〈女神様が見ている〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

圧倒される男声6人のコーラス、ダイナミックな動きに初っ端から掴まれる。

 

おかしくて腹筋使いながら涙出て笑い泣き、軍人達がしみじみ愛おしくて涙が出て泣くうさぎ、腹筋とハートに心地よい疲労感の残る名作。

 

 

2/26のキャスボを撮り忘れたらしい。

カテコ写真で代用!

 

12月9日は韓国観光公社の韓国検定ツアーに参加させて頂き、DMZ(非武装地帯)を訪れた。南北で共同開発した開城工業団地が白くぼんやりと見える。実物を目にするとは感慨深い。(写真右端)

 

韓国側が国旗の掲揚塔を高くしたら、北朝鮮側がそれをはるかに凌ぐ高さの塔を新築したとか、個人的には何やってんだかと思ってしまう。

 

特別な資格で非武装地帯に住む方々についての説明を聞いたり、北朝鮮側が合意を破って密かに南に掘り進めたトンネル内部を見学したり。戦争は終わっていなくて、休戦状態なのだと実感した。

 

その直後に観た〈女神様が見ている〉は、いつにも増して感動だった。

 

初っ端からエンディングの話で恐縮だが、彼らは帰るべき場所に帰れたんだろうかと考えた。家族のもとには帰れたかもしれない。

 

でもそれは、好きな人に好きと自由に言える場所ではないかもしれない。

 

頑張れば妹と約束したダンスホールを作れるような社会ではないかもしれない。

 

彼らも私たちも、人が帰るべき社会に帰れていないのかもしれない。
 

私がこの物語のどこに感動するかと言うと、無人島で暮らすことによって外的に作られていた思考や行動や、イデオロギーが、どんどん無効化されていくことだ。

 

最初は自分だけ離脱しようとしたり、奪い合ったりして混乱するが、次第に秩序が生まれて協力し合うようになっていく。

 

イデオロギーの代わりに、人対人のシンプルな善意が大きくなっていく。

 

「自分が嫌いだ」と老いた母に訴えるチャンソプ。爆撃されるとスノを心配し、裏切ったヨンボムなのに咄嗟にかばって自分が撃たれたりする。イデオロギーに最も強く縛られていた彼の変化に、どうしても涙してしまう。

 

彼らの変化には「女神様」の登場が大きな役割を果たすわけだが、だからこそ素晴らしい脚本だと感心せずにいられない。

 

ホジュンさん。基本形なのか?あまりにアッサリした役作りなので、肩透かしを喰らった気がしなくもない。〈ムーランルージュ〉で疲れてるのか?あちらを見たらノリノリだったので、ムムっと思った。

 

ドビンさん。最も口がうまそう。とにかく面白い。想像のジニと変な踊りを踊る。

 

テジュンさん。よーく髭を剃って愛情深いパパ。スノに頼まれて子守唄を歌っていると、ジニの歌声が聞こえたかのようにハッとしてキョロキョロする。

 

ソンユンさんはジニを持ち上げて飛行機遊びしてあげるパパ。

 

一番好きなヨンボムのセリフ。

「先のことは分からないから、とりあえず長生きしてみましょうよ、俺たち。」

 

ジョンウォン君。「女神様も」の後にかすかにリキんでから「うんちするの?」笑い泣き (色んなバージョンがあるらしい)

花を飾るときは、位置を変えたり角度を試したり、真剣にやっている!

「果物集めの時間だ!」の前には手のひらに指を立てて太陽で時間を測っているような仕草。細かい。

最後、女神様に「いつまでそうしているのか」と聞かれて答える「戦場に戻りたくない!」という叫びがとても切実で胸に迫る。

早抜けのため、1/6が見納め。ぐすん

 

ヒョンジン君。こじらせたキャラクターを演じることの多い印象の彼。想像より軽妙に演じてた。彼の韓国語は聞きやすい気がする。

 

リヒョン君。みんな可愛いけど、やっぱり1番可愛い。飛び出すハート 彼が語るところによると、スノは女神様を利用して皆を引き入れようと画策しているので、「그대가 보시기에」を実は必死の覚悟で可愛く歌っている…のだそう。「うんち」のくだりでは変な爪先立ちで歩くようになって、地面が本当にうんちだらけなのが分かった。泣き笑い

収録曲が異なるご褒美CDとDVDのどちらを選択するか迷ったけど、リヒョン君の「그대가 보시기에」が決め手になってDVDに決定!

