「渋谷サクラステージ」 をご存じだろうか?東京都渋谷区桜丘町~道玄坂一丁目に跨る高層の複合施設である。小料理店など小規模な老舗が乱立するエリアの再開発で建てられたのがこの「渋谷サクラステージ」である。渋谷駅の新南口直結の好立地。東急不動産などがてがけ2000億円を投じたという。
ただこの商業施設、テナントが埋まらず、ガラガラだそうだ。以下の動画のように、Youtuberがそうした動画を撮影しており、気になっていたのだが、本日訪れてみた。
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さて、4階のレストランエリアだが、土曜の夜とは思えないほどのガラガラぶり。もちろん人はまばらにはいるものの、レストランの席は本当に1~3割程度しか埋まっていない。土曜の夜でこの惨状では、大赤字だろう。正直、王道のレストランではなく、ちょっとユニークなメニューの店が多く、気軽に入りにくい。店が少し手狭だし、洒落ているのはいいが、気軽に入れる雰囲気ではない。店員さんとの距離が近いので、和気あいあいとした感じになることを想定したのだろうが、飲食店にそれを求めている人以外はただひたすら入りにくいだけである。通路沿いに席を置いていたり、カウンターになっている店もあるが、人の目が気になって落ち着けなさそうだし、これだけ人がいないと、食べている人が珍しく、いい見世物だ。もう少しオーソドックスな、なんならチェーンとかで気軽に寄れる店があればよかったのかもしれない。
↑ こちらは撤退済み。
右奥がポップアップ店舗で現在はラーメン屋だが、客は右手で数えるほどしかいない。
土曜の夜でこれでは大赤字だろう・・・。
アプリで人を消したわけではなく、本当にこのぐらいしか人がいない。商業施設の洒落た感じとは裏腹に、テナント料が高いので、ローソンとか大手じゃないとやっていけないのだろう。右手のネオンを飾った洒落た雰囲気と、左手の普通のローソンのギャップに哀愁を感じる。
繰り返しになるが、渋谷駅に直結である。それでこの閑散ぶりである。
1階には松屋・エクセルシオールなどがあり、そこそこ人がいるが、それでも渋谷とは思えないぐらいの人の入りで、席も空いる。これは穴場だと思う。それにしても4階のレストランエリアはあれだけ洒落た雰囲気を頑張っているのに、1階には松屋やちゃん系ラーメンが入っていて、地下1階にはリンガーハット。世界観が迷子である。
渋谷駅周辺のごみごみした感じを避けたいなら、ぜひガラガラのサクラステージをおすすめしたい。ここから3~4分も歩けば大混雑のスクランブル交差点だから人口密度の高低がジェットコースター並みである。
結構洒落たオブジェも飾った憩いの場としてつくったのだろうが、数人程度しか人がいない。
正直、ガラガラぶりは予想以上だった。土曜の夜でこれは驚かされる。ただ出来て間もないので綺麗だし、ガラガラなので、渋谷駅周辺でトイレに行きたくなったら、こちらのトイレはおすすめである。
東急グループの商業ビルは失敗が多い。「東急歌舞伎町タワー」 も最初こそにぎわっていたが、いまではネオンがギラギラの目玉の飲食エリアは閑古鳥が鳴いており、客が入っているのはスタバと映画館ぐらい。「東急プラザ銀座」 も銀座一等地で駅前であるのに、テナントも埋まっていないし、ガラガラで、三井住友トラスト・パナソニックファイナンスに2023年に売却したが、今年に入り香港の投資会社ガウ・キャピタル・パートナーズに売却が決まった。
東急グループのいずれのビルも共通しているのは、とにかく入りにくく、動線が分かりにくい。「東急プラザ銀座」なんて黒い外観でとにかく近寄りがたいし(一見すると商業施設かどうかもよく分からない)、入り口も分かりにくい。ニッチな店が多く、ウィンドウショッピングするのに向いていないし、飲食店も洒落ているのはいいが、そんなに入りたいと思うお店が少ない。設計ミス、マーケティングの失敗が重なり、理想先行の消費者不在の独りよがりな商業施設 となっている。
正直、東急グループはこれ以上、商業施設を手掛けるのはやめたらどうだろうか。ただ巨額を投じた新築の廃墟を各地につくって、街を破壊しているだけである。