インタビュー第2部
ヌンヌン: 大韓民国最高のミュージカル音楽監督、キム・ムンジョン 監督をお迎えしてお話を伺っています。前回は監督の役割についてお話を伺いましたが、20年近く中心にいらっしゃる監督のお考えについて気にならざるを得ません。
オーケストラを率いて音楽監督として活動しながら最近一番頻繁にお考えになっていることはなんですか?
ムンジョン : 20年とおっしゃったので…歳がばれるかな?どうしよう(笑)
ヌ: 信じられない!
ム: 20年間、一緒に活動してきた演奏者たちもいます。年齢は異なりますが共に青春を過ごしてきました。今では職業であり、生計手段であり、家庭を持って責任を持つべき家長になり、親にもなったときに、「安定した職場であって欲しい」というのが、今一番多く考えることです。
ご存知のようにミュージカル音楽で必要な演奏者が常に固定的であるとか、同じ人数を必要とするわけではないので、職場というか体系的なシステムを持つことが難しい部分があるんですよ。それにもかかわらずミュージカル音楽演奏があれば一気に駆けつける演奏者たちを見るとき、彼らがこの先もずっと幸福で楽しく、安定的に働ける良い方法がないかと悩むようになったんです。
ヌ: とても暖かいですね (感動
)

とても勇敢な力をお持ちで、それを発揮して様々な活動を広げていらっしゃいますが、おっしゃったように、演奏者たちを包み込むことのできる計画をお持ちだとお聞きしたんですが。
ム: そういうわけなのでずっと何かやってみたかったんですが、私が1人でするには力が及びません。もっと組織的にやることが必要な状況でした。私の考えに賛同してくれる友人何人かと、小さな事を始めてみることにしました。一歩進んでみれば、私たちができなくても後の人が続けてくれるだろう。だから始めてみようと。
小さな団体ですが私たち、ピットの演奏者中心に、名称もピットと付けました。まだ未熟で学ぶことも多いですが、演奏者の便宜と福祉を安定させる基盤を作りたいです。それからミュージカルの音楽者を夢見る音楽徒たちを先輩として導きたいという気持ちもあります。
私が考えていたいくつかのことを、公演だけではなく、小さな???をしたいです。ですからそんなことを始めとして、演奏があれば集まって、無ければ散り散りになるシステムだったんですが、一緒になればできる事が何かあるんではないかと。私たちが感じていたミュージカル音楽の興奮と幸福にもう少し親しく近づける機会を増やせるのではないかと思い、小さな会社を、会社かな?を私たちが作りました。
ヌ: そうすると、この会社を通じて見せたい事が多いのではないですか?
ム: 今私たちが最初の1歩として、お恥ずかしいですが、6月7 、8日にコンサートを開きます。私の名前を冠して初コンサートをすることになりました。
ヌ: 皆さん!キム・ムンジョン監督がコンサートをされるそうです!
ム: これが初公開です。(録画日基準)
ヌ: 今監督の名前を冠したコンサートは初めてだとおっしゃいましたが。
ム: そうなんです。数多くのガラコンサートをやったし、俳優たちと一緒にコンサートもやりましたけど、会社を作ったので今回は、自分の名前のコンサートを開く基盤ができたんです。なので一度やってみようかと。どうなるかわかりませんけど。
ヌ: そうすると監督のお名前のコンサートなので、私たちが音楽的に??なコンサートを期待しても良いのですか?
ム: 私がしたいことをするんですよ。
ヌ: 今すごく素敵でした!
ム: いつもこうして…え、素敵ですか?
いつも既に作られた音楽をよく表現してあげるのが私の仕事のひとつですが、私自身が何をしたいのか考える機会が与えられたみたいです。私がこれまでに出会った大切な人たちとどんな舞台が作れるのか思い悩んでいる近頃が…しょっちゅうコンセプトが変わるし、いろんな考えが入ってきたりやめたりしてるんですが、その時間自体が幸せであり、面白いです。
頼もしくサポートしてくれれる友人たちがいるのでオーケストラと一緒にやってみたい、お見せしたい舞台を作ることができるのではないかという期待を持っています。
(第1部の1〜3と同様に第2部に関しても、想像力で補っている部分が多いので、目安程度と思って頂けたら幸いです。)