韓国では韓国らしさが魅力の作品を観たい。
それはそうなんですが、韓国で観たいライセンス物も確かに存在するわけです。
〈レベッカ〉なんかもそうかもしれない。1度や2度は観ないと。
昨今日本でもチケットバトルが繰り広げられている〈キング・アーサー〉。
れっきとしたフレンチミュージカルですが、あたかも韓国オリジナルであるかのような錯覚さえ覚える。
ストーリー的にも韓国で人気の苦難の成長物語だし。
「歌って拍手わーっのパターン」がどうのこうのと言った口が言うのも何ですが、韓国の演出ではナンバーが存在するための物語とさえ思える。
「ナンバーが始まったら、ミュージカルではなく歌謡ショーだと思え」
演出がこう指示したそうですから。
潔いほど振り切ったこのコンセプトが成功したと私は思っていて、結果7回観ることになりました。別にもっと観ても良かった。全然飽きません。
俳優が魅力的だったのも成功の要因でしょう。
話は飛びますが、今日は〈ファンレター〉の地方公演のため、ソウル西方の高陽市まで来ています。
わざわざ来た理由は、〈キング・アーサー〉でメレアガンを演じていた2人がヘジン先生とセフン青年を演じるから。
地方と言っても3号線で1時間ほどなので、終わったらソウルに即戻って〈マタハリ〉。
話を元に戻して…。
韓国で観るチャンスがあったら、何はさておき最優先で見て欲しいのが〈ハデスタウン〉。
再演にもガンヒョン君、スハちゃんが出てくれるのを祈る。
小劇場作品についても補足。
緊張して見守る的な事ばかり言いましたが、深刻な作品ばかりではありません。リラックスしてゲラゲラ笑いながら楽しめるモノも多いです。誤解なされませんように。
手持ち作品で言うと〈クロイ邸には誰が住んでいるのか〉とか〈チャミ〉とか。音楽もとても楽しいし、ナマの人間の喜怒哀楽が感じられて、舞台との近さが嬉しい作品たち。
思うに、作品がいかに魅力的に見えるか、いかに楽しめるかは観る側のコンディションがかなり重要なので、寝不足で劇場に向かう事の無いようにしなければと改めて反省。