冬シーズンに観た作品たち (4) ビッグ・フィッシュ | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

빅피쉬 

ビッグ・フィッシュ

 

 
エクスカリバーからマリー・アントワネットを経て萌えハート数ラブラブが急上昇した'ジュノりん'こと、ソン・ジュノ氏。
 
子供だましだという評判も若干あったものの、子供だまし大好き、ジュノりん聴きたい。よし、観るぞ!
 
ところが優先度が低いため、なかなか枠にはまらず。よく「1度は観てみたい」と表現するが、2時間以上のすべて、ましてや外国語を1回で咀嚼するのは難しく、最低2回は観てみたい。
 
それで他に何もないマチネ枠にはまったのが1回目。
エドワード:パク・ホサン
サンドラ:キム・ジウ
ウィル:イ・チャンヨン
 
スワッグエイジのシプチュ役で魅力全開のイ・チャンヨンさん。歌も演技も上手だからすごく良かった。
 
刑務所のルールブックに出演のホサンさんを観るのも良いかもしれないと思った。記憶に残るのは、仕事から急いで戻ってきた時、自分の仕事モードの必死な顔つきに気づいて、無理に笑顔を作ってからウィルの部屋に入っていくシーン。演技はさすが。
 
いつも夢物語を語ってはいたが、家族を養うために厳しい現実と戦う毎日だったのだろうと切なくなる一瞬。
 
ただし、少年時代から老年時代まで、どこを切ってもビジュアルがごま塩頭のおじさん。
 
全体としては、mekkuさんのビッグ・フィッシュ観劇レポのコメントで愚痴ることに。いつもの穏やかな反応に接して反省しつつ落ち着く私なのであった。以下抜粋。


「ホサンさんは芸達者に演じてらっしゃいましたが青年時代も若く見えず、声質も私の好きな深く滑らかなお声ではないのでちょっと残念でした。

逆にジウさんサンドラはいつも若くて、年月を経た夫婦に通い合うものが感じられなかったような気がします。

日本版を観ていないので、いきなり本命ジュノさんでストーリーが理解できないと困るから観たのが、やはり動機不純だった…。」

 

全編通じて、この歌声がジュノりんだったらなー、という考えが頭から離れず。ホサンさんの罪ではない。

 

 

そして2回目

エドワード:ソン・ジュノ
サンドラ:ク・ウォニョン
ウィル:キム・ソンチョル

 

子供部屋にヒーローたちが集合して歌い踊るシーン。無条件に楽しい。やはり爽快感が違って聴こえる。このチームは皆私好みの声だったので、とても気持ちよく楽しめた。

 

同じメンバーのカーテンコールが見つからなかったので自前の動画を。細切れで미안. 

(見直して気づいた。画面左の嫁の後ろ側、ピンクのワンピースで歌い踊っているのがハナちゃんジェニー。どれくらいノリノリだったか注目して欲しい)


サンドラ役のウォニョンさんも学生時代から現在までを幅の広い演技で表現。時を経た愛情をじんわりと感じさせてくれた。

 

やはり刑務所のルールブックに出演のソンチョルさん、たっぷりした声量の豊かな歌声に嬉しい驚き。人気者らしく、出待ちの列が長かった。

 

特筆すべきは嫁役のキム・ファニさん。去年韓国ミュージカルアワードで新人賞を取った方。キツい顔の割にものすごく可愛い声。

 

ロビーで見かけたので勇気を出し「本当に綺麗な声ですねー」と声をかけたら、すごく丁寧にお辞儀して喜んでくれた。芸能人なのにあんなに謙遜でいいのかと驚く。一般人オーラなので写真をお願いできなかった。(元々写真は苦手)

 

なんだか退勤シリーズになってしまった。この日は旧正月の前日だったので、どなたも家路を急ぐ雰囲気だったが、とてもお疲れな感じのジュノりん。

この頃はビッグ・フィッシュの本番とドラキュラの練習。それに加えてファンタスティック・コンサートの本番が近づいていたので、相当忙しかったのだろうと想像する。

 

ジュノエドワードは青年時代は溌剌と、老年時代は年相応に弱々しく演じ、歌声は素晴らしく、満足至極。舞台の上では疲れを感じなかったけれど、カーテンコールではちらりとそんな感じもあるか?マリー・アントワネット以来、あまりに細くて心配になってしまう。

 

重要な存在のジェニー役は、シラノのロクサーヌを好演していたナ・ハナちゃん。エドの恋人だった高校生時代をピョンピョンと本当に楽しそうに演じていて、笑顔にならずにいられない。エドの物語ではない現実世界ではお婆さんである。ウィルに対する態度にも年長者の余裕が感じられる。

 

ジェニーは帰ってくると約束して田舎町を出て行ったエドを待ち続けた挙句、他の人と結婚するが、夫はエドを忘れられない彼女から結局去ってしまう(合ってる?)という、悲しい人生を生きた人。そして再会したエドとたった一度だけ交わしたキス。

 

このキスが物語のカギでもあると思うが、彼女側の物語も作れそう。

 

 

あえてアナログ的舞台装置を目指したと製作陣は言っていた。エドワードが語る物語の登場人物は、手書きの絵本を見るかのようで私は好きだったが、病室のセットが左右にスライドするだけの単純な展開だったので、そこはもう少し工夫しても良かったんじゃないかと思う。

 

最後に衝撃の告白。話の流れはそこそこ理解できたとは思うのだが、何かを逃していたんだろうか。実は、この物語の感動ポイントがどこなのか実感できなかったのである!ゴメンナサイ!