〈イフゼン〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
自分の予習復習用につき、かなりの偏りあり
(注意: 目標はネタバレ100%)
メモ付き写真アルバムとしても使用中。

2021年に日本で上演予定だったこの作品。残念な事に全公演中止になってしまった。

ストーリーだけお借りします。申し訳ない。

 

 

2月24日

リズとベスが切り替わる様式をメガネを頼りに把握したら、頭の中で整理しつつ楽しめた。歌詞からある程度ストーリーが予想できたのも助けになった。

 

24日のキャストがとにかく圧倒される歌唱力の持ち主の競演!総合して今期の大きめ劇場ミュージカルの中で一番好きかも。

 

韓国産ではないながらもキャラクターそれぞれのキラーナンバーがコレでもかという歌唱力で繰り出されて、これぞ韓国のミュージカルという醍醐味を味合わせてくれた。

 

チョン・ソナさん最高。やはりソナさんは見ておかないと。

 

コンサートでペク・ヒョンフン君が「笑う男」を歌った時のこと。もちろん上手く歌いこなしている。しかしガンヒョン君の歌声が脳裏に響いて、特別な人たちは天に与えられた特別な声を持っているのだと悟った。その声を引き出し、維持するために努力を払っていたとしても、誰もが努力で到達できる声ではない。

 

ソナさんもそんな声を持つ1人だと思う。

 

ベスの方に出てくるルーカス。ウォングンさんがとても心優しくてクスッと笑いたくなるキャラクターを作り上げていて、シラノ(クリスチャン)を見たくなった。

 

そう言えばシラノだったヒョンギュンさん。ジョッシュがめちゃくちゃ素敵だった!ラブ軍医という設定なので凄く頑張りましたよね?と思うほど胸板が厚くてたくましい。なのにハートはとてもソフトで愛情溢れるジョッシュ。歌声はさすが主演男優賞受賞者!2回ともヒョンギュンさんが聴けて良かった。

 

お隣さんで親友になったケイト。ただいま絶賛推し中のイ・アルムソリ。本当にこの回、誰も彼も祝福を受けた歌声の持ち主ばかり!彼女の魅力を遺憾なく発揮できるナンバーとは言えないまでも、その実力は友人にも分かっていただけたみたい。

 

ちょっと素敵な上司にぴったりのイム・ビョルさん。低音の魅力は相変わらず。

 

ケイトの恋人のアン役、チョン・ヨンアさん。よく知らないので経歴を見たら〈フリーダ〉に出ていて、2017年の〈ベア〉で、シスター/ピーターの母を演じてらした。2015年くらいまではアンサンブルや、スイングが多かったらしい。経験豊かな歌って踊れる実力者って感じだ。

 

デビッド役のキム・チャンジョンさんは大学路の人気者。動きにキレがあってアナタ踊れるでしょって感じ。舞台掌握力も感じた。

 

全員書いてきて最後のエレナ役のチョン・ヘジュちゃんは…特記事項なし。ごめんね。

 

 

2月25日

西便制で絶賛したユリア。〈イフゼン〉でもダイナマイトボイスに変わりはないし熱演だった。ただ、ソナさんの声に比べると華やかさに欠けるのは否めない。西便制のような役柄だとストイックさを感じてとても良いんだけど。

 

マッコンの挨拶で〈イフゼン〉は自分のための作品だ、演じられて幸せだと語っていた。最初から彼女に来た作品ではなく、他の作品が決まっていたが、結局演じる事になったそう。

 

エノクさんは新しい挑戦だったと語っていたが、いつも良い人が滲み出るエノクさんにお似合いの役柄なのでは?ベスに切々と想いを伝えるナンバーも感動的だったし、ベスが勝手に中絶してしまい傷ついた姿も陰影が深かった。

 

最後にチャホン君だけ少し。〈銀河鉄道の夜〉で知ってから他のメンバーは色々見ているのに彼は初めて。バックステージの動画で、通路をドタバタ移動して小道具を壊したとウォングンさんがバラすくらいエネルギッシュな彼だが、役からはみ出す事なく真面目に仕事してた。

 

後味の良い作品だった!キラキラ

この物語のポイントは “Always starting over” に集約されていると思う。〈ルドウィク〉のマリーが歌う「今日変えた私の未来はきっと変わっているはず」という歌詞が思い浮かんだ。過去を後悔するより未来のための現在を生きるのがいい。

 

私の好きな歌詞の寄せ集めを最後に。

 

選択の先に広がる幾つのもの道

でも選択はひとつだけ

進まなかった道に未練はない

 

後悔しない 自分の選択を

もう一度やり直せたとしても

私はあなたを愛する

 

毎朝 目を開ければ

別のスタートライン

私のすべての時間

今の私を作った選択

 

愛は終わったけど

私の人生は終わっていない

私はこの道を歩き続ける

もう一度 新しく始めよう