(ソン・ジュノがバン・ヘルシングの役作りのために練習したこととは?ピクリ)
MC:舞台の内外で活動する方々にお会いする〈ユン・ハジョンの公演世界〉の時間です。今日ご一緒していただく方は…テレビではおそらく、歌う姿も、子供を育てる姿も良くご覧になったでしょうし、舞台ではとてもカリスマがあって、ジェントルな演技で愛されているミュージカル俳優、ソン・ジュノさんです。こんにちは。
ジュノ:こんにちは。ミュージカル俳優のソン・ジュノです。
MC:短いですね!最近まで「ビッグ・フィッシュ」で活動されていましたが、すぐに違う公演をされるそうですね。
ジュノ:ええ、すぐに続いて。
MC:どんなミュージカルですか?
ジュノ:今回はミュージカル「ドラキュラ」でバン・ヘルシングを演じることになりました。
MC:この作品はアイルランド出身の小説家ブラム・ストーカーの同名小説が原作だそうですが、2004年にブロードウェイで初演、国内では2014年に初演されたと聞いています。人気が凄かったんですよね?この作品に参加する特別な動機はあったんですか?
ジュノ:この作品に参加する前、「エクスカリバー」をやって。同じ作曲家なんですよね。ワイルドホーン。魔法使いという表現で合っているのか分かりませんが、強いキャラクターを演じてみて、そういう役の魅力も凄く感じたし、同様の色合いを持つバン・ヘルシングも魅力を感じたので挑戦することになりました。
MC:お話を伺ってみると、演技的な変身を目指していらっしゃる…?
ジュノ:多様にやってみたかったです。いつも演じてきたことに対して…大きく変えてみたかったんです。ちょっと大げさですが、スペクトラムを広げたかったと言うか?
見方によっては「ビッグ・フィッシュ」のエドワードと今回のバン・ヘルシングの役柄は差が大きいです。なので最初練習する時すごく大変だったんですけど、その分余計に面白かったです。
MC:現在ドラキュラが3人いらっしゃいますよね。1番密接に関係するキャラクターなので、どんな差があると感じますか。
ジュノ:リュ・ジョンハン先輩の場合、目つきで与える(感情が)真実だと言う感じをたくさん受けました。特有のユーモアセンスもお持ちで、すごく面白いです。初めて共演するのですごく緊張しました。
MC:今回が初めてなんですか?
ジュノ:作品では初めてなんですよ。直属の先輩でもあって、声楽を専攻されてるんで。気難しいかもしれないとも思いましたが、すごく楽に良くしてくださいます。
キム・ジュンスさんは、明日のない俳優のようにするのが本当に学ぶところが多いです。
練習する時、体のコンディションが良くなければ、練習なんだから今日はちょっと力を抜いて喉を保護しようと考えても、ジュンスと一緒にやっていると自分の110%やる事になるんですよ。そういう所が本当に…。
MC:歌い方も大変独特ですよね。本当におっしゃる通り、あんな風にしていたら明日は公演できないのではないかと思いますが、マッコンまでずっとそうやって行かれるんですよね。
ジュノ:私の場合は声帯をぴったりつけて「あ」と澄んだ音で出すんですが、あんな風に私とは違う声を出して、違う発声経路で声を出しても、低音と高音の広い音域で、どうやったらあんなに豊かに出せるんだ?と思って、横で見ながら多く学べる良い同僚です。
チョン・ドンソクさんも、実に研究をたくさんします。すごくたくさん話し合う俳優の1人です。
MC:作品に関して?
ジュノ:作品に関してや、キャラクターに関して。それからそういうことに対してたくさんのアイデアをすごく出す俳優。ありがたい俳優の1人です。
MC:この作品自体が2014年から2016年に公演した時、反応がとても熱かったんですよね。舞台も4重の回転舞台?だと。今回も同じですか?
ジュノ:ええ、舞台が本当に圧巻なんですよ。練習室でやるときは、回転舞台がこうやって回りますと、イメージだけで想像して、とてつもなく大きなステージがこうやって回るんだろうと思ってたんだけど、テクリハーサルで、初めて参加した俳優たちが「おおおおお!!!!」となって。同時に舞台が回るので、本当に格好いいし圧巻でした。
MC:ドラキュラとバン・ヘルシングが強烈に対峙しますが、イメージ上そしてまたキャラクター上、バン・ヘルシングがとてもお似合いだと考えることの1つが、妻に対する深い愛があることじゃないですか。欠かせないキャラクターですよね。
ジュノ:アイゴ、アイゴ、ありがとうございます。
MC:この頃はどういう生活をされていますか?
