(初演時の感想)
9/21
本来なら2回見る予定が諸般の事情(自分のドジ)により、最初で最後の観覧。
感動作の記憶はあったけど、ここまで良い作品だったと思っていなかった。もっと周囲にプッシュしておけば良かった。
やはり私のメイン路線はこれだ。
感想自体は初演時とそう変わらないが、今度はストーリーが理解できた分、感動も大きくなったかもしれない。
大きくなったと言えば、花の香りも強くなった。光の中で咲き誇る花々が現れると同時にふわーっと香りに包まれて、本当に特別な気分になる。
壁が大きく開いて花園の全景が現れた時に、後列のおじ様が「ほーっ」と感嘆の声をあげていらした。客席で素直な驚きや感動の声を聞くのは結構好きだ。
エイミー役のクムジョさんは歌手だそうだ。演技も上手だったが、なにしろ顔が可愛い!
ペクソン君チャーリーは基本不機嫌なのだが、知らんぷりしながらも皆のセリフを実は聞いているような、聞いていないような。だんだん目をあげて友人たちを盗み見たり、動きのない演技の中でも心の動きが表現されていた。
昨年3月に同じ役で見たソニョンさんだが、雰囲気の変化に驚いた。少し怖がりで善良なビーグルではあるのだが、舞台への馴染み方?余裕?まるでベテランの貫禄を見るようだった。成長著しい。
デボラ役は、この頃〈ソム島〉や〈パンヤ〉といった演劇でご縁のあるキム・ジヘさん。個性的な名バイプレーヤーの香りがする。お歌も上手い!
ところで、これは敢えて当日券で見た。貞洞劇場は50%のシニア割があるので、今年の場合は1959年を含む以前の誕生日の場合半額になる。生まれた年度で区切られているので、誕生月は問われない。
半額で見られるのに、インターパークで定価+手数料を払う気にはならない。幸い?程よい売れ行きで、満席の心配は無さそうだった。劇場全体の視野が良いのも好材料だ。
同じお年頃の方、国立貞洞劇場は作品の質は良し、座席は良し、料金も良しで、狙い目。
年齢が達しない方は…割引より若さの方がプライスレス。