夏物語 1/21〜3/2
(グローバルに無いかも)
「あなたはどう過ごしていますか。 元気ですか?」
1969年夏、韓国大学法学部在学生のソギョンは長年の友人であり、学生運動先鋒隊に立っているジェホと共に電気もないスネリ村へ農活に行く。
国民の啓蒙に貢献したとして表彰まで受けた図書館のある村。しかし、里長チャン·マンジュンは、彼らが図書館に行くことを極度に嫌う。
退屈な田舎生活に耐えられなかったソギョンは、村を徘徊する途中、風鈴の音を追って図書館にたどり着く。そして、司書のジョンインに出会う。
毎日少しずつ大きくなる心を隠すことができなかった二人。しかし、村の人たちが隠してきたジョンインの正体が明らかになり、2人の愛は先の見えない急流にさらされる···
ソ·ジョンイン:秘密を秘めたスネリ図書館の司書。
「文字に導かれて歩いて、想像して、また想像して」
ユン·ソギョン:一世一代の運命に出会った韓国大学法学部3年生。
「あなたに会った僕は昨日とは違う人」
カン·ジェホ:ソギョンの一番親しい兄貴分であり、韓国大学の学生会長。
「揺れないように、揺れないように」
キム·マンジュン:ジョンインを監視するスネリ村の里長。
「抜け出せない村の里、内外に優れた所が我がスネリなんだ!」
イ·ボクジャ:自身を「エレナ」と呼んでほしいというスネリ村の住民。
「どういうつもりなのか言わなきゃ誰にもわからない」
ほのぼの系?という予想を裏切って何やらサスペンスの香り。ホン・ナヨンとホン・スンアンは2人して〈ロミジュリ〉と掛け持ち。キロロジーは血なまぐさいイメージで見られなかったアン・ジファンのミュージカルをやっと見られる。
千個の青 2/22〜3/7
自分と呼吸を合わせる馬「トゥデイ」が、ある瞬間から走る事に喜びを感じていないことに気付いたC-27は、トゥデイを止めるために自ら落馬する事を選択する。そうして下半身が壊れたまま廃棄処分を待つだけのC-27の前にある人物が現れる。
3%の生存確率しかない火災現場から生き残った過去があるボギョンは、300%の責任感で二人の娘のヨンジェとウンヘを育てている。ウンヘは毎日馬小屋に車椅子で訪れ安楽死を待つトゥデイを眺める。
ヨンジェは廃棄処分を待ちながら空を眺めるC-27に好奇心を抱き、やがて全財産をはたいてC-27を購入し、彼を「コリー」と名付ける。
静かだった3人の母娘の人生に入ってきた「コリー」は彼女たちに穏やかな波となっていくのだが…。
24年の5月頃にも短期間上演された。今回も短期ながら、前回のレポを見ると最大限見た方が良さそう。
ザ・フィクション 12/14〜3/9
THE FICTION
1932年、アメリカ・ニューヨーク。小説と現実が覆される事件が発生する。作家グレイ・ハントの連載小説 『影のない男』の主人公、ブラックが現実に登場したのだ。
犯罪者を殺害する殺人鬼であるブラック。彼の小説の中の犯行が現実にそのまま再現され、人々は再び、法で裁けない悪人を始末するブラックと作品に熱狂するようになる。
しかし、作家の最後の原稿が発表されその小説の結末どおり、作家が死を迎えることから物語は始まる。
殺人鬼ブラックと作家グレイの関係について疑問を抱くようになった刑事のヒューは、事件の真相を暴くために小説の作家グレイと彼の担当編集者ホワイトの調査を始めるが…
一度舞台を見たが、眠いし(注:100%自己責任)、良くわからないしで非常に印象が薄かった。その後過去の映像を見せてもらったら謎解きが強烈だったので驚き。俳優によって印象の変わる作品とも聞く。
〈スタークロスト〉と〈ファーストマン〉も掛け持ちのチョン・ドンファさんは、なんと本日マッコン。サービス出演だったのか?
