(「実はあなたに告白することがあって来たの」と切り出すロクサーヌに驚くシラノ。もしやロクサーヌも自分に気があるのかと期待を膨らませて彼女の告白を促す。自分の思いを歌いだすロクサーヌ。)
♪ Someone(邦題:運命の人)
내 마음에 자꾸 떠오르는 사람이 생겨 버렸죠
私の心にしきりと浮かぶ そんな人ができたの
나도 모르게 심장이 떨리고 온종일 꿈꾸는 기분
なぜなのか 胸がドキドキして
一日中夢を見ている気分
마주친 눈이 조용히 반짝인 그 순간
出会った視線 静かに輝いたその瞬間
내 삶이 깨어났어
私の人生が目覚めた
아주 조금 때로는 좀 많이 한없이 외로웠는데
ほんの少し 時にはとても 孤独だったけど
참 신기하게 그이의 미소는 내 영혼을 위로해요
不思議なの その人の微笑みは 私の心を慰める
문득 난 궁금해져요
ふと 気になるの
혹시 그 사람도 나와 같은 맘일지
もしやあの人も 私と同じ気持ちなのか
자상하고 선하고 용감한 남자
細やかで 善良で 勇敢な人
당차고 고귀한 신사
力強くて 高貴な紳士
얼굴도 어쩜 그렇게 잘생겼는지
顔つきも どうしてあんなに素敵なのか
특별한 사람 나만을 위한 사랑 찾아온 것 같아요
特別な人 私のためだけの愛が やって来たみたい
(「お慕いする人ができたの、心臓がときめくの。もしやその方も私と同じ思いなのでは…」
ロクサーヌの思わせぶりな告白に、てっきり自分のことかと思い込むシラノだが、「顔もきれいで…」という彼女の言葉に引っかかる。
ついには「私の特別な彼の名前は…クリスチャンというの、今朝からあなたのいるガスコン青年部隊に配属になったのよ」と無邪気に告げられる。シラノはがっくりするが、気を取り直して尋ねる。
「なんで特別な人だとわかったんだ?」
(2019版 「どうしてそんなに簡単に愛せるんだ?」「運命を見分けたのよ。シラノがいつも言っていたでしょう?真実を見極める目が大切だと。まさにその瞬間がやって来たの。」あらゆる可能性をあげて気の迷いだと説得したいシラノ。「ロクでもない男だったら?君を愛してなかったら?」「絶望すると思う。私の目が真実を見極められない節穴だという意味だから」ロクサーヌが自分自身に失望するのを見たくないかのように、反対するのをやめる。)
「目と目が合って…」
「それだけ?」
「それで十分でしょ」
「そんなに簡単に恋に落ちるなんて」
「私も不思議なの」
ここで侍女が「食べ終わりました~」と入ってくるが、「まだ食べてて!」と追い出すシラノ。
「そいつは利己的かもしれないし、悪い奴かもしれないじゃないか」
「そんなことないわ、わたしにはわかるの彼がいい人だって…」
「バカかもしれないし」
「だったら私死んじゃうわ」
シラノは一生懸命に思い直させようとするも、恋に浮かれているロクサーヌの耳には全く届かない。
「じゃあ、私に頼みとは何かな?」
「あなたのいるガスコン青年隊は荒っぽいと聞くから、彼の友達になって彼を守ってあげて…」
恋敵を守らなければならないのか、と切ない気持ちになりながらも、彼女の頼みを聞いてやるシラノ。
最後に「彼に私への手紙を書くように伝えて」と言いおいて帰っていくロクサーヌ。落ち込むシラノ。)
(2019版: シラノがクリスチャンに手紙を書くように伝えると言う。ロクサーヌが嬉しさにシラノの手を握ると、傷を痛がるシラノ。痛い思いをさせてごめんなさい、と謝るロクサーヌ。手の痛みよりも心の痛みが大きそうなシラノ。ロクサーヌは「サランへ」と言いながら去っていく。
そこへやって来たルブレとラグノーが「サランへ」と言う言葉を聞きつけ、シラノにも春が来た、結婚式はいつだ?と大喜びする。ミニシラノが10人くらい生まれたら壮観だ、などと勝手に盛り上がる2人を残して、トボトボと歩き去るシラノ。)