冬シーズンに観た作品たち (5) 笑う男 2020 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

웃는 남자

笑う男

 

1月8日のマチネ、芸術の殿堂へビッグ・フィッシュを観に行ったときのこと。

 

下のロビーにご注目。

 

 

天井や柱に謎のレーザー光線。

ディスプレイの位置や水平を割り出しているらしい。

 

 

裏返しになった "웃는남자 (笑う男)" の文字。横の方には主要出演陣のパネルらしき四角いものが縛って置いてあった。休憩中なのか、実際に作業している人はいなかったが、乙支路あたりの建築材料の店にいるようなおじさんたちが、上のロビーにいる数人とトランシーバーで何か相談している様子。

 

 

開演時間も迫ってきたので上の会場に入ってしまったが、インターバル、終演後と見てみると、大きな垂れ幕が飾られ、柱はキャラクター写真で覆われ始めていた。翌日のプレビューに向けて準備は着々と進んでいるようだった。

 

ビッグ・フィッシュ、笑う男に見下ろされてる。

 

 

そして写真をもう一枚。

2019年夏。エクスカリバー上演時に世宗文化会館に掲げられていた再演「笑う男」のポスター。

笑う男が好きな理由。
まず第一にパク・ヒョシンの出演作であったこと。
いやが上にも高まる期待!これは出るに違いない!
 

しかし、フタを開けたら彼の姿はどこにも無く。えーんえーんえーんこれは詐欺じゃないのか?

 

ため息…。

 

少なくともカンヒョン君は続投。「誰?」からスタートして、単独コンサートをやると聞けば、帰国1週間でまた行ってしまうくらい歌声に魅せられてしまったカンヒョン君。彼を1~2回聴ければそれでいいかな。こんな風にスタートした再演であった。

 

だってやっぱり、大好きとは言えないストーリー。多くの方が引っかかると言うエンディング。原作がこうだから仕方ないとは言え、どうも釈然としない。グィンプレンとデアは命が繋がっているレベルの一心同体だから、死ぬも生きるも一緒なのだ、云々、と理由をつけてみたところで、やっぱり心は穏やかならず。

 

それでも好きなところはたくさんある。釈然としないながらもエンディングの美しさは格別で感動を禁じ得ない。

 

一流のキャスティング。

魅力あるソロ曲。

美しい舞台装置。

盛り上がる合唱シーン。

 

言葉にすれば数えるほどの字数になってしまうけれど、観れば分かる大作の迫力。

 

結局は4回観てしまった。変更点の覚え書きと若干の感想はこちら→2020年変更点

 

 

1回目

グィンプレン:パク・カンヒョン

ウルスス:ミン・ヨンギ

ジョシアナ:キム・ソヒャン

デア:カン・ヘイン

デイビッド:カン・テウル

アン王女:キム・ギョンソン

 

2回目

グィンプレン:イ・ソクフン

ウルスス:ミン・ヨンギ

ジョシアナ:キム・ソヒャン

デア:カン・ヘイン

デイビッド:カン・テウル

アン王女:キム・ギョンソン

 

 

3回目

グィンプレン:キュヒョン

ウルスス:ヤン・ジュンモ

ジョシアナ:キム・ソヒャン

デア:カン・ヘイン

デイビッド:カン・テウル

アン王女:キム・ギョンソン

 

4回目

グィンプレン:パク・カンヒョン

ウルスス:ヤン・ジュンモ

ジョシアナ:キム・ソヒャン

デア:イ・スビン

デイビッド:チェ・ソンウォン

アン王女:ハン・ユラン

 

この4回目を、いつもブログにお邪魔しているrayさんもご覧になっていたようだ。まともな感想はrayさんのブログでお読みいただくとして、

 

私の感想ときたらこんな。(笑)

 

今回ガンヒョン君の何に驚いたかって、お着替えシーンの時に見える色白ボディ。一度も太陽に当たったことがないような、マシュマロのような真っ白ボディ。柔らかいのかどうかは、触ったことがないので分からない。(つついてみたい)

 

その点ソクフンさんは見せるから準備しましたよと言ってるような、少し褐色がかって引き締まったボディ。

 

キュヒョンさんは…体じゃなくて役の話に戻ろう。顔と名前を知っているくらいで、歌を聞いたことも2,3回しかなかったが、気持ちの良い私好みの声質で、歌唱力も素晴らしく。カンヒョン君に迫る満足度だった。

 

カンヒョン君は時々、彼なりの計算なのか、演技が大雑把に見える時がある。例えば肖像画の両親に「あまり心配しないでください。失われた時間に僕はこんなに立派に育ったんですから」と語りかけるところ。あまり思い入れなくサラッと言うのが私には物足りなく思える。

 

その点キュウィンプレンは隅々まで感情表現に溢れていたと思う。とすると甲乙付けがたし、かな?

 

ソクフングィンプレンはすごく良かったのだが、私の好きな広く深く伸びる声質でなかったのが残念。歌もうまいし熱演だし、一番アツいグィンプレンだったかもしれない。

 

前にも書いたが、ミン・ヨンギさんが最高!本当に合っていた。オルレアン公より全然良かった。オルレアン公の比較対象がキム・ジュンヒョンさんなのでそもそもビジュアル的に厳しい戦いだ。

 

今回デルモア卿は初演から引き続きのカン・テウルさんで3回。もはや安定と言おうか。最後の1回がチェ・ソンウォンさん。チェコ版の「ドラキュラ」でディミトル役だった俳優さん。ちょっと物足りなかった気もする。

 

大好きなスビンちゃんは辛うじて最後に1度観ることができた。ちょっと甘味のあるミルクのような声。美味しそう。マンマミーアにも出演中。4/7〜5/31にはD-Cubeに戻ってくるらしい。

 

4月…5月…。どうなっているだろう。日韓の入国制限についてWHOが苦言を呈したとか。振り上げた拳を先に下ろすの大人だと思うが、果たしていったいどちらが?