ジュノ:このところ2人ともすごく忙しかったです。子守のお手伝いさんなしで、私たち2人で育てて、2人ともいない時には双方の両親がすごく手伝ってくれるので。
とにかく家族がケアしているから、子供には大丈夫だと思ったんですが、母親や父親がいないので子供に影響があったようです。子供が大変そうなのが感じられて。何しろ1年以上になったものですから、ソヒャンさんが決断して、ありがたいことに、あなたが仕事をして私は少し休みながらのテンポにすると言ってくれて。家で子供と一緒に多くの時間を過ごしています。妻にもっと気を使うようになりました。
MC:感謝の気持ちで。
ジュノ:そうです。ありがたいですよ。私よりもっと活発に活躍できる人が、大きな決断をしてくれたんですから。
MC:お二人がテレビだけでなく、歌を舞台でもなさるじゃないですか。近頃もずっと、最近もなさいましたよね。
ジュノ:ええ、ずっとしています。
MC:そうは言っても夫婦ですから、喧嘩したりすることもあるんじゃないですか?
ジュノ:しょっちゅう喧嘩していますよ。
MC:それでも愛の歌を歌わなければならない時は、大変じゃないですか?
ジュノ:大変ですよ。もし喧嘩すると本当に大変なんですが、顔も見たくないのに見なきゃいけないですよね。そうしたら目を見ないで、例えば鼻の下を見るとか、最初はそんなことをしていました。大変でしたよ。
ですから今は最大限、そういう機会がある時は喧嘩をしないのがまず第一の方法です。
もし今そういう舞台に立ったら、愛の歌を歌うからお互いに感情がほぐれるんです。それが大きな長所です。舞台に上がって歌い、トークをし、話し合いながら、こんなことがあったとか、楽しかったとか。
舞台で観客の皆さんにそんな話をしながら、お互いに笑って、僕たちも修復されるんです。夫婦でお互いこんな話をしながら、2人だけで話しながら解決するんではなくて、舞台に立ちながら自然にほぐれていくものだから、終わる頃には喧嘩してたっけ?というほどに、自然に解決する、そんな長所がありましたね。
MC:一見、落ち着いた感じに見えるんですが…
ジュノ:えっ、僕がですか?(初めて聞いた)
MC:違ったかしら。
ジュノ:あー、ありがとうございます。そんなふうに見ていただけたら。
MC:いたずらっぽくて、独特のユーモアセンスがお有りなんでしょう?
ジュノ:ええ、いたずらは大好きです。周りの人たちとの気楽な雰囲気が好きなんですね。でも最近大変なのは、何しろ明るい姿ばかり見せてきたから、バン・ヘルシングはとても重々しくて、ドラキュラを捕まえるため、愛する妻を奪われた辛さも感じさせなければいけない。そういう姿を見せなければならないキャラクターなのに。
普段自然な姿をお見せして、あまりにもこうやって活発に「ハハハハハ」としてきたから、私が舞台にパッと出て行っても、僕はものすごく真剣なのに。僕が出て行くだけで可笑しいという人がいるんですよ。
私が解決しなければならない問題です。ですから今、少し(愉快に)やりたい部分はあるんですが、ちょっと抑えています。15年間(ドラキュラを)探し続けたそんなことを考えながら…。(片眉をピクリ、ピクリ)
MC:眉毛の片方だけ、どうやったらそんな風に上がるんですか?
ジュノ:練習したんです。
MC:反対側も上がりますか?
ジュノ:反対側は練習してないもので。主に私がこっち側から登場して、こういう風に見る練習を続けたので。
MC:不思議ですね。
スペクトラムと言うと、あるイメージを少し違ってやってみる次元で、こんなキャラクターをしてみたいというのはありますか?
ジュノ:ミュージカルの作品をはっきりと考えた事はありませんが、本当にしたかったのは、今でもしたいのは、ある意味今では無くなってしまったジャンルではあるんですけど、TVジャンルのシットコムをしてみたいです。ほとんど無いですよね?
MC:そうですね。
ジュノ:絶対に一度やってみたかったんだけど。
MC:きっとお似合いだと思います。上手になさるでしょうね。管理はどうされていますか?
ジュノ:管理は…しないのが管理です。ジンクスとかも作らないように努力して。悪くなるようなことをしないのが管理ですよね。夜更かししない事。公演前に(?)しない事とか、喫煙しない。水をたくさん飲む。
MC:教科書みたいですね。1番好きなミュージカルナンバーは?あるいは声楽の曲がありますか?今は「ドラキュラ」をされているので、それは除外してくださいね。
ジュノ:ハハハ、バレたか。この曲が僕はとても好きです。Non to scordar do me.