アンナX 1/28〜3/16 (演劇でした)
「アンナ」はニューヨークに現れ、自分をフランスの裕福な相続女として紹介し、上流社会に足を踏み入れる。彼女は豪華なホテルに滞在し、華やかなパーティーに参加し、芸術家や起業家に会い、人脈を広げていく。ソーシャルメディアでは自分の生活を作り出し、人々に深い印象を残し、まるですべてが完璧なように見せる。
一方、技術スタートアップの創業者である「アリエル」。アンナの魅力と自信に魅了され、彼女の華やかな人生に夢中になる。
2人の間にはロマンチックな関係が生まれるが、時間が経つにつれてアリエルはアンナの話に疑問を抱き始める。
アンナは人をだましてぜいたくな生活を維持する。彼女のうそやごまかしはますます大きな危険をもたらし、彼女の行動に疑いを抱く人々が出てくる。
アリエルもアンナの正体を突き止め、次第に彼女の実体に近づいていく。
結局、アンナの嘘と詐欺行為が明らかになり、彼女が積み上げてきたすべてのことが崩れ、周辺の人々から裏切り者と認識される。
アリエルはアンナの本当の姿を知り、混乱と裏切りを感じる。
アンナ:「あなたはニューヨークで自らを最も華やかな存在にしたミステリーな女性だ。嘘と真実、虚構と野望を自由に行き来しながら、今あなたにはすべてが可能に見える。それが真実であろうとなかろうと」
アリエル:「私はIT界の浮上する星のようなものだ。成功だけを見て走ってきたんだ。 ところが、あなたに会って誘惑と危険が交差する道の上に立つようになった。私はあなたから何を見ようとしているのだろうか。」
ヨヌさんの華麗な詐欺女には興味津々!キム・ドヨンも頑張っているのが嬉しい。
ファーストマン (カミュが残した最後の話) Firstman: camus last story
1/10〜3/30 チケットリンク単独
1960年1月4日午後1時55分、サンスからパリに向かう7番国道。
「小説異邦人、ペスト、転落、実存主義エッセイ、シーシュポスの神話、反抗する人間」でノーベル文学賞を受賞したアルベール·カミュが自動車事故で死亡した。
生前、誤った死は自動車事故だと言ったカミュだったので、彼の死は彼が作品で絶えず言おうとした不条理と似ていたが···
事故現場から150m離れた地点で発見された彼のカバンの中から、カミュの未完成小説最「最初の人間(Le Premier Homme)」の原稿が見つかった。
ノーベル文学賞受賞後、執筆が困難だったカミュだったため、現場で発見された小説は世間の注目を集めたが…
カミュが書こうとした話は何だったのだろうか?
ここの見知らぬ異邦人が彼の小説を持ってアルジェリアへ向かう。耳が遠くて文字が読めないカミュの母カトリーヌがいるそこへ···
小説を開くと、最初の人間たちが歩いて出てくる。
カミュの最後の小説「最初の人間」の最初のページはこう始まる。
「この小説を決して読めないあなたへ」
異邦人:事故現場からカミュの遺品を持ってやってきたミステリアスな男
カトリーヌ:耳が聞こえず文盲のカミュの母親
アンリ ∙ コルムリー:家族を残し戦場に向かわなければならなかったジャックの父親でルーシーの夫
ルーシー·コルムリー:無情な不幸を黙々と乗り越えていくジャックの母親
ジャック·コルムリー:父親の不在と母親の沈黙の中で生まれたカミュの小説の主人公
シャルロット ∙ プラシア:家族を養うためなら手段と方法を選ばないルーシーの強い母親
食堂の主人:見知らぬ異邦人たちを警戒する主人
知識人1&知識人2:当代の芸術家たちを批評する知識人
ミシェル·ガリマール:ジャックの本を出版した親友
ジェルマン:幼いジャックの才能に注目した学校の先生
マルワン:ジャックが書いた本を希望であり正義だと考えるアルジェリアの青年、
