カジノ法案、参院内閣委で可決 14日にも衆院で再び採決へ 
カジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案(カジノ法案)は13日夜の参院内閣委員会で、自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決された。民進党は採決を拒んでいたが、自民党がギャンブル依存症対策などを盛り込んだ修正案を示したため、採決することで合意した。公明党は自主投票で臨んだ。 --
日経新聞

 

カジノ法案に反対派がいるが、世界140か国で合法のカジノがなぜ日本で合法化できないのか、全く理解できない。宇都宮健児元日本弁護士連合会会長は「カジノは、負けた人の犠牲、不幸の上に成り立つ商売」とし、反対している。そうだとしたら宝くじもパチンコも競馬も競艇も全て禁止しないとおかしい。「偶然に賭けて容易に利益を得ようとすること自体が良くない」というならFXも禁止しなければならない。ギャンブルで破産する人が出ることを危惧する人もいるが、それではリバレッジをかけて投機的に投資することも規制しないとおかしい。どれもカジノだけを毛嫌いする理由にはならない。

 

そもそもパチンコは三店方式」を用いて賭博法の規制を潜り抜けているが、これをギャンブルと言わない人は存在しないだろう。日本のパチンコの市場規模は22~24兆円にもなるが、これは世界最大のカジノ都市のマカオのおよそ4倍の規模で、世界のカジノ市場の規模よりも巨大だ。すでに世界最大のギャンブル国家がなぜいまさら世界140か国で合法のカジノに反対なのか。

 

ギャンブル依存症が増加するという可能性をもって反対するのもおかしい。日本のギャンブル依存症の割合は日本で4.8%(14)であり、米国(02年)1.58%、香港(01年)1.8%、韓国(06年)0.8%より現在でも高い。パチンコ依存症が多いからだ。カジノは統合型リゾートに設置する予定で、日本でも数か所にしか設置されないから、これでギャンブル依存症が悪化する可能性は極めて低い。ギャンブル依存症を低下させたいのであれば、そこらじゅうにあるパチンコを規制すればいい話だ。パチンコ業界は警察の天下り先で、巨大な利権団体なので、政も官も手を出さない。依存症対策は私も大いに賛成だが、それをもってカジノに反対をすることはおかしい。パチンコの方を規制すべきである。パチンコは騒がしくネオンが下品で都市景観上も最低最悪の施設だ。パチンコ業界は朝鮮系の経営者が多く、利益の一部は北朝鮮にも流れているといわれる。ここらへんは規制しないで、カジノに反対するのはどのような料簡なのか。

 

カジノというと巨額のお金をかけるところというイメージも強いが、実際に行けば分かるが、観光客が気軽に入れる娯楽施設である。私が行ったのはマカオだが、統合型リゾートのカジノは豪華で明るく、警備もしっかりしているので極めて安全だ。老若男女問わずに楽しめる複合的な施設となっている。日本でカジノを設置すれば雇用・観光・消費など莫大な経済効果がある。縮小化する日本経済の起爆剤になるだろう。

 

もともと民進党が、前原元国交大臣のもとでカジノの合法化を目指していたはずだ。蓮舫も大臣時代にカジノ合法化方向性の政策を支持していたはずである。民進党がカジノ法案に反対なのは、自民党の法案だからという理由のみであって、その反対理由は合理性に乏しい。近いうちに、世界標準の施設が合法化されることを期待している。

このほど京都に旅行してきたので、忘れないように記事にしておく。
 
早朝の東本願寺。京都のお寺は早く開き、夕方には閉じてしまう。京都旅行するなら、早起きして散策することをオススメする。東本願寺は京都駅から徒歩5~6分ほど。真言大谷派の本山。建築が大きく豪華で圧倒される。
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東本願寺から西本願寺へは徒歩で15分ほど。東・西に本願寺があるが、教義は同じだが、政治的な問題で分裂したらしい。東本願寺のほうが建物が大きく見応えがあるが、建築が新しいので、世界遺産に指定されておらず、指定を受けているのは西本願寺の方である。銀杏の葉が落ちて黄色い絨毯になっており美しい。

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京都の街を歩いていると、洒落た建築を発見。龍谷大の建物である。龍谷大は関東では名を聞かないが、関西圏では有名らしい。1639年に起源を持ち、1922年に大学に昇格している伝統ある仏教の大学である。中央の建物は、石造りに見えるが木造で、石は貼り付けられているだけの「擬洋風建築」。日本の文明開化の様相を示す重要な建築で重要文化財だという。門はイギリス製。

