仮想通貨ビットコインの価格が暴落した。12月17日に過去最高値となる2万ドルに迫ったが、その後は下落傾向が続き、週間で4割以上も下落した。だが専門家は、これはバブル崩壊とする見方を一蹴する。-- Newsweek
ちょうど6日前に仮想通貨の高騰のことを取り上げたが、その後、仮想通貨は暴落した。しかし、仮想通貨の暴落はよくあることで、2~3か月に1度、暴落する。これは、1000人の投資家が仮想通貨40%を保有していると言われているので、彼らの売りや買いで大きく市場が左右されるからといわれている。特にボラティリティが高い仮想通貨において利益を出そうとしている人は、利食いを繰り返しており、大口が仮想通貨を売りに出した瞬間に彼らも損切りしようとして売りに走るので、仮想通貨が暴落してしまう。投資の初心者は上がり下がりに強く反応し、上昇トレンドで購入し、下降トレンドで怖くなって売ろうとする。これは高く買って安く売るという最もおろかな選択だが、人間は無意識的に行ってしまう。これは人間の心理が影響している。
経済学は人間を合理的な主体と考えている。自己の効用が最大化されるように行動するという前提においてモデルが構築される。しかし、実際はそんなことはなく、人間は感情的・感覚的に行動するのである。そんな人間の非合理的な行動心理から経済を分析したのが、行動経済学と呼ばれる学問で、カーネマンとサイモンは同研究でノーベル賞を受賞している。
人間は非合理的というのは次のような認知バイアスによる。例えば、「Aという手術の成功率は80%です」という肯定的な質問をすると同意する人が多いが、「Aという手術は、5人に1人は失敗しています」と言われると同意しない人が多くなるという。どちらも成功率・失敗率は同じであるから、同意・不同意は同じにならないとおかしい。しかし、否定の枠組みで聞かれると拒否してしまうのだ。これをフレーミング効果という。フレーミングとは枠のことで、質問する枠組みによって回答が左右されるのである。他にも人間の意思決定は、確証バイアス・アンカリングなどの認知バイアスの影響を受ける。
仮想通貨の暴落時に売るのは愚かな行為だ。ただの価格調整に過ぎない。国際送金の必要性から、仮想通貨の必要性は低下しない。仮想通貨の知名度上昇により、資金は流入してきており、今度も仮想通貨の価格は上がるだろう。まだ仮想通貨の市場は幼いのでボラティリティが高いが、徐々に仮想通貨本来の価値に収斂する。いまのところは長期保有し続けるのが合理的な選択だろうと思われる。仮想通貨の上下に一喜一憂して暴落時に損切りするのは賢い選択ではない。

