100초zip(@100s_zip)様の手による、ユーモア溢れる「ブチハナンの伝説」部分の要約。
『僕の前世は水の魔法を使う戦士』
映像の無い部分は素晴らしいイラストやイメージ画像で補ってくださった。(クレヨンしんちゃんや星飛雄馬まで登場!)
こちらは字幕を付けさせて頂いたバージョン。オリジナルは1番下に。
砂嵐が吹き付ける古代の砂漠。
冷酷なチュイサイ族のスタイル良い戦士であり、
部族長マンダラントゥの息子であるブチハナンは
幻聴に苦しんでいる。
絶えず女の歌声が聞こえるのだが
自分にしか聞こえず、頭がおかしくなりそう。
苦しむブチハナンを救急センターに連れて行くどころか
父親のマンダラントゥはミッションを命じて遠くへ出かけてしまう。
「息子よ、砂漠に1つ残った井戸をしっかり守れ」
幻聴さえ聞こえなければ、牛も倒しそうな威容のブチハナンが頼もしく井戸を守っていると、
か弱いヒロイン体質のオラがやってくる。
「母が何日も一口も水を飲めず死にそうです。どうか水を汲ませてください」
可憐に潤む目で攻撃を仕掛けたが
Fが1%もないブチハナンには全く効果なし。
「今すぐ消えなければ命は無いぞ!」
鉄壁を築いたその瞬間!
ブチハナンはオラが持っていたカタクリの花を見た。
その花を見た途端、ブチハナンを苦しめていたあの幻聴が5.1サラウンドで聞こえてくる
確かに知っているのに、どこで聞いたのか思い出せずに気が狂いそうな、女性の歌声。
リンディンドンを超える受験禁止曲に苦しむブチハナンにオラが言う。
「もしや、マンダラントゥは人の記憶を奪うと聞くので、あなたも記憶を奪われたのでは?この花を見て何かが浮かび頭が痛いのなら、花畑に行けば何か思い出せるかも」
記憶を戻すのを手伝うから水をくれと言うオラ。
ブチハナンは井戸どころではなく、ともかく生きなければならないから、オラの提案に従う。
砂漠をかなり歩き到着した花畑。砂漠に、なぜ花畑があるのか、まず疑うのが正常だが、
ブチハナンは疑いよりも、知った場所なのを先に感じた。
オラが言う。
「ここは皆殺しにされたブラン族が住んでいた所です。名前からして不安(ブラン)でしょ?」
ブラン族は元々海に住むクジラだったそう。全世界が海だった時代に世界を支配していたのがクジラ、それがブラン族だったが、神々の嫉妬で海が砂漠に変わり、人間に変身して生きるようになった。
しかし人間になっても、神秘的な能力は変わらず、水を生み出す魔法を使える部族だった。
ブチハナンは花畑でくねくねとした字が書かれている石柱を見た。
いや、しかし、頭の中にPapagoでも搭載されたのか、急にブラン族の言葉が解析できてしまう!
ブチハナンは実はブラン族だったのだ!石柱の文字を読むや否やマンダラントゥ族長が封印した記憶が蘇った。
ブチハナンはブラン族の族長の息子。族長である母はいつもこう言っていた。
「ブラン族だからと言って、誰もが水を呼べるわけではない。心に愛があればこそ水を生み出せる」
まだ経験がないから愛も知らず、水を召喚する方法も知らない世間知らずのブチハナン。
しかし部族内に反逆者が現れ、母は殺された。その反逆者がまさにマンダラントゥだった。
それまで父親と信じて生きてきた相手が、実は両親の敵だったと言うわけ。
激怒したブチハナン!
どうりで、苦しむ息子を捨ておいて旅に出た時から、実の父親ではないと思っていた。
ブチハナンはマンダラントゥをやっつけに行き、オラは黙ってブチハナンに従った。
しかし、オラは脱水症状で倒れてしまう。
一緒に旅をしながら、気づかぬうちに情が沸いたブチハナンはオラを助けたかった。
切実に願うとエビアン顔負けのミネラルウォーターが呼び出された。
母の言葉通り、心に愛が宿ったので魔法の能力が覚醒したのだ。
ようやく探し出したマンダラントゥ。ブチハナンはなぜ母を裏切ったのかと問い詰めた。
それを聞いたマンダラントゥが何と答えたか?
「裏切者?それは私ではなく、お前の横にいるオラだ!」
マンダラントゥが裏切ったのは事実だが、ブラン族を皆殺しにしたのは、実はオルネ族で、水がなくなった今になって最後のブラン族であるブチハナンの水を作り出す能力を覚醒させるため、美人のオラを送り込んだのだと言う。愛を感じないと水を作れないから。
オラは涙ながらに弁明する。
「最初はわざと近づきましたが、今は本当に愛しています」
ブチハナンはその言葉を信じることにした。ブチハナンとオラはマンダラントゥと戦い、最後にはアイーダ名場面の姿勢で一緒に息絶えた。
はるかに時は過ぎ、現代のパラダイスシティー。
どう見てもブチハナンが服を着替えて出てきたかのような青年ヌリがいる。
純粋で健康なヌリは偶然にひとりの導師に占ってもらうが、その占い師がブチハナンの伝説を語って聞かせながら、それがヌリの前世だとか何とか。
度を越して純粋なヌリがまた、それを信じる。
伝説の中のオラを探し出して付き合うと決心するヌリ。
そんなある日、配達ライダーのヌリが踏み倒されて途方に暮れている時、代わりに代金を受け取って(奪って)くれたガールクラッシュの娘。
その娘は、誰が見てもオラと同じ顔のテギョン。
テギョンは最近、超高価な宝石を盗み出した。
宝石を奪われた組織員たちに追われるテギョン。
ヌリがテギョンを助けることで、2人は現世でも密接に関わり始めるのだが、
現代パートまで全部話すと長すぎるので、ブチハナン現代パートの物語を知りたかったら、劇場で確認しましょう。