6/5
目的だった〈ベアザミュージカル〉のジェイソン役が前夜突然キャスト変更された。そのままでも良かったのだが自動返金されるというので急遽〈ベンジャミン〉に変更。マッコン近くにこのペアを見る予定だったが、早く観られてラッキー。
同じ〈ベア〉を見る予定だった友人も、今回〈ベンジャミン〉を入れ損なっていたと言うので、無言の圧力をかけて道連れに。
(キャンセルした〈ベア〉は長男ピーターの回だったのに空席を二つも作るとは、ファンの風上にも置けない)
見始めて前半、「やばい、友人を巻き込んだのに、どうせならソムをすすめるべきだった、空席には理由があるよね」とか思っていたのだが…
ベンジャミンが大人になったSweet Spotの辺りからどんどん引き込まれて、後半は時間の経過も気づかず没頭。涙を拭うのに忙しかった。
観る前に人形不要論を多く耳にしていた。ブルーは子供時代から老年まで俳優一人で表現できているのだから、と。視線が分散されて邪魔だ、と。
それで事前に「人間重視で観るべし」というアドバイスを受けていた。見るコツが必要なのかもしれない。
ベンジャミンの場合は単に年齢の変化ではなく、内面と外面の差異を表現するためには人形があっても良いと思った。人形の形態に欺かれずにベンジャミンの内面を見る自分の視点がぶれなかったのが良かったんだと思う。
キッズ・ベンジャミン(外面)の後にいるジェボム・ベンジャミン(内面)は、そっと座っているだけで年老いた姿が表現されているし、ふとした立ち居振舞いでどの年代なのかが伝わってきてさすがだった。
演技力と歌唱力に同行の友人も大満足とのこと。大学路方面には疎いけど、主演2人のレベルの高さに驚いた様子。道連れにした甲斐があった。もっと大学路にいらっしゃ〜い、なのである。
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