9月13日
舞台の後ろに張り巡らされた幕と、そこに映し出される風景。そして舞台の上に置かれたベンチ。それが全て。
혜공の特集でジョンミンさんが、ストーリーがとても素敵なので、高級そうに?洒落たように?見えたくなかった(있어 보이고 싶지 않았다)、と言っていたので、あえて選択した素朴さなんだと思う。けれど映像が良くできているので何も不足は感じない。
戦争中の中国で、祖国を離れた臨時政府で働く独立運動家なので、戦禍はもちろん暗殺の危険とも隣り合わせの状況だが、ポイントはあくまで「子育て」なので、新米パパママのドタバタぶりに笑いが起こる。
チャノ・パパは妻と娘に対する愛が溢れていてデレデレだ。それでも危険が迫ったりすると、一瞬で緊張感のある運動家の顔に変わる。
チャンミン・ママはどこか肝っ玉母さん的などっしりぶりだが、疲れ果てて眠る顔は異国の地で必死に子育てをする、ただの若い女性であるのを思い出させる。
子育てというのはどんな特殊な環境でも、大変さを超える幸せを親にくれるものだなと思ったり、大変な子育てを更に大変にしているのが日本という国の存在だと思うと肩身が狭くなったり。
とは言え作品の中で政治的な事は話のついでに垣間見えるだけ。子供が成長する頃には安全な環境で自分のやりたい事が自由にできる社会でありますように、という願いがあるだけだった。
どことなく〈ラフヘスト〉の雰囲気に似た、美しさのある良い話だった。リピする!
〈ラフヘスト〉を連想したのは、ママ役のチャンミンさんが続けて出演だったせいもあるかも。〈ラフヘスト〉の時、決して太ってはいないチャンミンさんのお腹だけが目立つ気がして、おめでたかなと疑っていた。今回はどう見てもお腹が大きい!数年前に結婚されたと思うが、やはり妊娠中との事。マッコンは10月29日だからあと1ヶ月。最後まで出演するのかな?その頃には更に立派な妊婦さんになっていそう!
10月27日
大戦中、日本の支配を逃れて中国で活動している運動家夫婦という状況を除けば、世界中どこにでもいる新米夫婦の不慣れな子育て日記。
でもそのシンプルな愛情がどれほど人を強くしてくれるのか、刺激的ではないけど、じんわりと深く感動する。
終わって立ち上がり、後ろを振り向いたらイム・ビョルさんが来ていた。まさか次回出演なんてないよね。
ジェシー一家が避難した経路の中国名がよく分からないのだけど、
창사→ 광주→ 삼수→ 고요현→ 중경(충칭?)
長沙→ 広州→ 柳州→ 茘江→ 重慶 らしい。