ホン・グァンホの発声分析 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

途中ですが、[ボーカルバランス]というチャンネルで「踊ってエスメラルダ」も取り上げていたので、ちょっとこれをご紹介します。
 
「分析講座」というカテゴリーで各界の美声の持ち主を分析しています。
 
音楽的知識が無いので怪しいところもありますが、とりあえずグァンホ君は凄いことだけ分かっていただければOK。言葉では伝わらないので必ず映像を見てくださいね。
 

私が一生のうちに見たすべてのミュージカル関連の映像の中で、これが1番中毒性のある映像でした。あまりにも衝撃を受けたので100回は見てると思います。

 

俳優としての実力ではなく、ひたすら発声のみを見ていきます。一体どうしたらこんな声が出せるのか、しかも声楽出身ではないと聞きました。お姉さんに練習させられたとか?

 

「演劇映画科で複数専攻していたが、声楽専攻の友人に教わった」ああ、そうなんですか!初めて知りました。

 

皆さん、この声は決して生まれつきの声ではありません。この声は明らかに練習の結果です。もちろん生まれ持った部分もあるでしょう。けれどもこれは訓練によって作られた声です。聞いてみましょう。

(1:27)

 

グァンホさんは「チグミスンガン」で有名じゃないですか。僕の感じる「チグミスンガン」はこんな感じなんですけど。(2:10)

こんな風にドラマチックで劇的な歌詞表現のイメージ。ん〜〜♪とこんな表現ですが、グァンホさんは(ほどいて?)息をたくさん混ぜて歌うので、自由に歌うなと思いました。

 

グァンホさんの歌の出だしは息を混ぜて(ほどいて?)歌うことが多いんですよ。その中で僕が反応したのはここ、(2:57)

 

~スメラルダ♪の""。これがですね、実にこの声が、後から出てくるものすごい声の予告編です。次の(3:30)エタゲ♪の接触した""の声。微かに接触した時に響くこの音声!

 

(4:10)興味深いのが何かと言うと、先ほどから声学ベースではないと話してますよね。グァンホさんは声楽的な声なんだけど、そこに大衆音楽的な感覚がちょっと混ざってくる気がする。

 

声楽ベースだと♪♪♪こんな声だけど、息を混ぜた歌い方と行ったり来たりする歌い方ですね。

 

(5:45)ああー!これが!

チュームチョヨ♪の時、呼吸を混ぜて歌う時、微かに現れる、微細な音声があるんですよ。高級なトーン。この変わった声に独特な感じがあります。でもこれはほんの始まりに過ぎません。

 

(6:30)だんだん音声が出てきます。

 

(6:50)いよいよ始まりです。ここからが本番ですよ、皆さん。

 

キーが1つ上がって、これまでは使っていなかった、若干力を与えながらする音声の出し方が少しずつ始まります。そこまで開いてはいませんが、これは声楽的な発声を基盤にしています。

 

(7:40)はあ。これはオーバーかもしれませんが。パバロッティという声楽家は、現在でも世界的にあれほどの声を持つ人はいないという評価を受けているんですよ。質感、声。

 

これは高音が良くて胸声が良く出て共鳴が秀でた人。(?)が出ると言うことは、その人の高音ピッチ、高音の音色があると言うことなんですよ。

 

だけど、この声が、発声的にものすごく喉を開いて完璧な声だ、それとは別に、この音色から出る魅力がすごくあるんですよ。音色から出てくる感じ。この感じを言葉で説明するのが難しいですけど。

 

【多分、こういうトーンの質感が生まれ持った部分ではないか

しかし、これは開発したためにこういうトーンだと分かるようになったと思います。】

 

もしかすると私個人の趣向かもしれませんが。僕はグァンホさんのこの声が大好きです。もう一度聞いてみましょう。(8:40)

 

この胸声!これをしたくてめちゃくちゃ練習したんだけどうまく出なかったんですよ。できるようになるかな。

 

(9:10)ネ〜〜♪こういうやつ!発声的にガッと(?)されたこの声。

 

(9:49)ハー。これがほんとに!これが!ここが!おかしくなりそうだ。もう一回。

 

【ハァ分析を忘れそう

 

(10:35)どうなっているかと言うと、声楽基盤でコペルト的な声のようです。声楽家ほど開いてはいませんが、コペルトだと僕は思います。

 

薄いピッチなんだけど、接触の力がすごく強い声。喉をある程度開いて。とても薄い胸声。この音程が難しいわけじゃありません。その音を薄いけど、ものすごく張り出すこと。本当に堂々と。

