演劇〈トゥルーウェスト〉〈雪を意味する数百の単語〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
自分の予習復習用につき、かなりの偏りあり
(注意: 目標はネタバレ100%)
メモ付き写真アルバムとしても使用中。

〈トゥルーウェスト〉

きちんとした性格のシナリオ作家、オースティンはしばらくアラスカに休暇に行った母親の家で留守番をしている。新しく入るシナリオの準備に余念がないオースティン。するとその時、数年間消息のなかった彼の兄リーが突然母親の家を訪問する。 

 

弟のオースティンは慎重で責任感が強い反面、兄のリーは他人の物を遠慮なく盗み砂漠をさまよう荒っぽい放浪者だ。あまりにも違う人生を生きてきた2人の兄弟は、見た目もそれほど良い関係ではない。しかし、オースティンは久しぶりに家に帰ってきた兄と仲良くするために努力する。 

 

オースティンはこれまで準備してきた新しいシナリオの最終契約を結ぶためにハリウッドの売れっ子映画製作者サウルに会う。ところが二人の間にリーが割り込むことになり、リーは本人が構想しているという「本当の西部劇」の話をサウルに聞かせる。 

 

リーは特有の親和力とストーリーでサウルの心をとらえ、結局自分のシナリオで作業する機会を得ることになる。 このニュースにオースティンは祝杯を勧めるが、まもなく兄のプロジェクトによって自身のプロジェクトが失敗に終わったという事実を知って大きな衝撃に包まれる。 

 

リーはきちんとしたシナリオ作業のために弟に助けを要請し、オースティンはますます理性を失い酒に酔っていくのだった···

 

10月22日 マチネ

外側のちょっと硬い表面が、柔らかな中身を包んでるようなゼリービーンズがあるとしたら、人間もそれに似ているのかも。
 
自分の表層を社会のプラスの期待値に合わせた弟と、逆にマイナスの期待値に合わせることになってしまった兄。結局中身はあまり変わらない。
 
アウトローの兄に負けて自我崩壊気味の弟と、まともな人生への足がかりをつかみ真剣になる兄。
 
中身をさらけ出し始めてカオス状態の兄弟の所に、シンクの水滴跡さえも許せない母親が旅行から帰ってくる。
 
ベランダの観葉植物がすっかり枯れているのを黙って見つめる彼女。
 
意外にも、溶け始めた表層が再び結晶し始めたのはアウトローの兄の方で、母の期待値に合わせたような行動を取り始める。
 
しかし、優等生の弟はそれを拒否し、状況はもう元には戻らない。
 
母親は兄弟の話を聞きながら時折苛立ちをのぞかせるだけで、派手に怒ったり嘆いたりはせず、結局ふっと出て行ってしまう。 
 
アラスカは写真ほど良い所ではなかった。現実より絵の方が美しい、と言い残して。それはそれで病んでいる感じだった。
 
本来の自分の姿で存在できるのは祝福だ。しかしこの兄弟は未だ産みの苦しみの中にあるのに、劇は終わってしまう。
 
求む、ヒーリング。ネガティブ
 
言い争ったり、まくし立てたり、わめいたり。特に弟がやかましい!弟役のチェ・ソクチン君は〈ザ・テイル〉でも何回か観たが、どうも彼の演技スタイルとは相性が良くない気がする。
 
 
 

ゆっくりする時間がないので、例によってコンビニで腹ごしらえ。

 

 
 
〈雪を意味する数百の単語〉
十代の少女ローリーはある日、突然の事故で父親を亡くす。ローリーは北極探検家が夢だった父親の代わりに、遺灰をリュックにしのばせ一人で北極旅行に出る。先にこの世を去った髭面探検家たちの足跡に沿って旅に出るローリーの成長ストーリー。
 
10月22日 ソワレ

北極を目指す探検旅行の話なんだろうか?と予想していたら少し違った。

 

ローリーは自分に相談も無く父親を火葬してしまった母親に反感を抱くが、自らも大きく傷ついた母親はローリーとうまくコミュニケーションが取れない。

 

生前の父の願いを叶えるために北極に向かうローリーは、ちゃっかりクレジットカードを持ち出して不安ながらも快適な旅が続く。

 

いよいよ北極旅行の起点となる街に着くが、あまりの寒さに身動きが取れず、飛行機で一緒だった親切な女性画家の世話になる。街の若者や女性画家と交流し、何かを学び取ったローリー。

 

家出だと気付いた女性画家が母親に連絡したためローリーの家出は数日で終わるが、慌てふためいて駆けつけた母親と理解しあって傷を共有し、2人は小型機に乗り込んで北極点を通過しながら愛する人の死を受け入れる。

 

90分の一人芝居だが、観終わったら俳優が何人もいたような気分。全然飽きない。枠がなくて1回限りだけど、ソン・サンウンさんも観たかった。

右側が彼女。ドラマ〈眩しくて〉で、主人公ヘジュの友人役だった。