〈ジェシーの日記〉研究 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

ある独立運動家夫婦の

右往左往 育児日記

 

1. 

次々続く 『ジェシーの日記』 物語

2.

(1901年に建てられた中国湖南省長沙にある聖堂の全景)

さて、時は1937年7月4日、

日中戦争の真最中のできごと。

うるさい砲弾の音を突き破って、

どこからか緊迫した声が聞こえます。 

さまざまな国籍の大人たちの声の隙間から

溢れ出るのは赤ん坊の泣き声!

そう、その日、中国湖南省長沙市北門の外の

長春港にあるイタリアカトリック医院で

女の子が生まれました。

名前はJESSIEジェシー。

 

3.

  (「ジェシーの日記-ある独立運動家夫婦の育児日記」

ヤン·ウジョ、チェ·ソンファ著 I キム·ヒョンジュ整理

-ウリナビ出版社提供)

ところが予想外に

中国が戦争で守勢に追い込まれ、

ジェシーと家族は月寒鉄路電車に乗り

広東省クァンジュに発ちます。

ようやく生活が安定したかと思う間もなく、

日本軍が広東地方まで上陸した

というニュースが流れ、

またもや避難の準備をする羽目に。

ジェシーは100日を迎えつぶやき始めました。

両親はその日を記念したくて

写真を撮ってもらいます。

そう、上にあるのがジェシーの100日と

幼い頃の写真。

 

4. 

そうしてジェシーはクァンジュからサムス、

サムスからコヨヒョンへ。

小さなかごで、降り注ぐ砲弾と銃声を避け

両親と一緒に避難します。

避難の道でも子供は少しずつ育ち、

周りの人たちのありがたい助けも受け、

歩き始めの一歩を踏み出しました。

コヨヒョンからケピョンヒョン、

そしてユジュまで、定着しては移動する

そんな生活を繰り返しているうちに、

ジェシーはいつの間にか背も伸び、

歯が5本も生えた子供になりました。

 

5. 

そんなある日、砲弾を受け

一夜にして家がなくなります。

屋根のない部屋に3人家族が

並んで横になり温め合って眠った夜。

騒々しい音に目が覚めました。

どういうことだったんでしょうか?

そうです。まさに、

日本が降伏するという放送でした。

もしかして、ジェシーがどこに移動したのか

覚えていますか? 

長沙から広東省、広東省からサムス、

サムスからコヨヒョンです。

この移動経路は、日本統治時代

大韓民国臨時政府の

庁舎の移動経路と同じです。

 

6. 

どうしてそんなことができるんですかって?

 ジェシーの両親が

臨時政府で独立運動をしていた

ヤン·ウジョ、チェ·ソンファ夫婦

独立運動家だからです。

夫婦が交互に書いた

ジェシーの育児日記の中に

大韓民国臨時政府の事件と状況が

自然に盛り込まれているんですよ。

 

7. 

そしてこの日記には、

誰もが知っている名前が複数登場します。

夫婦の結婚式もしてくださったキム·グ先生と、

新興武官学校の所長を歴任した

イ·ドンニョン先生などです。

周りから支えててくださった、ありがたい方が

全員臨時政府の家族だったというわけ。

夫婦が書いた育児日記の中に込められた話が

すべて貴重な歴史の記録になったのです。

 

8. 

1938年から1946年、

なんと8年間記録した『ジェシーの日記』を

孫のキム·ヒョンジュさんが出版しました。

その後、様々な形で紹介されてきました。

パク·ゴンウン作家のグラフィック小説

「ジェシー物語」をはじめ、

KBS「荒野で野花に出会う」、MBC「記憶録」

大韓民国歴史博物館でも

映像で見ることができます。

 

 

 

1. 

そして、この物語は今年8月、

ミュージカル〈ジェシーの日記になります。

この話を聞いた「あなた」はどう思う?

この物語をミュージカルとして

 一体どのように作り出すのか

気になりませんか?

 

2. 

突然の夕立に出会ったジェシー。 

薄暗い日に降り注ぐ

雨が好きだった母親を思い出すと、

書斎の片隅に置かれた

古い日記帳を思い出す。 

独立運動家の両親が1938年から8年間、

砲弾の中で書いた育児日記に

向き合うジェシー。 

ページをめくると砲弾の音が聞こえ始め、

今の自分より年下の両親、

ウジョとソンファが声をかけてきます…。

 

 

3. 

「Jessie can do it!

何でもなれるし

どこへでも行ける

そんな世界を作ってあげます

We can do it!」

 

独立運動家夫婦の育児日記そして旅程の記録

毎日が空襲で避難だった独立運動家夫婦に

訪ねてきた贈り物、ジェシー! 

ジェシーに新しい世界をプレゼントしたかった

両親の8年間の物語が詰まった日記帳

『ジェシーの日記』がミュージカルで誕生します!

 

4.

初めて親になった不慣れな夫婦の

ドタバタ育児日記に込められた

愛と希望についての物語

育児が下手な夫婦の育児記はもちろん、

臨時政府内の独立運動家たちの

生活ぶりがそのまま盛り込まれて

愉快さと感動を同時に与える

 

過ぎ去った歳月を映し出す色あせた紙の上、

今の自分よりもっと幼かった両親が書いた、

愉快で溌剌として更に面白い! 

育児日記を公開します!