとなく主人公はヒラリー・クリントンを連想させる。彼女もイェールのロースクールを出て弁護士となるものの、政治家の夫のために家庭に入る。大統領の夫の不倫の不祥事に悩むが、その後は政界に入り大統領候補者である。

 

最近、日本のドラマは視聴率が低調だという。これは単に製作費などが削減されて、ドラマ自体の質が下がっているのも要因だろうが、ネット動画の普及で海外の質の良いドラマをいつでもどこでも観れるようになったことや、働く女性が増えドラマの視聴者が減少していること、日本は放送倫理の基準が高く規制が多いこと、芸能人事務所などの都合で出演陣が決定し演技力が重視されていないこと、などが影響していると思われる。

 

米国の法曹ドラマで観て面白いのは、やはり刑事事件であろう。ラストの意外などんでん返しなどは非常に観ていて飽きない。実際、米国は近年犯罪減少傾向が続いているとはいえ、日本よりかは圧倒的に犯罪が多いので、ドラマの話のベースにできる事件も多く、リアリティがある。日本でも刑事事件がメインのドラマなどはあるが、以前テレビがあったとはたまに観ていたが、どうもしっくりこない。日本は犯罪が少なく迫真性に欠ける。日本の刑務所は、身寄りのない老人や、知的に問題がある人がほとんどで(刑務所の知能検査の結果は法務省が公開している - 現在は厳密には知能検査ではないが「IQ相当値」が算出されている)、まるで介護施設のようだと揶揄される。日本の殺人事件で最も多いのは、家庭内殺人である(介護疲れの殺人なども含まれる)。おまけに日本の犯罪はここ十数年減少が続いているので、どうもリアリティがないのである。米国だと刑事専門の弁護士もいるようだが、日本で刑事専門の弁護士とはいっても、扱っているのは痴漢や高齢者の万引きが多く、年々犯罪は減少しているので(弁護士も増えているので)、どう考えても刑事に特化するというのはリスキーであり、日本ではリアリティがない。

 

私が高校生の頃はまだガラケーが主流で、ネット動画もここまで普及するとは思わなかった。テレビからネットへのシフトは、デジタルネイティブ(幼いころからIT機器に接して育った世代)の増加で加速するのだろうと思われる。海外の質の良いメディアの流入は、日本の既存のメディアに変革をもたらす契機となるだろうか。おそらくシルバー民主主義の日本では、大きな変革は起こらないだろう。視聴率低下に苦しむテレビ局の未来に、楽観的な光景は観えない。

 

P.S どうでもいいがアメブロの編集画面が変わって使いやすくなった。なかなか良い。

もともと「大学生の徒然なるブログ」ではじめたブログですが、その後「早稲田大学院生の徒然なるブログ」になり、去年「新卒社会人の徒然なるブログ」にブログ名を変更しました。しかし、気が付いてみればすでに新卒ではないのでブログ名を変更しました。「法務部員の徒然なるブログ」にしようかと思いましたが、最近の記事は趣味の内容ばっかで法律や仕事の話はアップしていないし、転職した場合に法務部員じゃなくなった場合、またブログ名を変更しないといけないため、イギリスの哲学者のジョン・スチュアート・ミルの著作「功利主義」から有名な一節「満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。 同じく、満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。」からとりまして、ブログ名は「不満足なソクラテスである方が良い」にしました。J.Sミルは、功利主義者でしたが、彼は物質的・量的な幸福よりも、精神的・質的な幸福に重きを置きました。満足な豚、満足な愚者にはならぬようにと、あえて自戒的なブログ名にしました。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い致します。


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この前、上野で開催されている黄金のアフガニスタン展をみてきた。入口にある「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる - "A nation stays alive when its culture stays alive."」が印象的である。アフガニスタンはいまでこそ紛争の多い、貧しい地域ではあるが、もともとはシルクロードの拠点として栄華を誇っていた。アフガニスタンの古代遺跡で発掘された貴重な文化財は、「アフガニスタン国立博物館」の収蔵であったが、1979年のソ連による軍事介入及びその後の内紛によって失われていたと考えられていた。しかし、それらは地下金庫へと秘密裏に移され保存されており、これが2003年に判明し、再び日の目を見ることとなったのである。

ガラス製品は非常に高度な技術で作成されており、技術の高さがうかがえた。シルクロードは文明の十字路というが、ギリシャの文化だけではなく、中国などの影響も随所にみられ、昔から文明が接触が垣間見えた。さらには煌びやかな黄金の王冠は、日本でも同様のものが出土しており、ユーラシア大陸の島国である日本との関係性もみられるという。中東~中央アジアには明るくないので、アフガニスタンの古代の文化財を観れて、良い経験だった。また、こうした文化財を後世に伝えようと奮闘したアフガニスタンの人々には頭が下がる。

尚、本展示は上野の「表慶館」で行われている。皇太子(大正天皇)のご成婚を記念してつくられたという。重要文化財に指定されているが、明治末期の優雅な洋風建築を現代に伝えている。本建築も必見である。