 

(ジョンウォン君は過去映像があるし)

 

ギテク君。初回にキャストを選べずに見たけどとても良かった。他のキャストも良い組み合わせだったと思う。思い入れの無い方が作品全体を楽しめる。

 

ジンソプ君。未観覧。


 

ソグォンさん。チャンソプと言ったらこの方?1番冷酷で1番情に厚いチャンソプ。最後の別れで敬礼するドンヒョンの手を下ろさせて抱きしめたり泣。ただ、ドンヒョンの父役の時ダミ声すぎてちょっと苦手。

 

スンニさん。スタイリッシュチャンソプ。見栄えが良過ぎてエリート将校みたい。オンマと苦労して育った感があまり無い。だが2/22の回ではそれなりに馴染んでいて、体に合わない服で生きてきた苦しさが想像できたり、オンマシーンで泣けた。敬礼するドンヒョンにはしっかり敬礼で返す。これまでの苦労に敬意を表して最後をきっちり終わらせるって感じだろうか。

 

ドンホさん。初回見てとても好きだと思った。ソックのヌナの話をじっと聞いていて、ソックをわざと残らせる感じにとても思いやりを感じた。最後にドンヒョンの敬礼の手を下げさせて握手したのはドンホさんだったか?面白くて胸の熱くなるチャンソプだった。

 

ジェヨンさん。スノ兄が死ぬ時の演技がリアル。最初脚を撃たれた時の動きや、ドラマで良くあるゴホッと血を吐く感じとか。スノの悪夢がリアルだからスノがどれほど悪夢に苦しんでいるかって事が強く感じられた。

 

ユテクさん。ソックそのもので言うことない。

 

ジュニョク君。2枚目半というか、カッコ良さそうでカッコ悪いソックがとても楽しかった。船に乗る前、スノに銃を向けて脅かすシーン。彼は銃は持たないで口で「バン!」と言うだけ。本来の心優しいソックなら銃を向けたりしない気がするので、そんなソックがいて嬉しい。図らずも後半全部彼になってしまった。もう少し他のソックが混ざっても良かったのだけど。

 

ジファン君。本来初回は彼のソックだったのだがキャスト変更で、結局最後まで見られずに残念。

 

プンレさん。だんだん見えてきた事だけどイケメンだ。なぜ一目で見抜けなかった?変な役が多いから?女装とか小人とか。

スノが船に戻るのを嫌がる時、「うわ言がうるさいから外で寝ろ」と、明らかにチャンソプに聞かせるために船の方に向けて言うのが素敵なドンヒョン。ダンス練習で「ダンスと言ったのは上位同務ではありませんか」と魂の抜けた顔でいうのもツボ。

 

デウンさん、ミンスさん。それぞれ素敵。

 

 

テファ君。初回のみ。〈スイニー〉で早抜けしたので見れてよかった。〈女神様〉は俳優泣かせの体力的にとてもキツい演目だそう。いかにも全てを出し尽くして演じている感じで作品に対する愛を感じた。彼だけではないけれど。

 

ユドン君。心優しく弱っちいお兄ちゃんジュファと言ったら彼というイメージだったので、逆に全く違う役で見ると意外な感じがしてしまう。

 

ウジュンさん。トーク映像ではとても先輩っぽい雰囲気だったのに想像以上に可愛かった。もしかしてうまい人?

ヨンボムをどうするかチャンソプに聞きたいのに怖くて話しかけられず、凄く決心して質問したのは彼だったか?ソックと同じで、その辺の男の子が突然軍隊に連れてこられちゃったんだなーと分かる。

 

ドンス君。図体は大きいけど心優しいジュファ。

 

韓国が誇る女神様たち。それぞれ素晴らしいけど私の1番はヨヌさん。透明な声が神々しい。チャンソプの老母を演じる時の姿勢や足さばきが本当に老婆で感心してしまう。

 

 

9回見てしまった〈女神様が見ている〉。感受性も擦り切れるはずなのに毎回パブロフの犬的に泣けるこの作品よ。

 

当初こんなに見る予定ではなかったが、「じょんうぉん君は回転ドアご褒美のCDやDVDにしか収録されてないわよ」という囁きに刺激されてこんな結果に。実は2回もスタンプを押し忘れてしまったのだけど、フォロワーさんや友人のご協力でなんとか完走。ご協力ありがとうございました。笑い泣き

 

34歳の「長男」と4月に30歳になる「末っ子」。同じ役ときたもんだ。最近末っ子の年齢を知ってビックリなのである。