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教王護国寺(東寺)。こちらも「古都京都の文化財」として世界遺産に指定。五重塔は、京都の街の空を切り取り、特徴的なスカイラインとなり、重要な古都京都の景観の一部となっている。

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こちらの石庭が見事なのは東福寺。日本ほどに石を重視した庭園文化のある国はあるまい。

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東福寺の紅葉。JRの「そうだ、京都行こう」のCMにも取り上げられていた。紅葉はあまりにも有名だが、夏の新緑もまことに見事だという。ぜひ今度は夏に来たいものである。

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こちらも東福寺の紅葉。だいぶ散ってきているが、まだ楽しめた。赤の絨毯。チャンイーモウの映画「HERO」にもこうした紅葉のシーンがあるが、それを思い出した。

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こちらは妙心寺。狩野探幽の「雲龍図」がある。「八方睨みの龍」といわれ、見る位置や角度によって龍の動きや表情が変化するように見える。あまりにも見事な龍であるが、こちら見学は時間指定になっており、お寺の方が解説してくれる。長いと20分ほど待つことになるが、待ってでも観る価値はある。698年につくられ、吉田兼好の「徒然草」にも登場する名鐘も法堂にある。

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次は二条城。前回来たときは休みで入れなかった。こちらも世界遺産。徳川家康が将軍宣下を受け、徳川慶喜の大政奉還が行われた場所であり、江戸幕府の始まりと終焉の場所である。勝手に豪華なものを想像していたが、意外と簡素。歴史の舞台だと思うと感慨深い。
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狩野光信の鳴き龍とも知られる蟠龍図のある相国寺。鳴き龍というのは手を叩くと、法堂内の反響でまるで龍が鳴いているように聞こえるからそう呼ばれる。こちらの蟠龍も妙心寺同様に見事であった。建仁寺にも双龍図があり、お気に入りであるが、今回は行かなかった。相国寺は写真を撮り忘れたのだが、相国寺のために駅を降りたらそこは同志社大だった。相国寺の隣に同志社大はあるのだ。同志社大は新島襄が起こした大学で、キリスト教プロテスタント(会衆派)の大学である。”系”とわざわざつけたのはこちらは伝道を目的にしておらず、神学部もあるが、ミッションスクールではないからだ(元ノンキャリ外交官で作家の佐藤優もここ出身)。神学部も、関学の神学部や上智の神学部のように、神父・牧師の養成を目的としていない。私も受験を考えたが、就職などを考えて受験を控えた。別にここにいってたら別の人生があったわけだから、そっちの人生を歩んでみてもよかった。写真はクラーク記念館で重要文化財。レンガの建築が立ち並ぶ美しいキャンパスで、東京でいうと立教大という感じだろうか。

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こちら京都の鴨川沿いの先斗町。小道にずっとお店が並んでいる。お客さんは、特に外国人が多い。京都の夜を楽しみたいならおすすめである。
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短い旅だったが、良い旅だった。京都は定期的に訪れたい街である。

ぜひ次回は夏の京都を楽しみたい。

千葉大集団性的暴行で医師逮捕、学生の名も
女性に集団で性的暴行を加えたとして千葉大学医学部の男子学生3人が逮捕されていた事件で、警察は5日夜、新たに医師の男1人を逮捕するとともに、男子学生3人の名前を発表した。--
livedoor News

 

「また千葉大?」というのが率直な感想。千葉大の犯罪史といえば、古くは病院で腸チフス菌などを感染させた1966年「千葉大腸チフス事件」、被害者・加害者ともに千葉大関係者だった「千葉大女医殺人事件」などがあるが、最近でもリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の市橋達也、2年間女子中学生を監禁していた寺内樺風などは記憶に新しい。ここまで全国区の犯罪が定期的に起きている大学も珍しい。全国区のニュースではないが、2006年には千葉大病院研修医が盗撮で逮捕、2010年に千葉大医学部生が盗撮で逮捕(退学・有罪判決)、2013年にも千葉大病院医師が盗撮で逮捕されている。2016年4月に「なぜ千葉大学出身者に猟奇事件犯が多いのか?超一流手前、微妙な位置付けの挫折感」という記事を大学ジャーナリストの島野氏が書いているが、その記事が言い表すように今回の事件も起きた。首都圏には他に首都大・横国大・埼玉大もあるが全国区の犯罪は聞かないから、千葉大は異例だ。

 

