アンダークの寄宿舎。妹のアメリエと仲間たちが亡くなったベラを偲んでいる。解剖に時間がかかり遺体は戻っておらず、死因もはっきりしない。
ルーベンが弔問に訪れる。姉の死以来体調の優れないアメリエに入院を勧める。(アメリエもラジウム被曝の兆候が現れているのかもしれない。)
ルーベンから死因は梅毒だったと聞きだしたアンヌは全く納得できない。原因は他にあるはず、労働環境調査をして欲しいと食い下がる。
今マリーは、ガンを治療し人々を生かすラジウムを研究している。こんな話をマリーの前でもできるのか、友人なら影響を考えて口をきけと、慇懃に圧力を加えるルーベン。
病院でルイーズ・ボロンスカを臨床対象者に選んだマリー。大きな腫瘍の圧迫により視力を失っている。実験の成功率を下げることを恐れる医師は、全摘出しか方法は無いと言う。対象者とするのに反対する医師とルーベン。
ラジウム抽出も不可能だと言われたが4年かけてやり遂げた。今回も同じ、と言うマリー。
臨床実験と聞き動揺するルイーズにマリーは言う。
科学者として、曖昧な希望は与えない。可能性が大きくないのは事実だ。しかし、これからあなたは私の同僚であり、研究者だ。100年、1000年後の人たちのために、誰も歩いた事の無い道を前だけ向いて一緒に進もう。
協力を決心するルイーズ。だが臨床実験の最初の結果は失敗に終わる。
マリー:ルイーズ・ブロンスカヤのケースでは腫瘍サイズが減少しなかった。
これに従い、ラジウムの照射量をあげることにする。
基準も前例も無い。私が作っていかなければならない。
個体反応を記録する実験を始める。実験個体はマウスで行う。
♪♪♪
one two three four
Two two three four
パーティが始まった
緊張を解いて 準備はできたか?
みんな位置について
顔を上げて 素早く2歩
Quick quick slow, quick quick slow
1時間が過ぎ 実験体の動きは活発
予想通り 異常は無し 何の問題も無い
特別な変化は無し
コンディションはgood
♪♪♪
実験のラジウム量を2倍に上げる。
♪♪♪
拍子をあげろ 声をあげろ
全身に血が巡る
心臓がドキドキ 頭はクラクラ
さあ、遊ぼう
明日はない
全身を投げ出して 頭を上げて
もっと早く
♪♪♪
照射量を統制値に設定し、露出時間を増やす。
♪♪♪
2時間が過ぎ
実験体はさらに活発な動き
考え通り進んでいる 仮説は正しかった
特別な異常は無い
コンディションは最高
明日はないかのように
遊べ 遊べ
世界が遊ぶ 私が遊ぶ
夢と同じ
それが生きること
3時間、4時間、5時間、6時間
時間が経つにつれ
何かがおかしい
動きが止まる
予想もできなかった異常な数値
これは何だ いったいどうした
理解できない
何かが間違ってる
それがまさにラジウム
ラジウム ラジウム
♪♪♪
マリー:ピエール!!