その他の声の出演:ジャンポール·サルトル、記者、ノーベル文学賞司会者、アルジェリアデモ隊
近頃カミュという名をよく聞くような…。
ポール 2/7〜3/30
幼い頃、母親の虐待で人格が解離されたポール。
ポールは自分のもう一人の人格であるルーシー、ニコライ、ギヨームと共に母親を攻撃し、家出する。 あてもなくさまよっていたポールと友人たちは、偶然捨てられた家を見つけてそこで過ごすことにする。
そんなある日、幸せに暮らしているポールと友達の前に正体不明のワトソンが現れ、彼らには大きな混乱の時間が訪れるが···
(2020年インターパークより)
アナキスト1/14〜4/6 チケットリンク単独
Anarchist
1930年代、中国北京。
荷台付き自転車が唯一の家族であり、生存手段であるムヒョク。
いつものように荷台に客を乗せたが、この客は尋常ではない。
そうして始まったドクヒョンとの縁はムヒョクの日常に「革命団」という新しい風をもたらす。
「本当ですか? 強盗をするんですって?」
「問題を一つ出してみるから、答えてみて。 朝鮮の土地から収奪した金で銀行を建てた。 じゃあ、そのお金は誰のもの?」
革命団3人組のドクヒョン、ジャギョン、ムヒョク。
彼らの生半可だが大胆な作戦は次第にスケールが大きくなっていく。さあ、もう計画は準備完了。目標は日本銀行!宣言文の朗読に目を向け、脱出はくぐり戸へ。
銀行強盗の成功は始まりに過ぎなかったので、革命団は独立運動の本拠地である上海まで進出することになる。
一緒の時間が積み重なるほど咲く友情と思いがけない葛藤の中で、3人だからどこか足りないが、3人だから初めて完全になる、彼らだけの風変わりな革命が始まる!
しかし、日本帝国の野心が上海まで押し寄せた一触即発の状況で、彼らは各自の革命を成し遂げ、望んでいた世の中を迎えることができるだろうか?
「僕たちだけで仲良く暮らせばいい。
僕たち以外に誰がいるの?」
自分の仲間を誰よりも気遣い、愉快なドクヒョン
「新しい世界を作るには壊さないと。
それがまさに革命だ。」
詩人の夢を胸に秘め、固い意志を抱いたチャギョン
「願いも突破口もなかった人生にこんな日が訪れるとは夢にも思わなかった」
風のように自由で, 石ころのように堅いムヒョク
プロパガンダ的な堅い内容かと思えば、まるまるそうではないような雰囲気?
ラパチーニの庭園 1/30〜4/20
Rappaccini’s Garden
18世紀イタリア、パドゥア。
ラパチーニは植物の毒を利用して人を毒体質にする秘密の研究をしている。自分の体が徐々に壊れていくが、そのすべての研究はただ娘のためのものだと信じている。
ベアトリーチェは幼い頃から毒が宿った庭に閉じ込められ、世の中と断絶したまま生きてきた。彼女の体には毒が流れ、これは彼女を世の中から遠ざける呪いであり運命だ。
芸術家を夢見て「真の美しさ」を求めてパドゥアに来たジオバニは、ラパチーニの庭園とベアトリーチェに魅了される。美しさと秘密が共存する彼女は、彼にとって完璧なインスピレーションであり、愛の対象になる。
偶然に庭に落ちたジオバニの絵を通じて、自分が漠然と切望した暖かさに向き合うことになったベアトリーチェは、彼と一緒に庭の外に出て行き、世の中で向き合った人々は彼女を魔女だと追い込んで攻撃する。
自分の辛い過去から始まった人間に向けられた怒りを持つラパチーニ、自分の運命と正当に向き合おうとするベアトリーチェ、美しさと真実のために自分を犠牲にして唯一彼女の側に立つジオバニ。しかし、彼らに向けられた人々の攻撃はさらに残忍に続く···
楽しみ。雰囲気がとても素敵で期待が大きくなるけれども、雰囲気は素敵だった〈アンナ, チャイコフスキー〉の二の舞にならないことを祈る。