世界を超えて夢に向かって/運命 〜 ルドウィク | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
自分の予習復習用につき、かなりの偏りあり
(注意: 目標はネタバレ100%)
メモ付き写真アルバムとしても使用中。

(聞こえなくなった現実をどうにか克服するために、ベートーベンは演奏会の舞台に立ちましたが、演奏会は大失敗に終わりました。自殺を決心し自分の頭に銃口を向けるベートーベン。その時突然豪雨の中、見知らぬ子供と女性がベートーベンの家に入ってきます。驚くベートーベンと、こめかみに当てられた銃を見て更に驚くバルトとマリー。マリーは自分もベートーベンと同じ街で育ったと自己紹介した後、バルトにピアノを教えて欲しいと頼みます。)


どういうことだ。私がその子を受け入れなければ、その子が英国に行くだと?

はい。

なぜだ。私とその子に何の関係がある。

ここウィーンにベルトを預かってくれる人が誰もいないんです。ヘルムート教授が…ですから、ベルトのお父さんが少し前に亡くなったんです。

あんたが母親じゃないのか!

お母さんは、僕が生まれたときに亡くなりました。

私はヘルムート教授の弟子です。建築家です。

あなたが建築家の弟子だと。

そうです。

女の建築家?私をからかっているんですか。そんな話は聞いたことも無い。

それは、私がヘルムート教授の本を読んで手紙を書いたからです。女性は大学に行かれない、すごくもどかしい、私はずっと勉強がしたい。そうしたら教授が返事をくれたんです。

もともとそんなに衝動的なんですか?

多少そうかもしれません。そう言われることもあります。でも先生、先生の音楽を聴いて勇気を出すことができたんです。手紙も書けたし。先生の音楽が私の人生をすっかり変えました。

♪♪♪
世の中を超え 現実を超えて
夢に向かって
見えもしないし 聞こえもしない
今は 惨めで辛くても
今日変えた 私の未来は
きっと変わっているはず
屋根裏部屋から 響いていたピアノが
私に勇気を出せと 私に力をくれた
あの向こうの世界から 目が離せない
あなたの音楽には そんな意味が込められている
あなたのピアノが
私を夢みさせ ときめかせ
私を立ち上がらせる


先生、バルトに先生の音楽を教えてください
バルトは必ず立派な音楽家になります
お願いします

お願いします

ピアノを弾いてみろ
座って
弾いてみろ 天才なんだろう
才能あるんだろ?
弾いてみろ 弾けよ
弾け!
でくの坊じゃないか 何もできないな
いい加減に 消えてくれませんか

🎹🎹🎹

なんだお前は
この曲をなんで知ってる?!  聞いてるだろ!

私が教えたんです
ラインの川辺に聴こえてきた 先生の音楽です

先生…僕は…ピアノを弾くと
ここがムズムズするんです
ムズムズして 楽しくて
ある時は ムズムズしながら
ここが 悲しくなります
涙が出て…
僕はピアノと繋がってるんです!
マリー先生とも繋がっている
先生、お願いだから僕を教えてください!
僕、マリー先生と離れたくないんです

先生、バルトを教えてください
バルトは…

♪♪♪
ただ1回聞かせるだけで 覚えて演奏します
それをまた変えて 
同じ音楽を 違う感じで
毎日毎日 新しい朝が来るように
毎日毎日 新しい音楽が目覚める
まるで幼い頃 私が聞いた懐かしい故郷
屋根裏部屋から流れてきた ピアノのように

(屋根裏部屋の) 私を夢見させた
(屋根裏部屋の) ピアノのように
(屋根裏部屋の) あの時わかった (ピアノ)

これは才能 神が下された
選ばれた才能
それをお持ちでした


先生、私はいつか、きっと先生の音楽のような家を作ります。ただ人が住むだけの家じゃなく、人生を込めることができる家です。先生が音楽に魂を込めるように。誰もがそれは不可能だと言いますが、ヘルムート教授が夢をかなえられるように助けてくださいました。私は先生が、バルトにとってそんな先生になってくれると信じています。

見事だ。あなたの言う通り、あの子には才能があります。でも、私はあなたが言うような立派な先生にはなれません。だからあの子が必要とする先生を探して下さい。

他の先生じゃだめなんです!ベートーベン先生でなければいけないんです。ただ先生だけができるその音楽、それを教えてください。

私だけに できる音楽…
もう…できないんです。すみません。

バルト、行きましょう。ご挨拶して。

さようなら。


(ピアノを教えてくれと訪ねてきたマリーとバルトを冷たく追い返したベートーベンの元へ、数ヶ月後ある知らせが届きます。英国へ向かうバルトが、ドーバー海峡を航海中に船が沈没し、死んだと言う知らせでした。これを聞いたベートーベンは、さらに深く絶望に沈んでいくのでした)


何日 過ぎたのか
何ヶ月 過ぎたのか
時間がどうやって 流れるのか
季節がどんなふうに 変わるのか
1歩も前に進めない
止まってしまった時計のように
動きもなく 同じ場所に
閉じ込められてしまった 苦痛を前に
崩れて 落ちていく私
崩れて 落ちていく私

苦痛を忘れ
痛みに打ち勝っても
今日と違う 明日はない
夢見る明日も
夢は見るな 何も
望むな どんなことも
私は 何ができるんですか
耳の聞こえない作曲家
私が何を聞かせてあげられるんですか
したくて できる事は ただ音楽だけ
お願いです あと1回だけください
お願いです させてください

私に音楽を もう一度聞けるように
抑えきれない 私の悲鳴が聞こえるなら
私の悲鳴を どうか聞いてください
私の悲鳴の響きをください


静寂
音のない沈黙
光を失った 黒い暗闇

身の毛のよだつ 恐れ

沼に落ちて

ゆらゆらと 沈没する私に

言葉をかける

その恐れを超えて 

静かに目を閉じれば

私の中には既に 静かな

響きが 溢れていることを

静寂も 音楽であること

沈黙も 言語だと

私の全身に 流れる血が
ほとばしりながら 叫びだす

私の中に 音楽が流れる
叫ぶ声が 聞こえる

取り出してくれと響いてくる 私の強烈な

運命が音楽になり
運命が旋律になり 流れる!



暗闇から 沸き起こる

夜明けの 光のように

沈黙を突き抜けて 沸き起こる

運命の悲鳴

私の音楽

私を叩く!

私の運命

私を叩く!

響き渡る 私の中の情熱

響き渡る
響く
私の中に
私の中に
私の中に


映像なのにトリハダが…。もう一度舞台を観られるか?な?ここには出てきませんが、教えるのがベートーベンでなければいけないもう一つの理由は、裁判所でベートーベンがベルトの教師になるならウィーンにとどまって良いという判決を出したからですね。