3月26日〈ミッドナイト〉
うーん

俳優様たちの熱演ぶりは私のタイプだった。
でも、作品がそうではなかった。
ジョージ・オーウェルの「1984」の雰囲気が漂う。
夫婦の間に愛はあったかもしれないけど。
この人までもがそんな事を!という驚きが重要で面白いのに、ナムウィキでネタバレ100%のあらすじを先に読んでしまったのが敗因かもしれない。インプットされた後味の悪い先入観に初めから影響されてしまった。
そうは言ってもリピートしているファンも多いので、やはり好みの問題?
気持ちよく心が暖かい、
気持ちよく悲しく切ない、
気持ちよく泣ける、そんな作品が好き。
ビジターのサンホさんは歌えて動けるのがいい。コミカルなセンスも光ってるし〈チャミ〉で抱腹絶倒の先輩の時からファンなのである。
3月28日〈シルビア、生きる〉
始まる前にマルチプレーヤー的な2人が小物を揃えたりしながら客席に「シルビア!」「シリヤ!」と声をかける。Siriが反応するので電源を切ってくれと頼みながら客席と世間話を交わしたりしてスタートはユニーク。女性の方のソンへちゃんは〈ベアザミュージカル〉で気になっていた俳優さん。マルチな役どころを熱演してしていた。
舞台が始まると、人一倍鋭敏なシルビアの人生が重苦しい閉塞感を与える。女は独立した1人の人間として認められない時代。夫となるテッドに出会う頃から躍動感がアップして引き込まれるものの、どうも詩人に共感しきれない鈍感な俗人の私。
実在の人物だけど結末はお得意のフィクション...でいいのかな?どう理解すべきか見終わって第一声は「うーん?」
一面グレーの舞台セットに似た、灰色の砂のような印象が残った。
しかし、なぜこういう女性の夫はダメなやつなのか⁉️
席から立ち上がって
「ちょっと、あんたねえ」と言いたくなった。