1週間の平均観劇数は10本である。(月)休みで、(火)(木)以外はマチソワの2本。
たまに(月)上演、(火)休演という作品もある。最近で言うと〈狂炎ソナタ〉がそうだ。日本でも上演?配信?されたのでお馴染みの作品かもしれない。大学路系には珍しく(金)マチネもある。
(以下敬称略)しかも今、ホン・グァンホより惹きつけられる歌声のユ・ヒョンソクが出ている。その他のメンバーも大学路の人気者ばかり。月曜と金曜マチネは〈狂炎ソナタ〉に決まり(作品ジャンルが得意分野でないのが問題と言えば問題)
ついでに言うと、木曜マチネをやる作品もたま〜にある。近いところでは〈神が私を造る時〉が4/18にスタート。楽しい作品ぽい。
上記2作も含めると1週間で12本観劇できる。「できるとしても、したくない!」ってのが普通かもしれないが。
さて、3月3日のこと。そんなこんなで金曜マチネのある創作ミュージカル〈ダイス〉を見ることにして、自由劇場を上回るうさん臭い劇場(偏見)「CJアジト」にデビューした。
路上に置いた箱のようなチケットボックスに並ぶ人たちを通りがかりに目にしていたが、劇場はどこにあるんだよ?と思っていたのである。
劇場はビルの中。〈ダイス〉は地下だった。ロビーは…無い。
劇場名を見たら分かるだろ!と自分に突っ込んだが、天下のCJが創作作品の後押しをするために備えた劇場らしかった。
なんで皆こんなに上手いの?と思わせる俳優たちが魅力的で、なかなか楽しめるお話だった。
(あらすじ)
紀元前1184年、トロイは長い戦争の末、ギリシャ軍の木馬によって敗れてしまう。その廃墟の地の先、険しい丘の上にある小都市がケベイアだ。ある日現れた神官「アルコン」が「ギリシャ軍の次の獲物はケベイア」という神託を下す。恐怖に震えた市民は彼に従って門を閉め、トロイよりも高く四方に築いた城壁で自分たちを閉じ込める。そして丸7年の歳月が流れる。
一年に一日だけの神託の日。トロイ出身の占い師「ダイス」は今日も仕事に励むが、いつものように詐欺がばれて追われていた。うっかりアルコンの聖杯を飲んでしまい神託の主人公になる。神に選ばれたという証「コーン」を首にかけた彼は自分の卑賎な運命から抜け出し、もうすぐ英雄になるという夢を膨らませる。
しかし、膨らんだ夢もつかの間、その夜「ダイス」は自分を追う正体不明の兵士たちに追われ、ケベイアの王女「セリナ」と共に城外に逃げ出すことになるのだが…。
注) コーン:アルコンが自分の名前を真似て作った角錐形の神物。
ファン・ミンス演じる主人公ダイス。すごく辛い過去があるのに、明るくポジティブに(要領よく)今を生きてるキャラクター。
詐欺師のアルコンは神託を利用していよいよ権力のトップに就こうという瞬間にダイスに邪魔されるので、表面的には歓迎しながら彼の暗殺を企てる。ちなみに少しずつ毒を盛られている王は瀕死の状態だ。最初からアルコンの正体を見破っていた王女はほぼ幽閉状態に置かれている。
7年の歳月に民は疲弊し、城壁の工事で命を落とす者も少なくない。不満が募っているが人々は一旦とらわれた恐怖から抜け出すことができない。アルコンが言うように、城壁の向こうには本当にギリシャ軍が駐屯しているのか?突然表舞台に飛び出したダイスがこの状況をどう変えていくのか。結局、自分たちを縛り付けているものを断ち切るのは、真実に目を向ける勇気。

アスダル年代記をサイズダウンさせた感じ?設定の雰囲気はアスダルじゃない?と考えながら見ていた。
"ダイス、おってっそ?" 「ダイス、どうだった?」その後行ったカフェの隣からこう聞こえてきて耳がダンボになった。
"わんじょんディズニーや!アラジン。こんじゅがいんぬんで〜"
「まるっきりディズニーなの!アラジン。王女がいるんだけど〜」
なるほど
と思った。勇気ある王女とダイス。確かにアラジンを彷彿とさせるキャラクターではある。

主演のファン・ミンスが良かったので、彼の出る「星の王子様」も見ることにした。