豪快バンカラ風のミンビクター。どうしてもそうなりますね(笑)
ビクターに心酔するアンリに説得力がある。ビクターといるアンリは軽妙に明るいのだけど、「弱々しく敗者であることに慣れてしまった」過去の姿はきっと違ったはず。ちなみにウンテさんの酒場ステップが軽やかすぎて別人のよう。
ナンケムルの歌い出しが子守唄のように優しくて、だんだん悲しみが溢れ出して、絶望に変わって、怒りがピークになって、1曲だけでもドラマ。
復讐しに戻って来た怪物は、明らかに人間を超えた存在で、どうしたって神々しいのですよ。
ナンケムルの絶望の後にハッとしたように、考えるように、確かめるように、3回ビクターの名を口にするんだけど、何を考えているんだろう?
最後撃たれた後にも3回。
「ビクター、ビクター、ビクター」
「これが私の復讐だ。わかるか?」アンリじゃないのに絶対わざと言ってる。
ミンビクターはでっかい体の中に子供が入っている人。未熟。あまり物事の関連性とか考えてない。北極で銃を渡されたら葛藤もなくふっと撃ってしまうその後に、1人なのに気づいて、アンリ、怖いんだよーって死体を抱いて泣いたりする。
무섭단 말이야〜!本当にそう言ってた。え〜んと子供のように泣いてアンリの復讐にまんまとハマって。いや、アンリではなく怪物の復讐と言うべきだった。ビクターにとっては友人であるアンリを再び失ったことになったから。
怪物は何回か蘇る記憶に苦しむかのように頭を抱えるのだけど、闘技場を燃やした時もそうだったかも。それからビクターの名前を口にして。
アンリとしての記憶と怪物の経験から悟った諸々が人知を超えてる感じで、そういう意味でも怪物。なので神々しい。
エレン姉さん、子供の頃遠くの寄宿舎に送られてしまったとしても、その前にビクターをもう少し愛情で癒やしてあげられなかったのかと残念。「あなたは特別な子」とか言ってないで普通の子として受け入れてあげれば良かったのに。たとえ一般的に普通でなかったとしても、自分にとってはただの可愛い弟として。なぜかソ・ジヨンさんのエレンには反感を持ってしまう。
2階席だったので残酷さが薄れたのか?考えてみると、焼きごてを当てられた怪物が以前はかなりのうめき声をあげていたが、今回は声が抑えめなので少し薄れているかもしれない。しかし2階では表情とか細部が見えないジレンマ。ウンテさん、1階で見たい。
珍しく半分近くが男性客。隣の若い男性たちは小型でも性能良さそうな自前の双眼鏡を持ってました。日本でミュージカルを見る若い男性客はどれくらいいるのかな。
2月2日
アンリが期待以上でどうしましょう
レオ君こんなに上手かったか?と驚く。
ミュージカル的にはチョン・テグン君か。
歌が安定していて、危なげなくて、声が良く伸びて。ちょっと弱々しさのあるアンリキャラに合っているのかも。
怪物はどうだろうかと期待7割 心配3割で迎えた2幕。
テグンけむる
めっちゃ良すぎる
とりあえず
足が長すぎるのは置いといて。
声が… あの声質が、夢の中から響いてくるかのようで、何か異質の存在であるのをひしひしと感じる。
かと言って弱々しいわけではなくて、歌い上げは力強く。
ナンケムルは歌唱力でクライマックスに持っていくのではなく、あくまで感情の高まりがクライマックスを感じさせると言いうか。
テグンけむる 大好きだ。
テグンファンになってしまいそう。
怪物見ていて〈ファントム〉エリックに対すると同じような感情が湧き上がってきて、ちょっと驚いたのだけど。
お友達がこんな記事を教えてくれた,。
記事の表現を借りると、
「凄絶な寂しさと悲惨さ」による「痛みと悲しみ」に「同化」したってことなのね。(さすがプロは表現力あるな)
力量バランスを考えて若手ペアにしたけど、ドンソクもしくはウヒョク×テグンで見てみたかったかも。
キュヒョンはと言うと時々音程が揺れる時がある。時々キラッとはするんだけど、アンリに(身長差で)見下ろされてるビクター。
圧倒する雰囲気があれば問題ではないはずなんだけど、小物感が…。萌えアイテムであるはずのロングコートが大袈裟に言うと小1のランドセル的なイメージ。シルエットが可愛いんだもの。
ジャックも形から入ってる感じ。ビクターもジャックも彼の持ち味とは少し離れたキャラクターな気がする。キャラクターの構築力?が足りなかったのかな。テグン君が良すぎたか。
2月16日
追加しました!
ドンソクビクターとテグンアンリの「いい男ぶり」対決!
いや、そういう物語ではないけれど。
耳福眼福 ありがたすぎる。
予想通り、ドンビク相手でもバランスが崩れないアンリ。立派ㅜㅜ
생명은 창조되어질 수 있는가
「生命は創造可能なのか」
力強く吐き出すMVとは違って、この台詞を意外にソフトに演じるドンビク。このシーン全体に緩急があって余計にドラマチックに感じる。
演技うまくなったよなぁ。(何様?)
酒場シーンではダンス能力を抑えぎみのテグンアンリ。ドンビクは動作を真似たりして、2人とも楽しそう。
盛り上がる前、「頭が見つからないから、もうダメだ」と言ってうなだれるビクター。慰めるアンリに向けるビクターの視線が一瞬「頭部」として見るかのように変化してゾッとした。
手帳を手にほっぺぷっくりで可愛さ満載のジャック。「ジャックちゃんはビックリしちゃったの〜ん(雰囲気訳)」の言い方がパワーアップした赤ちゃん言葉で、プチショーストップ的な拍手が起きてた。
怪物には残酷な主人、エバに対しては変態亭主。私にはこれ以上のジャックはいない。
イボムソリさん。
素晴らしい歌唱力なのだけど、ご本人がプラスエネルギーに満ちているので、どこでも生き残っていけそうなカトリーヌ。
ヘナさん。
キャリアの割に熱演。映像で聞いて期待大だった ’산다는 거’ だったけど、一貫して熱唱なのが一本調子に聞こえてしまい少し残念。やっぱり緩急は大切だ。
キム・ジウさんのエレン。
深い愛情を感じる。
自分にはどうにもできない悲しみ
せめて、せめて
強くあってちょうだいという気持ち。
「男の世界」はパクヘナといい勝負!
こんなにキレのいい女優さんがあちこちにいるんだから、毎回出演のエレン/エバはもう引退してもいいんじゃないか?
子供の背を押すシーンで、すぐ後ろのオバサマが思わず「オモ!」そしてグシュグシュ泣いているのも聞こえる。前回は隣の方が、はっ!と息を呑んで驚いていて、初見のフレッシュな感動を味わってるんだな~と羨ましくもある。フランケンに限らず、そういう反応に触れるとなぜか嬉しくなってしまう。
キャンセル待ちして2月13日のドンソク・ウンテペアをようやく手に入れたのに、コロナで休演。残念だったが、16日を買い足してあったのが不幸中の幸いだった。
最初の2回の子役はシモク君。子供ってすぐに大きくなる割には、まだ十分に子供。てことは3,4年前は幾つだったの?もう十分キャリアを感じるんですけど。感情の振り幅の大きな演技を披露していて、子役を超えてます。
女の子はたまたまなのか同じ子だったけど、彼女も良かった。子役までレベルの高いフランケンなのだった。
(テグン君特別待遇)
21.11.24~22.2.20 (175分) ブルースクエア
北極…らしい。