といっても、国立大関係者の犯罪は千葉大に限らず、かなり多い。東北大は2015年に逮捕者3人出て非常事態宣言を出している。山形大は2012年度に逮捕者11人を出し、特に2日連続逮捕者を出したときはさすがにニュースになっていた。1年で11人だから単純計算でほぼ毎月逮捕者がいたわけで、その頻度は異常だ。調べたところ他にも、香川大はほぼ毎年逮捕者が出ており、(数が多すぎて調べきれなかったが)、今年も1月に医学部生が強制わいせつで逮捕、7月に教授が包丁で学生を脅して逮捕、同月女児盗撮で香川大の3年生が逮捕と、調べた限りですでに今年だけで3人の逮捕者。香川という地方の話のせいか、それとももはや日常のことだからか、大きく報道されない。ちなみに、香川大は6500人程度のこじんまりとした大学だ。2015年、猟奇的な殺人を引き起こした大内万里亜は名古屋大だった。

 

個人的には医学部等の関係者の犯罪が多いことは気にかかる。G.ベッカー流の経済学的な分析からいうと非常に摩訶不思議で、医学部生の将来期待される期待所得は多いから犯罪を行って生じる損失は大きく経済合理的に考えればそれを回避しようとするはずであり、医学部生の犯罪は少ないはずなのだ。「犯罪心理学」のほうが説明力があるかもしれない。勉強ができるというプライドによる選民観(これを醸成する日本の偏差値主義及び予備校至上主義)、勉強ばかりしていたことによる交友・交際経験などの狭さや浅さによる社会通念の欠如などが複合的に影響し人格形成上の問題を生じさせ、反社会的行動を誘発しているのだろうか。学部別の犯罪率だとか、医学部生の犯罪率が高いんだとしたらなぜそうなのかとか、ここらへんは日本の犯罪学の研究テーマになってもいいかもしれない ― ちなみに、日本は犯罪が少ないから日本の犯罪学の研究蓄積はアメリカに比べて、とてつもなく凄まじくショボい。

 

今年逮捕された東大生5人の1人は「彼女らは『自分より頭が悪い』と考えるようになり、相手の気持ちが考えられなくなった」と証言している(ソース)。普通の交友関係を持つ人であれば、別に頭の悪さをもって相手に何をしてもいいという発想には至らない。偏差値至上主義のもとで、受験競争のために生きてきた人というのはこういう発想に至ってしまうのかとぞっとしてしまう。いまAO推薦などの入試の活用が推進されているが、受験勉強ばかりに青春を費やしてしまうという不遇な若者を減らすという点では意味があるのかもしれない。それにしても八十数校しかないのに毎年1兆円以上の税金を浪費している国立大で、これだけ犯罪を起こして社会的コストを生じさせているのだから、このことも交付金の算定に入れ込んではいかがだろうか。

新宿シネマカリテで韓国映画の「弁護人」を鑑賞。韓国では1か月の動員数が1000万人というから、単純計算で国民の5分の1が観たことになる。

 

本作は、1981年に韓国の釜山で起きた冤罪事件である「釜林事件」をモチーフにしたファクション。高卒で弁護士になったが売れっ子の弁護士が、国家の横暴によって冤罪になった被告のために奔走し、国家権力に挑むという作品である。全斗煥の軍事政権下の、国家権力の横暴を描いた名作であろう。横暴な警察に、主人公の弁護士が国家について語るシーンには思わず目頭が熱くなる。

 

過去にも韓国の暗い歴史を描いた作品はあるが、ここまでヒットしていない。これは朴槿恵政権への大きな失望と相まってのものだろう。ちなみに、本作は韓国では2013年公開である。すでに当時朴槿恵政権はその政治的な安定性を欠き始めていた。韓国の大統領は不遇な結末を迎えており、良き指導者のない国における民主主義への渇望がこの映画のヒットにつながったのだろう。

 

それにしても韓国の歴代の大統領は全員が任期後に不遇な立場におかれるというのは研究テーマになりうる。池田信夫いわく、中国では科挙に受かると宗族を雇って縁故主義が跋扈して腐敗するが、その腐敗が臨界点に達すると民の反乱や異民族の侵攻で王朝は滅び、従来の王朝の一族や高級官僚は消し去られ、正当性が根こそぎ否定される。韓国は中国の劣化コピーで、李氏朝鮮では国民の半数が両班となって国家の財政を食いつぶしていた。いまでも韓国では前政権の全否定の政治文化が続いている。朴槿恵も例外ではなかった。

 