MC:題名を聞くだけではよくわかりませんね。
ジュノ:(9:40) 「私を忘れないで」と言う曲です。鼻歌を歌いたいときに1番よく歌った曲です。
MC:大学の専攻も同じで、職業も同じで、それからバラエティーなどもご一緒に出演され、天が定めた縁(天生縁分)ですね、キム・ソヒョンさんとは。
ジュノ:ええ、そうですよ。ほぼ24時間。近頃キム・ソヒョンさんが大変がってました。
MC:どんな点で?
ジュノ:あまりにも毎日ソン・ジュノだから。ジュンスがしている個人放送、そこでも「ジュンスが息抜きさせてくれた。ありがたい。」そんなことを冗談みたいに言ってたんですが、冗談ではありませんでした。本心だったんです。
僕は24時間キム・ソヒョンが良いです。本当です。だからすごく不満で。最初にそんな話をしたときは冗談かと思ったんですが、本心だったんですよ。
MC:私には今おっしゃってることが冗談のように聞こえますけど?
ジュノ:そんなことないです。本当のことです。話をしていなくても親しい友達と一緒にいれば気楽じゃないですか。
MC:それでも一人でいたい時があるのでは?
ジュノ:僕は無いですね。例えばどこかに行かれる時間があるとしたら、家族と一緒に行きたいです。
MC:ソン・ジュノを見つけたい、そんな時はないですか?
ジュノ:探しませんよ。何を見つけるんですか。僕はただひたすらキム・ソヒョン、ひたすらキム・ソヒョン、キム・ソヒョン、キム・ソヒョン…ではありませんけど。
MC:次回はキム・ソヒョンさんをお呼びしなければ。
ジュノ:僕は話しましたから。
MC:近頃1番悩んでいる部分は?そういう事はありますか?
ジュノ:正直な悩みは…家のジュアンをちゃんと育てられるのか。それが1番の悩みですね。子供と会話する方法もすごく研究しているし。
MC:すごく現実的な悩みですね、実際。
ジュノ:まだ子供のようですが、もう9歳だし。
MC:もうそんなになりましたか!
ジュノ:今考えてみると、自分が9歳の時どうやって育ち、両親からどんなことを褒められたか、どんな小言を言われたのか、みんな思い出すんですよ。まだ幼いとばかり考えすぎなんじゃないか、息子のことを。
それに息子が僕が考えるのとは違って、なぜ今これをしているのか、「なぜ言うことを聞かないんだ?」と考えて、衝動的にパッと怒ってはいけない時期が来たような気がするので。話し合う方法も変えなければいけないし、ひとこと言うにも注意深くなってきて、1番悩む部分になったわけです。どうやって子育てすればいいのか。息子にどう向き合えばいいのか。
MC:そうすると前作「ビッグ・フィッシュ」の時、すごく感情移入されたでしょうね。
ジュノ:そうなんです。息子に向き合う、それは僕にとって現実でしたよ、本当に。
MC:ごめんなさい「ドラキュラ」
(画面の外側で座っている「ドラキュラ」広報チーム関係者、「ドラキュラ」の話をしないので合図を送り中。)
ジュノ:なんかこの辺に刺さりそうな感じ!
(突然消える照明(右側))
もうやめろって自動で消えたよ。
(新たに投入された照明(左側))
MC:画面をご覧になっている方がさっきとの違いを感じるかもしれません。「ドラキュラ」のインタビュー中なんですが「ビッグ・フィッシュ」話ばかりするからなんでしょうか。
ジュノ:したじゃないですか「ドラキュラ」の話。何度もしましたよ。
MC:照明が消えてしまいましたね。びっくりしました。それでは最後に…
2月11日シャルロッテシアターで開幕し、6月7日まで公演が続きます。かなり長期の公演です。観客のみなさんにビデオレターを送るような趣で、カメラを見ながら一言お願いします。
ジュノ:ミュージカル「ドラキュラ」は見所がたくさんある、舞台をご覧になれば本当に驚くような、華麗で素敵な舞台です。俳優たちもいろいろな組み合わせでご覧になれます。それぞれの魅力があふれていて。興味を持って愛してくださり、観に来てください。劇場で待っています。
MC:〈ユン・ハジョンの公演世界〉今日はミュージカル「ドラキュラ」でドラキュラを追い詰めるバン・ヘルシングとして戻ってきたミュージカル俳優、ソン・ジュノさんをお招きしました。ありがとうございました。