公式からの情報④〈ライカ〉【製作陣トーク】 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。



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ライブラリートーク

完結編

バオバブはどんな存在ですか? 
 私たちの社会を構成する小市民のようだという考えをたくさんしました。
 「ハデスタウン」に出てくる働き手のように、とても誠実で自分の仕事を熱心にして、肯定的だが主体的ではない存在だと思いました。

 ところが、社会はその存在に大きな影響を受けます。
 彼らがどのように行動するかによって社会が変わるからです。

 この社会が肯定的な方向に流れてほしいという考えから、バオバブを肯定的なイメージで表現しました。

 小市民ですが、誰かを支持する存在であり、結局自分だけの感情を持てる存在として。
 それで最後に「ライカ、アンニョン」と言ってライカを見送る時は、バオバブが自分の感情を感じられるようにポイントを決めて演出しました。


〈ライカ〉はどんな音楽ジャンルを
参考にして作られましたか? 
 〈ライカ〉には本当に様々な音楽が流れています。
 特定のジャンルを考えて書くことができませんでした。

 大きくは2つのコンセプトを決めたんですが、1つには原始的な感じで行こうとした部分がありました。
 「星の王子さま」の本で触れたB612のイメージが小さくて荒涼とした感じでもありましたし、バオバブもアフリカ方面で主に生息していたので、そのような感じを出そうとしたようです。

 二番目には興味深く特別なSFの感じを出そうとしました。
 劇中でB612は地球より科学的に進んでいます。

 また、ロケボットというユニークなキャラクターも出てきます。シンセサイザーを積極的に活用して背景とキャラクターを生かそうとしました。


〈ライカ〉のキーメッセージは

どういったものでしょうか?

 劇中に「手なずける」という概念が出てくるじゃないですか。


 そのように私たちが自然状態の本性、それ以上を追求する態度が必要ではないかという話をしたかったのです。


 ライカとライカを見て変化する他の存在の姿を通じて、待つ中でより良い人間像を追求することが、人間が追求すべき態度ではないでしょうか。


 「人間らしい」とは何だろう、というテーマを考えながら見てみるといいと思います。




ライカ編

ライカはなぜそこまで

人間を理解しようとするのでしょうか?

 ライカは第2幕で「うん、もう理解できた」というナンバーを歌います。

 被害者として加害者の心を理解して納得するという概念ではありません。


 目的達成のために犠牲を辞さない人間の否定的な側面を、その時ライカが理解したと思いました。


 B612の存在もやはり人間のように、自分のために他の生命の犠牲を黙認しようとしたのですが、その状況で悪ぶりながら自分を合理化する歌を歌うのだと思いました。


 しかし、ライカは歌を終えてから他の犬たちの声を聞いて苦しんでいます。

 その声はライカの良心の声だと思います。

 人間とは違う正義を持っている存在としてのライカを見せたくて、その場面が入りました。



ライカはどのように

心を変えるようになりますか? 

 2幕序盤にライカは自分の姿を客観的に見つめながら苦しみます。

 人間と同じように人間に仕返しをすると悪ぶりますが、バラが出てきて「私が美しいのは」ナンバーを歌ってくれます。

 本当に君が望む選択が何なのか考えてみてごらんと。

 

 その次に「人間は何だろう」というナンバーが出てくるのですが、その時にライカは「本当に私が望む答えは何だろう」と考えるようになります。


 もちろんライカがその悩みの末に下した答えが結局「会いたい」なのだと思いました。

 しかし、そこでライカは止まりません。

 理想的な人間らしさについて語るライカの姿は、自分の個人的な願いを超える姿です。


 自分が本当に望む答えは「会いたい」ですが、それでも「さよなら、キャロライン。さよなら」と言いながら「より良い答えを見つけるよ」と話すのがライカの叙事だと言えます。


(訳注:最後のアンニョンを「さよなら」と想像してみたけど、ライカがB621から地球のキャロラインに呼びかける「こんにちは」が正しいのかもしれない!本当に「アンニョン」はくせものだ。)