ヌンヌン: ご紹介します。インタビューの最初の主人公は、この方を置いて韓国ミュージカルを紹介することができないと言っても過言ではない方です。ですからようやく来ていただきました。ミュージカル音楽監督のキム・ムンジョン監督です。
ムンジョン: こんにちは。
どこを見て挨拶しましょうか?
ヌ: こちらです
ム: こんにちはミュージカル音楽監督のキム・ムンジョンです。お会いできて嬉しいです。
[#ミュージカル音楽監督]
[#音楽スーパーバイザー]
[#作曲家]
[#小さな巨人]
ドリアングレイ、英雄、笑う男、ラマンチャの男、ザ・ラストキス、デスノート、レベッカ、マリー・アントワネット、明成皇后、砂時計、西便制、エリザベート、ファントム
[#代替不可]
キム・ムンジョン
ヌ: とてもお忙しいと思いますが、大変な中おいでいただいたのですから、これまで客席からは知ることができなかった、監督とオーケストラに対する多様なお話を伺います
ム: 私にわかる限り、求められる限り、解きほぐしてみようと思います。でも実はこういうのが初めてなので、どんな話をどんなふうにお届けすればいいのか、楽しんでいただけるのか考えたんですが、何しろフォロー数も多いしお話も上手で有名なので、今日は質問に誠実に答えれば上手くいきますよね?
ヌ: ありがとうございます。ところで初めて…?
ム: YouTubeの番組は初めてです。
ヌ: 光栄です。では始めてみましょうか。
キム・ムンジョン音楽監督といえば、情熱的に指揮棒を振る後姿を思い浮かべる方が多いと思うんですが、実際のところ音楽監督である以上に多くの仕事をされていますね。
ミュージカル音楽監督としては、どういった仕事をされるんですか?
ム: まずミュージカル作品の音楽を受け取ったら、作品に対する分析から始めます。分析したら製作者たちと話し合ってオーディションを行います。俳優をキャスティングしてその後は、普通8週間練習期間があります。決まっていた歌詞で歌いにくい部分はないか手直し作業などをしながら練習期間を過ごします。??
オーケストラの音楽練習もして、舞台でリハーサルを1週間ほどした後、皆さんの前にじゃん!と。
ヌ: 最初から最後まで?
(まだ終わりではありません!)
ム: 公演が始まったら指揮棒を握って公演の数時間の間、俳優のコンディション状態を見ながら公演を進める状況です。音楽監督が必ず指揮までする必要は、実は無いんです。
ヌ: そうなんですか?
ム: 韓国には指揮者を経験した音楽監督が多いですが、言わば義務としては公演の完成度がうまく維持されているか管理監督をする役割までが実は音楽監督の役目、任務だと言えます。
ヌ: オーディションの話をされましたが、私共の購読者にはミュージカル俳優を夢見る方がとても多くいらっしゃいます。近頃は歌も上手いし演技も上手な俳優さんたちがとても多いですよね。その中で選ばれる少数。合格者と不合格者の大きな違いはなんなのでしょうか?
ム: 実のところ、合格者と不合格者の差は本人のせいではありません。作品が求める人を見つけるのがオーディションじゃないですか。私も学校で学生たちとよく話をするんですが、「私」を見せるのではなくて、彼らが求める「私」を見せろと。
[舞台の上で毎回違う人間として生きる人々]
[ミュージカル俳優]
ム: そういう場合作品が求めるキャラクターがあるから…
私は問題もないし何の不足も無く、どのオーディションでもしっかりやってるのに、なぜ落ちたんだろう…そう思い悩んで憂慮する人たちもいます。その人たちに問題があるのではなくて、探していた人ではなかっただけのことです。
だからオーディションを受けに行く時は、もちろん作品の愛情度も必要ですが、本当にやりたい作品だったら、そのオーディションで求めるキャラクターがどんなキャラクターなのかまず分析して、自分が本当にできる役なのか、自分自身でまず検討することが正しい…失敗率を下げられる方法ではないでしょうか。
ヌ: 貴重なヒントですね
俳優のお話が出たので、触れずにおけない話があります。俳優たちとの呼吸が実に素晴らしいと。そういう話をたくさん耳にする監督でいらっしゃいます
ム: どうしてそういう風にたくさん出てくるのかしら?ご覧になっている側からは?
ヌ: (あたふた) 私は????
なぜそうかという質問をしたかったんです。
ム: そうですね、私も他の監督たちも皆さんそうしていると思うんですが、私としては、伴奏するという考えは持っていません。一緒に合奏をしていると考えます。舞台の上でソリストが歌っていても、いつも言うことですが、今私とデュエットをしているんだなと。だからそう考えれば彼らの呼吸に合わせるようになるし、合わせてみれば、いつ息継ぎをするのか、いつもっと大きく歌いたいのか、私の方も演奏としてもっと大きく歌を支えてあげたい。今はそちらが私たちの演奏に染み込まなければならない時だ。こんな計算ができます。だからいつでも気持ちは、一緒にやっている気持ちで演奏します。
ヌ: だから、実際に踊りながら指揮をすると有名ですね。
ム: 上で踊れば私も…
ヌ: 一緒に踊って…
ム: 一緒にやっているんだから (笑)
(続く)