〈トレッドミル〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

7月10日

月曜日もやっている〈トレッドミル〉。

 

(インターパークあらすじ)

抑圧された君を解放せよ!

 

プレミアム手洗車場ウォッシングゾーン」で

働きながら日々を生きていく「A」

 

いつかから自分の体に悪臭を感じるが

残された借金を返すために

今日も赤いボタンの前で頭を下げる

 

そんなAの前に現れた洗車場の客B

BはAと全く違う派手な姿をしてAを挑発する

 

「人生は不条理だ。

まともに生きるべき価値など全くない。」

 

面食らうAを残して悠々と消えるB。

 

程なくしてAが憧れる顧客「ライラ」の車が

ウォッシングゾーンに到着し

Aはいつものように顧客の車を

誠心誠意洗車するのだが....

 

Aの手が触れた所に未知の傷がついてしまう

予期せぬ状況に挫折するA

 

その時、誰かが

馴染みの悪臭を放ってAに近づいてくる....

果たしてAは高級車の傷を解決できるか?

 

 

高級車に乗る金持ちが顧客の大部分。「赤いボタン」というのは、Aが洗車する様子を建物内から見下ろす顧客のクレームボタンで、それが押されるとAの給料からペナルティが差っ引かれることになる。

 

面白がっているのか、まだ作業を始めてもいないのにボタンを押し始める顧客たち。クサるA。

 

開始しなければボタンを押せない仕組みにすれば良いじゃん、とか、検証もなしに即減給ってあり得ない、とか、設定を受け入れるのが難しい。転職すればいいのに、と導入部分で思ってしまったのは、〈狂炎ソナタ〉で「書けないなら無理して書かなきゃいいじゃん」と同じ思考回路かも。

 

どちらも、その時点でお話が終わってしまう。独特な世界を常識的な観点から見てしまってはダメだよ。

 

放棄することもできたのに親の借金を誠実に相続するようなA。そこから抜け出せず抑圧されていたAが、Bに促されて次第に解放されていく。ずるい方、悪い方に向かって。

 

その度にBは「ナイス!」と褒めるのだけど、その方向は違うんじゃないかと思ってたら最後にAが軌道修正したからヨシとなった。その時にBが発した「ナイス」は本当にナイス。

 

重苦しさよりも、ノリの良さとか楽しさの方が多くて、多分その日その日のアドリブ展開のところで、大爆笑で楽しい上に、後ろのドラマーさんが100%笑いこけてて連帯感だった。

 

ドラム、ギター、ベースの3人だけであんな音作れるのかと感心。ロック系の音楽がカッコよかった。

 
最終的には、マンガちっくな話だなと思った。