全く驚いたな!
君にはもう会えないと思っていたのに、こうやって再会できるとは。一杯やろうじゃないか。そうさ、一杯やろう!
先生、私はすぐ失礼しますから。
いやだね!ああ、残念だな。君が飲まないとしても、私は一杯飲みたいな。また会えたんだから祝杯をあげなきゃ。
仕方ないな。私にも一杯くださいよ。
さすが君だな。さあ、さあ。
マリー・シュラド嬢との再会を記念して、プロースト!
君、話を聞かせてもらおうか。その服はまた何なんだ?
それはですねー。話せば長ーい話です。
長いのか!いちど聞いてみようじゃないか。どこでどうやって暮らしていたのか、話してみたまえ。
先生、私はですね、全世界を旅しました。
全世界を。
全〜世界です。
全〜世界です。
女1人で。
はい。
男でも1人で旅するのは危険な世の中なのに、君は本当に並外れているな。
だけど本当に不思議なのは、こうやって着替えてみると、できない事はなかったんです。
♪♪♪
女性の服には 閉ざされているすべてのドア
女性の服には 危険な多くの道
そのドアを その道を 歩くため
着替えた私の服
目には見えない 否定する手
だめだと言う 拒絶の言葉に
傷つけられないために
耐え抜くために
新しい服をまとって
新しい服をまとって
私は道を進んだ
果てしなく開けていく この道を
先生、だけどこうやって男の服に着替えただけなのに、否定は肯定に代わって、拒絶は許可に代わったんです。そうやって世の中を歩きながら、人生を込めた家を夢見ながら生きていました。そしてその道では、いつでも先生の音楽が一緒でした。
♪♪♪
先生の音楽を聴きながら
音楽にインスピレーションを受けながら
音楽にインスピレーションを受けながら
男性の服に開かれる
たくさんの道を楽しみながら
あきらめられない私の道を歩く
私の描いた絵が 今こそ
世の中の道の上に その家が建てられ
息づき生活しますように
頭を上げてみて
もう夢じゃない
目の前に 広がっている
目の前に 広がっている
そこに 歳月を
そこに 人生を
そこに すべてを
私のすべてを 込めたいから
その道を 歩いたんです
私のすべてを 込めたいから
その道を 歩いたんです
プロースト
プロースト