中国という大国の影響下におかれ、隣りには日本という大国が位置する朝鮮半島は地政学的には気の毒な位置で、中国の圧政・異民族の侵攻にあって「恨の文化」が成立した。本作も全面的な救済がなく、どこか報われないが、それに抵抗し続けるというラストで、「恨の文化」らしい終わり方で、どこかやるせない。日本は水戸黄門が人気だったように勧善懲悪が好まれ、正義の味方が悪をやっつける展開が多く、こうした韓国映画は好まれないだろう。大陸の騒乱から切り離された能天気な日本と、韓国とでは感性がそもそも異なる。

 

しかし、韓国映画にありがちな極端な正義と悪との対比、劇場的な演出、裁判での貴重な証人との待ち合わせが教会などの演出は正直安っぽい(教会のシーンは、これは悪しき縁故主義の儒教に対比している意図とすれば話は別だ)。あと、以前観た「トガニ」と正直、基礎的なプロットは同じ。あと、本作でも「トガニ」でも裁判も学閥で左右されるように描かれるが、実際はここまで極端ではないだろう。「トガニ」や本作のヒットは韓国の学歴至上主義への庶民の反発なんだろう。

 

どうでもいいが、本作は韓国の弁護士の映画ではあるが、韓国も10年ほど前に法科大学院を導入”してしまい”、なかなか悲惨なことになっているようである。韓国は法学部すら廃止して米国型にシフトしたが、富裕層しかロースクールに行けないので、法律事務所も縁故主義がはびこっているらしい。韓国は社会文化的に成熟国家になる前に、人口減少と北朝鮮有事で疲弊する。また、恨み辛みの文化が強くなるのだろう。

法科大学院制度は、著しい志願者減少によって、廃止寸前の制度であるのは、誰の目から見ても明らかである。しかし、一部の狂信的な方はいまだに法科大学院制度を信奉している。これは、法学者が法律の解釈学しか教育を受けていないためであろう。社会学・経済学・政治学は否応なしに現実の分析を直視することを強いられるが、法学者はそのようなことがほとんどなく、反省することに乏しい。

 

法科大学院用擁護する人の中には法科大学院はいまだに維持できるという人もいるが論拠薄弱である。よく「法科大学院は学費が高いという批判はおかしい、私立の医学部だって高額だが志願者は多い、法科大学院だって教育内容を充実させたりすれば存続できるはずだ」とという人もいるが、それは下記のロジックがわかっていないからだ。

 

弁護士を目指すという決断 = F 〔 弁護士になるのに要する費用 ・ 期待される所得 〕

 

これは、弁護士を目指すという決断は、弁護士になるのに要する費用と、弁護士になった後で期待される所得によって決まるということを意味している。きわめて簡素な式だが、シンプル イズ ザ ベストである。旧司法試験時代は、法科大学院修了は要件ではなかったので、弁護士になるのに必要なコストはほぼゼロである。それで、期待される所得は高かった。期待される所得とは、弁護士になった後の生涯賃金に、司法試験合格率及び就職率をかけて算出される。弁護士になるのに要する費用はほぼゼロなので、期待される所得が常にコストを上回るので、弁護士を目指すのは合理的だった。

 

現在だと、弁護士になる要する費用は法科大学院の学費(200~400万 : 国公立・私立、また既修か否かによる)と、法科大学院・司法修習に伴う機会費用(年収300万円として、既修2年 or 未修3年 + 司法修習1年なので、900~1200万円)である。すると、1100~1600万ぐらいのコストが生じると大雑把に試算できる。たしかに、現在の司法試験は旧司法試験よりも合格率こそ高いが、年収が下がっており、さらにいえば就職率も悪化しているので、期待される所得は旧司法試験時代よりも低くなり、どうしても1100~1600万のコスト(教育投資)を回収することが難しい。おまけに弁護士は今後も増え続けるのに、市場は縮小傾向(裁判件数はここ5年で約15%減少)だから期待される所得は下がる一方である。故に、結論として、法科大学院を経由して弁護士を目指すことは極めて非合理的な選択となる。

 

予備試験志願者は増えているが、これは当たり前で、法科大学院進学に伴うコストがかからないからだ。医学部は学費が高額だが、なったあとは就職率はほぼ100%で、所得もきわめて高いので、医者を目指すことによるコストは容易に回収できる。だから、医学部は人気なのだ。

 

というわけで、法科大学院進学に合理性がな以上、志願者の減少が続くのは自明であり、法科大学院制度は存続できないという。法科大学院設置のサンクスコストに惑わされないでさっさと廃止を決断すべきである。被害者が増えるだけだ。