演劇〈スタークロスト〉劇中の「民謡」 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

演劇〈スタークロスト〉には

中世から伝わる様々な民謡が登場する。


この民謡は詩のように

劇中の人物たちの感情を繊細に表し、

音律を通じて雰囲気と感性を伝える

装置として使われる。


劇中に登場する民謡を紹介する。


2羽のカラス

プロローグの歌

 スコットランドの伝統民謡で、2頭のカラスが死んだ騎士の遺体を餌にする計画を語る対話形式で構成されている。 

 歌詞は裏切りと死というテーマを扱い、捨てられた騎士と彼の忠犬、鷹、恋人が皆去った後の孤独な状況を描いている。

 カラスは死体を生存と巣作りに使う。この民謡は生と死のはかなさを表現し、自然と伝統の中で人間存在の有限性を考えさせる。

 物語の背景は、国境地域の民謡特有の寂しくて荒涼としたイメージで描かれている。



斑点のある雌牛

マキューシオの歌

 ある女性に会って彼女の失われた牛を探しに行く男の話を描いており、彼らは一緒に森の中をさまよいながらロマンチックな出会いをする。

 歌詞は牧歌的ながらも純粋な愛の喜びを盛り込んでいる。

 1740年代、ロンドンの遊園地「Vauxhall Gardens」で初めて作られ、

 1760年代「Ranelagh Gardens」で再び登場したという。



ベドラムの少女

プレイヤーの歌

 ベドラムに閉じ込められた女性が恋人を懐かしむ内容の英国民謡だ。

 彼女の両親は娘の愛に反対し、彼女をベドラム精神病院に閉じ込め、男を海に送る。

 精神病院に閉じ込められた娘は、鎖につながれたまま恋人を待つという話を盛り込んでいる。

 この歌は「黒人の嘆き(The Black's Lamentation)」というバージョンで呼ばれたりもしたが、歌の本来の主人公は黒人であるジョージ・シロンであり、ベドラムに閉じ込められた本人を愛する人が救ってくれることを願う気持ちを経験で書いた歌という話がある。 


*ベドラムは1800年代のロンドンの精神病院を代表する代名詞のように使われた単語だ。



死と少女

マキューシオの歌

 若い女性と死の形象が対話する内容を含んでおり、死の不可避性と人間存在の有限性を扱っている。

 死が近づくと、女性は富と時間を捧げながら人生を延長してほしいと哀願するが、結局死は彼女の要請を拒否し、女性は自分の運命を受け入れる。



同僚たちの健康を祈ります

舞踏会の歌

 アイルランド民謡で、同僚たちと一緒にお酒を飲みながら楽しい時間を過ごす喜びと人生の不確実性を認める内容が盛り込まれている。

 友達、愛する人たちと一緒に歌い、酒を傾け、瞬間の喜びを楽しもうというメッセージを伝える。