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誰っ?というキャスボ。
私のジョングさんイメージはこれ↓
キム・ジョングに見えなくて、しげしげと見つめてしまった。
(作品には関係ないが、足の長さにいつも感心する。プロポーションが普通じゃない。)
マチネに演劇の〈イリアード〉。(日本では何故イーリアスなのだろう?)
始まる前からジョングさんが客席をウロウロ、舞台に上がってブラブラ。私の方に向かって、Where are you from?って聞くから、は?と思ったら前列の方だった。ロシアの方だそう。
ロシア語で「こんにちは」は何と言う?「死ね!」は何と言う?と尋ね、ブツブツと繰り返している。
メインはトロイ戦争の話だけど、古今東西の戦いからウクライナ紛争まで話に出てくるので、なんだか生々しかった。(他の国の言葉と共に、習ったロシア語を叫ぶ場面もあったが、元々のセリフなんだろうか。)
戦いの歌を歌う(語る)のが仕事?運命?だから語り続けるのだけど、話を続けるのがとても嫌だし悲しい様子。「歌を歌うたびに、これが最後だったら良いのにと思う」と何度か呟いたりする。(ちょっと歌も聞ける)
ポケットのコインのようなものをチャリンと投げると、どうやらそれが失われた命らしく、ありったけのコインをぶあーっと花吹雪のように投げる瞬間には膨大な数の命が、価値のないもののように失われる感じがした。戦いとは残酷だ。
興味深いが悲観的な気分になる作品だった。だからこそ戦いを憎む気持ちになるとも言える。