〈ラフヘスト〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
自分の予習復習用につき、かなりの偏りあり
(注意: 目標はネタバレ100%)
メモ付き写真アルバムとしても使用中。

詩人イ・サンと画家キム・ファンギの妻として、また自身も作家及び画家として活動したキム・ヒャンアンの物語。

お三方とも韓国の教科書に載っているお馴染みの芸術家だそうだ。

 

 

6月13日

美しい舞台で素敵なお話だった。おねがい飛び出すハート

 

忘れてたけどチケットを受け取ったら2階席だった。まずはプレビューで様子見と思い買ったらしい。

 

少し後悔した。舞台と照明がとても綺麗なのでちゃんと見たい。

 

主人公の人生が年老いた現在から戻って行くのと、まだ人生の苦しみを知らない過去から現在に向けて再現される2本建てで進んで、最後に中間点で繋がるという構成。横を歩いてた人が「あれとアレが無くなった」と言ってたので初演とは細かい点が変わったのかもしれない。

 

初演時に制作会社が出した、作品と人物の紹介をざっと見ておいて良かった。と思ったが、別人と思いながら見て最後に1つの人生につながってびっくりする体験も楽しいかもしれない。知識のない外国人にだけ許される楽しみ。

 

イ・サンは〈ファンレター〉や〈SMOKE〉のモデルになった詩人だそう。すると俄然〈SMOKE〉にも興味が湧いてくる。

 

劇中にイ・サンの詩がたくさん出てくる。ちゃんと押さえておくと、心の交流がしっかり理解できるかもしれない。

 

 

ところで、ドリームアートセンター1館の2階はなぜあんなに高いのだろう?!先日〈ワイルドグレイ〉を見たアートワンシアターの2階は、ぐっと低くて近くて良かったのだが。

 

 

 

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いつも思うけど、キャスボの照明をもう少しなんとかしてくれないかな。

 

チェ・スジンさん、なかなか好きだ。なめらかな声でありながら、老人らしさもよく表現していた。チョン・テファ君。苦悩する詩人を情感たっぷりに演じてはいるが、ドンリムとデートする序盤には華やかなカッコ良さが滲み出てしまう。

 

 

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良かった。良すぎた!大作を見終わった気分。感動の連続でハンカチが濡れた。若い二人の出会うパーラーこそ楽しく笑っていたけど、ヒャンアンとファンギの死別からのスタートに、最初から涙がジワジワ。

 

아는 만큼 보인다. 「知っているほど見える」という言葉がある。歴史的遺跡に関するベストセラー作家の言葉だそうだ。まさしくこの言葉が当てはまるような観劇だった。

 

3回目で理解が積み重なったこと。ナンバーの歌詞を全部確認したこと。何より、ファンギ美術館で実際の作品と2人のことを身近に知ったこと。それで同じ作品がこんなに味わい深くなるのかと驚いた。

 

 

最後のラフヘストであり、イ・サンは〈ワイルドグレイ〉に続いて3公演連続で観るアン・ジファン爆笑。連続は偶然ながら、彼が見たくて3回目を選択した〈ラフへスト〉なのである。

 

イ・サンは3人とも十分良かったんだけれども、ジンソプ君は体格良すぎで(絶対に結核で死ぬ感じではない)、テファ君は少しチャラ目のカッコ良さが邪魔で。

 

その点、役からはみ出さないジファン・イサン、似合ってた。ドンリムとのデート場面は笑いのツボをきっちり押さえてくれる一方、創作の苦しみにさいなまれる様子は重々しく。東京では本当に死にそうだし。(メイクさんの腕か?) この1~2年で本当に素敵になった。

 

ソグォンさんも意外と(みあんアセアセ)メロウで素敵という評判で楽しみにしていたが、期待は裏切られなかった。

 

第一声の「ヨボ〜」からやられるって噂通り、ソグォンさんが、実にキュートでラブラブスィートでラブラブ愛らしい!ジョングさんが素敵〜とかはまあ、当たり前だけど、このソグォンさんはなかなか貴重な体験では?見ておいて良かった。ラブ

 

 

既にドンリムとヒャンアンが同一人物であるのは知っているのに、それまでヒャンアンと名乗っていた彼女が初対面のファンギに「ピョン・ドンリムです」と自己紹介する時、何とも言えない感動に包まれる。死期を前にしたヒャンアンが時間をさかのぼりドンリムに繋がった瞬間、本当に彼女の壮大な人生を見守ってきた気持ちになった。この構成というか、最後のシーンを考えた人は天才!