正直、20代後半くらいから徐々に野心が以前と同じようには
ないことは気がついていた。
結婚し、子供が生まれ、事業も(決して大きくないが)利益がでて
とりわけ大きな問題なく回せるようになってきて
「リスク」よりも「今の安心・快適」を優先するようになっていた。
それが悪いとは思わない。価値観の問題であり、特に今は自分だけの
人生ではないため、愛する家族を守るための行動も必要だ。
しかし、しかしだ。何か、心の中でモヤモヤした薄暗いヌメッとした
重い嫌気がこの1年くらいあることに気づいた。いや、当に気づいていたが
あえて目を向けていなかった。
ハッキリ言おう、日々の生活に、自分の人生に全力でなかった自分がいた。
いや、今もそうだ。
中・高校時代は必死に死にものぐるいでサッカーに取り組んだ。
社会人になって、リスクを取りベトナムに行き、初の事業責任者として
死ぬ気でやった。台湾で会社経営を任されて何も分からずでも片っ端から
恥をさらしてやった。ベトナムに来た当初もその気持ちは多少はあった。
ただ今はどうだろう。危機感がない、とは言わない。
ただ悪い言い方をすれば、ややダラケてしまっている。
今、35歳。もうこの瞬間は戻ってこない。
己の内に秘めた野心はこんなもんじゃないはずだ。
やろう、やり切ろう。とても疲れるだろう。
ただここで走らないと成長はない。いや現状維持も不可だ。
直近では「ベトナム語習得」と「ベトナムマーケットにおけるマーケティング力」を
強化することに集中する。とにかくまずは量だ。量をこなせ。
鈍った身体にムチ打とう。その先にまた新たな視界が広がるはずだから。