 

ものすごい訓練をするんでしょう。胸声ですけど、声楽的な胸声です。

 

訓練は何が必要かと言うと僕もやりたいですよ。練習中です。まずはセッティング。声を出すための基本的なセッティングができていなければなりません。声帯で作られるピッチと接触の力、それと呼吸。これらの拍子がピッタリ合うこと。

 

でもさっき言ったように、声楽家のように開いてはいないんです。それよりは薄いですがとてもパワフルにコペルトのような声が聞こえます。

 

【頭声を出す時、声区転換された後共鳴腔が確定し、声帯が接触されるのがほとんど閉鎖される水準で非常に強く接触する時、包んでくれるような、覆われるような声が出るのを"コペルト"と言う】

 

これ、言葉で説明するのは簡単ですけど、これがどんな水準かと言うと………同じ分野でも、も〜の凄く高級な技術、高級な能力?同じ高音を出している声でも、何かが違う。

 

ありふれた例だけど、キム・ボムスの声を聞くと驚くじゃないですか。うわぁ!って。みんなシャウトだけど、(?)さんのシャウトはこれは何?って。などなど

 

同じ音程、人間が出す声なんだけど、クオリティーの高い声なんです。しゃべりすぎですね。すみません。

 

【次の段階!!!

 

(13:58)あー、これ、凄くカッコいい!

チュームチョヨ エスメラルダ♪の部分でこの声出してみたい(ため息)

 

皆さん、聞いてみて。チューム♪ほら音程は上がってるでしょ?でもこの声とグァンホさんの声は

 

今僕がやってるより、もっと接触して、もっとギュッと、完全にうアァッっていう声。

 

大変な力が必要です。

 

(15:40)本当にこれは。ハスキーな感じはないですね。グァンホさんも喉の調子が悪い時もあるので、そんな時は若干ハスキーっぽいことも。

 

グァンホさんは僕が聞く限りバリトンではないと思うけどな。テナーかハイバリトンテナーの方じゃないかな。さっきのところもう一度聞いてみましょう。(16:18)

 

この日のコンディションはすごく良かったようです。この日歌った曲は全部レジェンドとして残っていると聞きますから。

 

そうですね。「宇宙全体の気運をすべて集めて歌う感じ」

 

(16:50)これは、うわぁー。この声、たまらない。ほんとに。

 

【聞いても 聞いても 聞いても 聞いても

ものすごく良いよー

 

(17:08)高音の時息をするのは、呼吸の力をもっと受けようとしてるようです。力をもの凄く出さなきゃいけないから。圧力をもっと強く与えるために、もっとこういう風(前傾)にするのでしょう。

 

S級のミュージカル俳優が最上級のコンディションだと起きること」その通りです!

 

だけど皆さん、僕たちが1つ見逃していることがあります。それは何か。実際に聞けばもっと素晴らしいです、正直な話。

 

【他の俳優のみなさんも全く同じです。ライブ感と言ったら実に

 

カメラには絶対収めきれない声があるんですよ。この発声には。実際に聞いたことがあるんですが、シラノに行きました。

 

私がもともと発声オタクなので、発声の分析をして、勉強して理解して、そんな職業病があるものだから、発声に関してカタルシスを感じたいというのがあるんです。

 

グァンホさんの声を直接聞いた時もそうだし、映像を見てもそうなんだけど、本当におかしくなりそうな感覚を受けました。これは人間なの?本当に?この声は何なんだ。本当にこの声を出してみたい。こう思いました。

 

【ヒュー興奮は抑えて分析を終わります

 

 

7か月前に上がった황코기さんのコメント

私がホン・グァンホ俳優と同じ大学の卒業生なんですが、通学している頃から既に熱かったです。


5期上の先輩なんですが、06年に入学した時学期の最初にハムレットの主人公をされていました。


練習の時から有名で、毎日練習室に遊びに行って聞くんですが、私が何か前世に徳を積んだのですぐ横で聞けるのかなと思いました。


黒石洞アートセンター大劇場で公演を3日しましたが、最終日には口コミで補助席まで全部埋まって、一般観客も客席の後ろで立ち見をしていました。


その時からものすごい声量と発声でしたが、今のようにドラマチックになったのは善徳女王のOSTでパルバムパルバムを歌ってからじゃないでしょうか。


それを聞いてこの方はまた越えていったなぁと、人間でいるのをやめたのかなと思いました。フフ。