世祖(せじょ):第5代国王文宗の弟。自分の兄弟や甥の6代国王端宗を殺して7代国王となる。
端宗(たんじょん):文宗の子。
未壽(みす):端宗の姉の息子。
父が、妻の弟である端宗の報復のために謀反を起こしたので逆賊の息子となった。
者乙山君(ちゃうるさんぐん):世祖の孫、第9代国王成宗。王となった後、未壽を官職に迎え入れる。
2023年の幕開けは自由劇場の〈ミス〉から。
うぐぐ。言葉が難しい
未壽と、者乙山君(後の成宗)と、世祖の絡み合いの話。良く理解できないながら、突っ込みドコロ満載なのはわかる。
2月18日
理解が追いつかないままでは感想さえ出てこないし、キム・ジオンの者乙はとても良いと聞いたので2回目。
世祖も初回のイム・ビョングンより今日の方が朝鮮の王様っぽい。
趣があって素敵なナンバーが多い。者乙と未壽のマイク要らないじゃんという歌唱力に圧倒される。
だがしかし、ジオン氏の濃いお顔に「胸焼け」してしまい、彼の出る〈ビューティフルサンデー〉のチケットを手放したくなった。
ストーリーについて。
色々あって刺されて倒れた者乙山君が死んだのだとばかり思ったら、次のシーンに移るとあーよく寝たって風情で起き上がったのには混乱した。この作品の1番のびっくりポイントである。この作品が好きな人でも、そこは一様に同意見らしい。
時が流れて結局王様になったのか、と理解しておいたが、史実を押さえておかないと到底理解不能。
宮殿で暮らす人間にしては者乙が呑気者すぎないか?世祖は者乙を後継者に考えていたなら当然支配者としての教育を施さなかったのだろうか?
男なら殺すはずだったミスに、山中で生きることを世祖が許した?害にならないと分かっていたから?一応文宗の孫だから政権争いに担ぎ上げられる可能性も無くはないのに。この物語の中の世祖なら殺していそう。
者乙はなぜ世祖を庇ってミスの短刀の前に飛び出した?自分の祖父だから庇った?王を殺せばミスも無事ではいられないから?(殺さなくても無事ではいられなさそう。)
事件の後、世祖が存在を消してるのはどういうこと?いくら者乙が庇ったとしてもミスが無事に暮らしてるのはなぜ?
という具合で、見終わってから疑問の山。
詳しい人に聞いたら、世祖はミスにどうせなら長生きしろと長寿を意味する「眉壽」という名を付けたそうだし、者乙は実際穏やかな人だったという記録があったり、荒唐無稽なストーリーではなく史実をうまく取り入れてはいるらしい。
ただ物語に説得力を持たせる構成と表現がズタボロなだけ。
以上!
初回前夜、つまり大晦日にDDPがライトアップされていた。明日から3月だというのに、このタイミングで。