彼女の世界と彼の世界は隣り合ってる…みたいなフォトゾーン。細部まで凝っている。(どこかの舞台より作り込まれている気が…。)
理解できるか心配しながらスタート。
結果は…
この作品を見るならヴァージニア・ウルフという人をよく知っているべきなのかもしれない。(チラッと読んで精神を病んでいたくらいしか知識がない。)
彼女の作品知識も必要なのかもしれない。(何かがショックらしいが意味わからず。)
思い出になったり、夢で過去を見たり、時間軸がイマイチつかみづらい。(思い出じゃなくて、「この世界に存在する」思い出の景色だった。過去じゃなくよみがえる恐怖だった。なので時間は普通に流れていた。)
もう少し背景知識を仕入れて、プレスコ映像を研究したら、次回はもう少し何とかなるかも!(まだ諦めてはいない)
ところで、「良い文章を書くには良い文章を読め!」と教えられたジョシュアが口ずさんだ詩。
길 없는 숲에 기쁨이 있다
외로운 바닷가에 황홀이 있다
バイロンだ〜!と分かったあなたは〈ザ・テイル〉ファン。
少し勉強してきたので、前回よりクエスチョンマーク❓が減りますように、と祈りながらスタート。
結果は…
分かった!面白かった
!音楽良かった
!素敵だった
!
やはり彼女の生きてきた背景や、「ダロウェイ夫人」には彼女自身が大きく投影されていることなど、作品理解に欠かせない知識だった。
前回はアデリンが何にショックを受けているのか理解できなかった。それは、ダロウェイ夫人を幸福になるよう生かす結末にしたのに、この世界では不幸に自殺してしてしまった事だった。
「私の人生がこれほど汚れているのに、なぜ私の書く小説さえも私のように醜悪な存在になさるんですか⁉︎幸福を願う私の意思はどこにも残っていない!」
残念だったのは、目当ての「観客との対話」はソワレだったのに、間違えてマチネに来てしまったこと。
上手いと知っていたパク・ランジュは相変わらずうまかったし、顔目当てのウノ君も、そんな失礼をお詫びしたい名演技。なにしろ声がこの上なく心地よかったので、対話は無くても大満足である。
ランジュべうの印象的だったところは、登場してしばらくは憔悴した感じが付きまとっていたところ。記憶が欠落した状態ではあるが、彼女の精神状態がよくわかる。
文章を書いて証明することになっても書けない苦しみが見て取れるし、ジョシュアとのやり取りを通じて明るさや喜びを取り戻していく過程が良く表現されていた。
人物を知り話を理解してみるとボディブローのように後になるほど効いてくる〈ヴァージニア ウルフ〉に、なんかハマってきたのでリピします。
ここまで来たら(どこまで?)全キャスト見てやろうじゃないかという謎の情熱に駆られて観劇。
いやしかし、距離は無いのに大学路から忠武までの道のりは遠い!暑い!直通バスを走らせて欲しい!
そんな疲れ気味のコンディションでスタート。
うん。予想が当たってしまったと言おうか。プレスコを見て彼女はそんなに…とは思ったのだ。熱演だし決して下手ではないのだが、熱唱すぎて外国人の私には言葉が聞こえにくい。
俳優が役の感情を感じるのと表現するのは別の話なんだな。
末息子をもう一度見るのもメイン目的。butこれがはまり役かと言うと、ウノ君の方が良かった、実は。
最大の不幸はマチネの〈もしハピ〉で大感激してしまったことかも。あの感激を超えるのは無理。
それでも懲りずに〈ヴァージニアウルフ〉。
ウノ君はリピしたかったし、ダオンちゃんはどうしても聞きたかった。ナンバーが彼女に合っているのか、甘くなめらかな声とどこまでも伸びる高音が快感。それをソフトなウノ君の声が包み込んで、更にその世界を上品で美しい照明が包み込むという美しさの極地。
昨日は私の精神状態に問題があったんだろうか?余りにも疲れすぎていたのか?
〈メリー・シェリー〉の初演時にタイトルが内容を反映してないと批判された。〈ヴァージニア・ウルフ〉も同じことを言われているが、本名の「アデリン」で登場するだけだし、強いて言えば〈「インサイド」ヴァージニア〉なので、私としては賛同できない意見だ。
とにかく初演の〈メリー・シェリー〉より全然出来が良いと思う。