アフガニスタンへの道【終】〜さよならアフガン〜 | Travel is Trouble 109カ国目

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トラブルに塗れた旅行記
目指すはバックパッカー逆バイブル
反面教師で最高の旅を!

目指すは国境の街・ヘラト
だがそう簡単には行かないもの
最終章、始まります
$1=85アフガニ

バンディアミールを存分に堪能
さあ次はどこに行こう…
…いや待てよ
なんか疲れてないか
体の疲れもそうだが頭が特に
ずーっと知恵熱が出てるようなそんな感覚

情報がないだけでなくパシュトゥーン語もダリー語も話せない中、暗中模索で旅するのは辛い
そして何より金がない!
アフガンはクレジットカードでのキャッシングができないのだが、この後に訪れるイランもキャッシング不可国
これ以上ドルをアフガニに交換したらイランでのたれ死ぬことになるのでこのままイランに向かうことにした

イランへ行くには、アフガン西側の都市・ヘラト(Herat)に向かわなければならない
ヘラトはバンディアミールから見て西側にある
マップ上だと所要時間11時間40分と親父パッカー泣かせの距離

バンディアミールのバス停に行き話を聞くと
「こっから西側に行くシェアタクやバスはない。バーミヤンに一度行け」
戻るのかよ!
まあいいか
バーミヤン到着し、シェアタクのターミナルで聞くと
「バンディアミールより西側へ行くシェアタクはない。カブールに行け」
無理無理無理!!
また4時間かけて戻りたくないし戻ったらヘラトまで一体どんだけ時間がかかるというのだ

まあ我慢しよう…
カブール→ヘラトバス乗り場(34.5234599, 69.0536971)到着
カブール→ヘラトはマップ上で14時間50分

親父のケツは一体どんなおぞましいことになるのだろうかと心配だったが1500アフガニでチケット購入
いざ出発すると悪路からの悪路、そしてまた悪路という
悪路スパイラル
公道の道幅は狭く、対向車とすれ違う度に道路上から外れて砂利道に突入するためスピードもそこまで出せない
机上の計算上の14時間50分はとうに過ぎ去っていった
16時間が経過しようとした頃、いくら悪路だからといって遅れ過ぎではないかとマップを確認すると

おいおいおい!
扇形に行ってない!?
ねぇ扇形だよね!?
何たる誤算
座席も大人2人分の席に私とアフガンじじいとその子供が座るというゼロスペースで眠りになどつけるわけがない
悪路・長時間・不眠
この三拍子が揃うという
地獄バス
だったのである

最終的に21時間かかるという鬼の所業
後に同ルートを使用したという「アフガニスタンへの道①」

に登場した昴生も
「今までに経験した中でワーストだった」
という程劣悪なバス旅
少しヘラトを観光してからシェアタクシーで国境へ
国境には17時過ぎに到着したのだが
「16時で閉まったから明日の朝8時以降に来てね」
だとぉー!!
こんな砂塵の国境で朝までどうすんねん!
国境でウジウジしていたらタリバンがやってきた
「お前何してるんだ!」
とまた面倒くさいことになるのかと思ったら
「日本人なのか! ちょっと待て。英語話せるやつを呼んでくるから」
と意外に好意的
そこでタリバンが連れてきたのは名古屋のホストクラブでNo.1だった友人・ヤスさんのそっくりさん
そういえば幼馴染で名古屋生まれの友人もアフガン人っぽかったのだがもしや愛知にはアフガンの血が流れてるのか?

ヤスさんは15人くらいの集団のリーダー的存在
アフガンからイランへ向かいたいらしいのだが入国許可が降りず、2週間程国境にあるモスクで寝泊まりしている
あと驚いたことに、金がないから毎週タリバンにそれなりの額を貰っているのだとか
「タリバンは本当に良くしてくれてる」
と感謝しているということを教えてくれた

食事を食べていた時、私は普通のナンとケバブのセットを食べていたのに対して彼等は大きなナンをみんなで分けて食べている
ちょっと可愛そうに思えたのでコーラ2Lをあげると一瞬で完飲
そうだよな
ひもじいよな
イラン行って仕事探したいよな
何とかしてあげたいけど今は金ないのよ
そんなことを思いつつそのまま国境横にあるレストランのテラスで就寝した

さよならアフガン

翌日に8時に予定通り国境は開いた

ヤスさんが余ったアフガニを良いレートでイランリアルに変えてくれたり、どのようにイランのマシュハドに行くかを教えてくれたりして非常に助かった

ここを通り抜けるとドタバタだったアフガンでの日常から抜け出せる
ようやく不便極まりないアフガンからおさらばできるという嬉しさの反面、出会った何十人もの心優しきアフガン人達の顔が頭をよぎると目が潤んでしまう

アフガンでヒッチハイクした車に乗っていた青年やタリバンに拘束されて夜中に帰宅したにも関わらず寝ずに待ってくれていた医大生のみんな、そして国境にいきなり現れたヤスさん
数え上げたらキリがない程アフガンの人達にはまるで同胞かのように親切にしてもらえた
彼らの気持ちを考えると、アフガンという国がこのまま上手く経済発展し、紛争や戦争のない国になっていってもらいたい
そこで私ができることと言ったらこのブログを読んでくれた人がアフガンに興味を持ってもらい、いずれはアフガンに行って少しでもお金を落としていってくれればということ

最後に私が着用していたアフガンの民族衣装・サルワルカミーズをヤスさんに託したいと思ったので手渡すと
「これを着るのは俺達の文化じゃない」
断るんかい!!
…実に私らしい最後

アフガン編が終了したことで私の旅のブログは無期限の中断期間に入らせていただきます
最後に、この旅ブログが皆様の一助になることを願っております

もしどこかで私を目撃したら一声おかけ頂けると幸いです
それでは失礼します


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以下旅記録
①ヘラト→イラン・マシュハド=国際バス1300アフガニ
②ヘラト→国境=乗り合いタクシー250アフガニ
国境→イラン・タイパッド(20万トマン)
タイパッド→マシュハド(45万トマン)
①=$15
②=$4.6

17日間費用=$225(ビザ代除く)以下アフガニ表記
クンドゥズ宿2泊=2000
サルワルカミーズ=1400
テント=1400
帽子=200
カブール宿=500
バーミヤン宿7泊=2100
国境レストラン宿泊=430
バーミヤン遺跡入場料=200
バンディアミール入場料=100
バンディアミール宿2泊=1000
他は移動費と食費だが詳細忘れ

アフガニスタン安宿情報
Kunduz(1000) 場所忘れた
Kabul(500,ドミ)34.5762446, 69.1176423(この辺りのレストランの2階)
Kabul(1500,ドミ,半月,食事付)34.5574670, 69.1389484
Bamyan(500,ドミ,食事要相談,Whatsapp,+93771408440)34.8164062, 67.8139053
Band-e-Amir(500,個室)34.8238972, 67.1921873