〈ホーリーイノセント〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

あらすじは、こちらの1番下。

10/17
マチネの空き枠を埋める形でスタートの〈ホーリーイノセント〉は、私的に「美男を眺める時間」でもある。
 
毎度お馴染みウノ君と、ムン・ユガンさんはアマデウスでサリエル役が思いのほか良かった役者さん。ミュージカルは初めてだとか。
 
思ったより全然面白かったグッ
 
日本の学生運動にも影響を与えた「5月革命」。東大の安田講堂事件はリアルタイムでニュース見たし(さすがに意味の分かる年齢ではなかったけど)、何かと具体的にイメージしやすい時代なのもあるかもしれない。
 
前が通路のF列だと俳優さん達が目の前を通過して登場する。マシューはしばらくセリフも言うし、ウノ君の人間離れした美しさにクラッとして、セリフを聞き逃した。

間近に見るウノ君の絵に描いたような美しさはまるで人造物…と思ったら、この前はロボットだったか。

ユガンさんテオは長身の低音ボイス、渋くて良かったラブ。表面的には自信たっぷりだけど弱さを隠した演技も好き。イザベルはひたすら美しく妖艶。2人が同じ角度で同時に頷いたとき、並んだ顔の整った鼻筋がそっくりで、まさに双子だった。
 
洗練されたパリッ子の2人だが、テオの言う心がくっついているシャム双生児(シャムサムドゥンイ)という設定が、とにかく妖しくて…良い。山岸涼子とか萩尾望都が描きそうな雰囲気で好きなのかも。

 
そこに素朴な雰囲気のマシューが加わってだんだん(みつどもえに)馴染んでいく過程が妖しくて…良い。
 
原作小説もしくは映画版「ドリーマーズ」は相当激しい描写があるようだが、ミュージカルの方は[13歳以上観覧可]に相応しく、美しくラッピングされている。
 
最後テオと対立したマシューが殴るか⁉︎と思わせて抱きしめるのも憎い。一種の成長痛のシーン。(ドラマを始め、韓国では『成長』に対する強迫観念があるように思う。あらゆる物語のテーマが『成長』に変質すると言ったら言い過ぎだろうか。)
 
マシューのナンバーが沢山あるから、とりあえず四男の正しい路線を堪能できそうではある。

 

11/5

この作品嫌いじゃない。むしろ好きラブ。目と耳が嬉しくて飛び出すハート色々な意味で飽きない。

 

やっと好み路線のユ・ヒョンソクが見られて聴けて幸福きわまりない照れ


文句は言ったけど、演劇もサリエルも(小人も?)吸収して、更にうまくなった気もする。ソクマシューでもう一回見る!

 

スンウ・テオは歌的演技的に満足度が高くて、現実が目に入ってきて実は怯え始めるディテールなど分かりやすい。素敵なこと言ってても所詮お子ちゃま感が良かった。とにかく顔が良いので全てよし。

 

ユハちゃんが、ベアのアイビー役よりも、物おじしない不思議ガールのこっちの方が断然似合うと思った。ただ黒ドレスで登場する妖艶シーンは硬さが残った感じで、今後セクシー感が増すと良いと思う。 

 

 

11/7
思わずジェイソン(ベア)!笑い泣きとなってしまうけど、今日はマシュー。
 
〈ネクスト・トゥ・ノーマル〉〈ベア〉を経て3作目のチェ・ジェウンべう。彼は…良い目がハート。うまいし…良い。
 
前回大歓迎のヒョンソク四男だったが、ジェウン君の方がナチュラルな歌い方だし演技もとても繊細だし、こっちの方が好き!となっている。四男はサリエル的歌唱法と言うか、大仰な表現パターンを感じてしまう。
 
双子は私が好きな妖艶ペア。
 
うん、分かった。イサベルに必要なのはセクシー感とか妖艶さではなくて、常に何かに酔ったようなトロンとした感じだ!夢の中にいるような曖昧さと言おうか。
 
前回のユハちゃんはどうしても、明るくてクリアなイメージがあるので、アイビーやイサベルのようなキャラクターよりも、元気があって勝気、しっかりしてる、みたいなキャラが合いそうだ。(勿論、表現力を磨いて化けるという手もある。)

これだけ見ると別に悪くないのだが…キョロキョロ


夢見る感じがね。


 
この作品を見ていると、「恐るべき子供たち」を思い出す。私が知っているのはコクトーの小説じゃなくて、萩尾望都の方。
 
夢から覚めたくない子供たち。だが、20前後というのは、否応なく成長してしまう時期なのかもしれない。
 
結末が気に入らないのは鉄板。
 
後から知ったが、原作者のギルバート・アデアが「恐るべき子供たち」に触発され、数々の映画へのリスペクトを込めて書いたそうなので、思い出したのは正しかった。そして、映画版の詳しいあらすじを読んだら結末が全く違っていて、そちらの方が好きだったかもしれない。原作の結末はどちらなんだろう。
 
 
 
12/7

初イサベル。映像で見たら結構いい感じだったけど、実際の舞台はどうか?

 

結果、いい感じだった!拍手イ・ウンジョン。イサベルの雰囲気に合ってるし歌上手いし、どこに隠れてたのか検索したら、これがデビュー作?!2000年生まれ。それにしては堂々としている。すごい。

 

今回の座席は、冒頭で双子が客席に座る場所に近そうな所を選んでみた。下手のサイドブロック。通路を挟んだセンターブロックの端2席が空いていたので、「横に来る?チュー」とワクワクしたのに開演間際に人が来て座ってしまった。がっかり。

 

いざ始まり、入り口から入ってきた双子が近づいて来ると思ったら、私のすぐ前の席に座ったので焦った。

 

スンウ君の頭が目の前で、結構固めてる、とか、隣のイサベル顔ちっちゃい!とか、マシューが歌う最初のナンバーが耳に入ってこない!

 

曲の終わりくらいに囁き合う演技をしてから舞台に去った。手を抜かないね。

 

 
 
12/8 

前回も思ったけど、チェ・ジェウンが良すぎる笑い泣き

 

歌声も素敵だし、演技が繊細で心臓の鼓動まで伝わって来る感じ。景色が見えるし。


息子にしたいっ!不安どうしよ。実は四男は双子でした!とか?笑

 

考えて見ると昨日の22年ジェイソンペアに続き、今日は24年ジェイソンペア加えてアイビー。

 

ユハちゃんは夢の中で生きるイサベルにしては快活過ぎな気もするけど、イサベル自体そういう娘の可能性もあるから本当はアリなのかもしれない。

 

ジェハン君は歌声に光るものはある…でもまだメインキャラには早くない?デイクションが弱くて母国語じゃない私には伝わりにくかった。

 

テオって、キメてる時代→現実に直面→逃避、などなど変化を見せて欲しいけど、演技的にそれがあんまりハッキリしない。身長高いんだから頑張れ❣️←?

 

今日はようやく終盤のマシューの行動を受け入れられた。目立つ所に立つなんて、ちょっと考えれば判断できるのに!と思っていたけど、あの混乱の中で、マシューがとにかく今自分にできる事をしようと一歩踏み出しただけ。君の気持ちにやっと共感できたよえーん

 

 


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