モーリン:モルガン、始めたようだな。復讐を。
モルガン:私は何もせずに、口ばかりの人とは違うから。
モーリン:自分自身も復讐に囚われてしまうぞ。
モルガン:いいえ。逆に私を自由にしてくれるわ。
私は自分のやり方でやるから、あなたはアーサーの運命にでも気を遣ったら?
(この場所に魔法をかけるかのような呪文を唱える)
モーリン:魔法で真実を妨げることはできない!アーサーとギネビアは心から愛し合っている。
モルガン:愛?父親のように仮面をかぶっているのかもしれないわよ。一皮むけば嫉妬と欲望だらけなのかも。モーリン、あなたは人間じゃないから分からないでしょ。
見て!男が1人やってくるわ。信じていたギネビアに裏切られたら?アーサーとの愛の誓いなんて見る影もなくなるわ。怒りに歪んだアーサーの顔はどんなかしらね?
モーリン:愛が終わったからといって、怒りだけが残るわけではない。
モルガン:いまだに人間を信じているのね。数え切れない季節を過ごしながら底の底まで見てきたというのに。まだ希望なんてものを持っているのね。(呪文)
「一目で恋に落ち、離れることができない」
心配はいらないわ。アーサーに対するギネビアの愛が確かなものなら、この程度の魔法なんて簡単に乗り越えられるでしょうよ。
ギネビア:あなたは誰?
ランスロット:ブリテン城に行く近道をご存知ですか?
ギネビア:ブリテン城を狙うサクソン族なら、ここで引き返すのが得策よ。
ランスロット:困りましたね。陛下に会わなきゃならないんだが。
ギネビア:陛下は誰でも気軽に会えるような方ではありません。
ランスロット:まさかその短剣で私を?
ギネビア:一歩でも動いたら、この探検があなたの心臓に刺さるでしょう。
ランスロット:そうではなくて、私はただ…。
剣の腕は見事ですが、相手を間違えましたね。今度きちんと教えてあげましょう。その時までこれは…
ギネビア:なんと無礼な。
(サクソン族が襲いかかる。ガーウィンが加勢する。逃げ出すサクソン族。)
ガーウィン:大丈夫ですか?お怪我はありませんか?
ギネビア:私は大丈夫です。
ガーウィン:こんな風におひとりで出歩かれては危険です。
ギネビア:心配してくれてありがとう。
ガーウィン:どなたかな?
ランスロット:ランスロット・デュ・ラーク。ブリテン王国アーサー王の騎士になるために来ました。
ガーウィン:それなら礼を尽くしたまえ。この方はブリテン王国の王妃となられる方だ。
ランスロット:王妃ですって?失礼いたしました。無礼をお許しください。
ギネビア:私は大丈夫ですからお立ちください。陛下の騎士になるためにいらしたのなら、歓迎します。
ガーウィン:城にお戻りください。敵がいるか、私が先に立ちます。
ランスロット:しっかり着いてきてください。
(ギネビア)
この感じ この気持ち 何だろう
あの声に なぜ震えるのか
私を見る澄んだ眼差しに なぜときめくのか
私の心をつかむ瞳は
もしや魔法の罠なのだろうか
神よ 私をお守りください
私の心を 私の心を