演劇〈エレファントソング〉観覧後記 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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3回見たが、時間があればもっと見たかった作品。演劇〈エレファントソング〉

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日本でもやれば良いのにと言っていたら、上演の知らせ。びっくり。

 

https://stage.parco.jp/program/elephant/

 

 

言葉の裏に隠された真意を表に出さずに演じるマイケルの演技力を楽しむ演劇でもあるかな。

 

 

 

1月6日

 

こういう作品は、物語の展開を知らずに見守る初回観劇が殊更貴重に思える。驚きは一度しか味わえないから。

 

どこまでが嘘で、どこからが真実だったのか、別キャストを味わいながらおさらいしたい

 

ジュヒョプ君は、布石を読み取る余裕がこちらに無かったが、とても良かったと思う。ううう、彼でもう一回見たい。

 

 

1月22日

 

この作品、本当に面白い。何も知らずに見た初回も面白かったけど、結末を知ってからだと伏線が見えて来るし、マイケルの嘘と本心が見分けられるような気がする。

 

ソンウ氏は、あからさまに示さないながらも、後に出てくるアレをここでこっそり表現してるやないかーい!という匠の技を感じた。屈折感もさすが。3シーズン目のキャリアかな。人気あるのも当然だ。

 

ジュヒョプマイクルは常にどこか真の強さが見えて、ほのかに傲慢さも感じたのだけど、ソンウマイクルはふにゃふにゃしてるかと思えば、硬さや激しさが隠れていたり、掴みどころがない。

 

ウォンジョさんのグリンバーグが精神科医の割に有能なビジネスマンのように無駄がなくて、受け答えもパシッ!としていて、「パシッ」vs 「ふにゃふにゃ」の対話ケミが良かった。



 

2月13日

2回以上はどうしても時間が合わずに諦めていたエレファントソング。〈フランケン〉休演のお陰でマッコンに駆け込めた。3回目は初めましてのカン・スンホ君。

 

まず最初にあれっ?と思ったのは声。

シン・ジュヒョプ君とチョン・ソンウ君に続いて3人目のマイケルなのだが、声自体に…魅力がない。出演作を見てみると主に演劇なので、ミュージカル俳優ではないのですね。そんな所に違いが出るのかと軽い驚き。いや、でも、俳優も声は大事だよね?

 

度々爪を噛む演技をするのだけど、そんなに噛んだら無くなっちゃうよ、と、変なところに神経をつかってしまった。

 

そう言いながらめっちゃくちゃ没頭して観た。

 

息を殺して展開を見守る緊張感はそのまま。関連なさげに、何気なくマイケルの口からこぼれる言葉が、実は彼の気持ちや考えを示唆しているのに気付くものだから、一つ一つの言葉やしぐさを見逃すことができない。

 
ピーターソンは最初マイケルの言葉に騙されて、てっきり…いや今回ネタバレはやめておこう。プロの有能さを強く感じるヒョンミさんより、人間味を感じる3日目のヒョンジンさんの方が好みだった。

 

 

もっと見たかった!スクリプトがあったら読み込んで、キーワードにアンダーライン引いてあれこれ考えたくなる。そして洞察力ある皆様に討論会をやってもらいたい作品だ。

 

日本版のマイクルは井之脇海さん。シングルキャストなので見比べる楽しみがないけど、無事に完走できることを祈っている。できれば私も見たい!

 

 

「アンソニーが愛してるって」

泣ける悲しい

 

 

1/22、YES24ステージの3階から。

マチネ前の昼下がり。