若き日の追憶 〜 ファントム | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

(エリックが去り、目覚めたクリスティーヌの所にキャリエールが戻ってくる)


キャリエール: エリックがすぐに戻って来るから今のうちに逃げなさい。

クリスティーヌ: ビストロで私の声が誰かに似ているとおっしゃっていましたね

そうです。しかしあなたの声を聞いて誰かを思い浮かべるのは私だけではない。あなたが危険なのはそのためです。エリックがあなたをここに連れてきたのです。

エリック?

あなたのマエストロ、人々からファントムと呼ばれている人物です。

そんな、まさか!

一生ここでエリックと暮らすのが嫌なら行くのです。彼はあなたを愛しています!あなたと似た声を持つのはこの肖像画の女性、まさにエリックの母親なのです!彼の顔を見たことがありますか?逃げなければ!

黙って去ることなどできません。

彼がなぜ仮面を着けているか知っていますか?彼の顔はまるで死のようです。

あの人の歌を聴いて、瞳を見て、私は知っています。あの人はとても暖かい人です!

そうです。心は暖かいのです。でも残念ながらそれが全てではありません!

なぜこんなに詳しくご存知なんですか。

それは…私が…エリックの父親だからです!


当時私は劇場監督の研修生としてオペラ座に来たのです。彼女はバレリーナでした。私が知る限り一番特別な人です。私たちは激情に押し流され…

なぜ私だったのか。彼女ならどんな人とでも出会えたはずです。私は彼女に尋ねました。なぜ僕を愛しているの?

彼女は答えませんでした。代わりに実に驚くべきことが起こりました。彼女が歌い始めたのです!これまで聴いたことのない、天使の歌声でした。

彼女が歌えることを誰一人知りませんでした。私はオーデイションを受けるよう勧めました。合格です!彼女はオペラ歌手としても大成功を収めました!すべてが完璧でした!

ある日彼女は命を宿したことを告げ、結婚したいと言いました。

ああ、そうできさえすれば!

私は彼女に言えなかったことがあるのです。私はすでに結婚していました。彼女はその事実を受け入れることができず、強くして欲しいと神に祈りました。しかし神は応えてくださらなかったようです。

彼女は姿を消しました。私はあらゆる所を探し回りましたが見つけることはできませんでした。

何ヶ月も経った頃、ノートルダムの近くで彼女を見つけましたが、変わり果てた姿で見分けることさえできませんでした。彼女はジプシーから薬を買い求めている所でしたが、飲むのを止めることができませんでした。

彼女は身を隠せる場所に連れて行って欲しいと言いました。それがまさに、この地下です。

産まれた子供は見たこともないほど醜い顔をしていました。母親が美しい分、余計に醜く見えました。しかし母親は自分の子供が世界で一番かわいらしく愛らしいと思っていました。


私は最善を尽くして子供を育てました。あの子が8歳の頃、水に映った自分の顔を見ると、怪物がいると思い驚いて泣き始めました。それで私は仮面を作ってやったのです。

エリックは夜毎に泣きました。その泣き声がオペラ座の柱や壁を伝って響いていきました。人々は幽霊がいると噂するようになりました。こうしてオペラ座の幽霊、ファントムの伝説が生まれたのです!



エリックはあなたが父親なのを知っているんですか?

いいえ、知りません。

なぜですか⁉︎

私が卑怯者だからです。子供を捨てたようなものです。残念ですがもう一度捨てなければならないようです。あなたも同じです。エリックを捨てるのです!

そんなことはできません!

今逃げなければ、エリックはあなたを離さないでしょう!

そんなことはありません!
そんな人じゃありません!


(注: 2~3割 想像&創作)
뭐라해도 아빠가 쓰레기죠.