エグリン・ミュージカルアワードというのがあるのだが、同じ名前のエグリンシアター。
演目は、ミュージカル〈アンANNE〉。
3月4日
キャスティングボードを撮ったらボケボケで良く見えなかったので、自主製作。
マシュー,マリラ,リンド夫人
アン1,アン2,アン3
ダイアナ,ギルバート,チャーリー
男の子を迎えに行ったマシューはアンを見て困りながらも一旦家に連れて行くことにする。家に着くころにはすっかりアンを気に入ってしまうマシュー。男子生徒が馬車の馬役をやるのがとっても面白かった。
感動!感動!感動!
赤いジャージに身を包んだ女子高生が元気な掛け声で登場し、私たちは全員17歳!と高らかに歌い上げる。マリラやリンド夫人になる女生徒はどう見ても年輪を感じるが、17歳!と言い切られれば、は、はいそうですね、となる自分が可笑しかった。
マシュー担当は顧問の先生。演目は「赤毛のアン」と発表するが、女生徒たちは乗り気でない。そこに登場するのは近所の男子校から来た助っ人2人。男子学生を目にするや否や一致団結してやる気を出す女生徒たち。
そうして演劇部の練習が始まり、あっという間に引き込まれる。
微笑ましくてニコニコしながら見ていると最後はハンカチを握りしめて涙。原作に力があるのは勿論ながら、演出が秀逸。素朴なセットだが様々なシーンがすんなり理解できる。アンの世界とそれを練習している演劇部の混ざり合い具合も邪魔にならず良いバランス。
物語が進行するに従って年代別に3人のアンがバトンタッチしていく。一番幼い最初のアンがポジティブエネルギーに満ち溢れていてとても良かった。実際とても小さいし〈クロイ邸に誰が住んでいるのか〉のオキを演じたらとても合いそう。
口下手なのに誰よりもアンを愛するマシューが本当に良くて、このマシューだから最後は涙、涙。マリラ、リンド夫人、ダイアナ。キャラ立ちしていて歌も上手いし、いくら韓国でも絶対こんなハイレベルな演劇部は無いはず。(笑)
土曜日だったせいか子供連れ家族が多かった。こんな作品を小さい時から見れるなんてどんなに恵まれてるのか知ってるかな?
枠が足りなくなってきて〈ボイチェク〉と〈イーライ〉はやめにしたけど、迷った結果〈アンANNE〉は残して良かった。

よく、暗くて人が悩んで死ぬとか殺す以外の作品は大学路にある?なんて質問が冗談交じりの話題になるのだが...
ありますよー
心温まるこんな作品が


しまった
マシューが死ぬんだった…。でも少なくとも殺人じゃない!

4/9までやっているので間に合うなら、ぜひ!
物語の方は、マシューが死んでアンとギルバートが和解するとすぐに演劇部に戻って、部員が次にやりたい作品を上げていく。もしかすると素の彼らが好きな作品なんだろうか?
2番目アンがレベッカのダンバース夫人をやりたいと言うのだが、愛らしい彼女には到底似合いそうにない。でも10年先20年先にはもしかしたら?夢が膨らむ。
〈アン〉の感動の余韻の中でミュージカルって素晴らしいでしょ?と改めて示された気がする。