Crossroad 1:ベンチャー就職、自分への絶望 | No Border 生きる。ベトナムで。

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自分は自分でしかない。 I'll be there.

2011年3月15日、大学での卒論がほぼ終了し意気揚々と
就職が決まっていたベンチャー企業でインターンを始めた。

今年(2011年卒)の内定者は3人。自分以外の2人は一足早く
インターンを開始していたため、「早く追いつかねば」と
焦る自分がいた。

インターンという立場ではあるが、社員約20名のベンチャー企業では
”即戦力”が求められる。即戦力とは自分の場合営業職であったため
売上をあげることだ。

学生時代、別の会社でインターンをしていた経験もあり、
(実際、そこでは大した実積は残していない。ただそこでの出会いが
後に大きな影響を与えるとは当時全く思ってなかったが)
「すぐに結果をだせる」と高を括っていた。

各自に与えられた月間の売上目標数字は、「○百万」と他企業の1年目と比べれば
高い方だったと思う。
※商材によって単価が異なるなるので一概に比較はできないが同業種で比較しても
 高い方だった。

広告技術を扱う会社であったため、顧客となる層は「全業種」で
自らアポを取り、提案をし、受注するという個の力が求められる環境だった。
環境としては最高。個人で稼げる力を養いたいと思っていたからだ。
「安定は企業や外部環境に依存して得るものではなく、自分の中につくる。」
今も時々思い出す言葉。この言葉がきっかけでベンチャー就職を決断した。


働き始めて2か月が経過した。
結果が全くだせていなかった。売上は0。
1つ上の先輩(上司)は、社会人2年目ながら△百万という売上目標を
毎月達成していた。

周りがどうというよりも、”自分自身の出来なさ”に絶望した。
入社1ヵ月目で新卒にあるべき(?)ぴちぴち感は微塵もなかった。
当時は、毎日深夜まで働くことで「長時間働くことによりやってるフリ」を
して自分を正当化しようとしていた。でも結果は本当にでなかった。

3か月目でようやく初受注をしたものの、目標には到底及ばず
「結果(売上)がでていないのに給料をもらうことへの申し訳なさ」と
自分への情けなさが胸を埋め尽くしていた。

「入社してすぐ結果がでていないからって潰れることはない」と言われるかも
しれないので、上記で言ったことを補足すると結果がでていないことへの
焦り(も当然あったが)よりも、自分が自分で言うほどの人間ではなかったと
わかった時のギャップがありすぎたことに対する絶望が大きかった。

というのも、「これからは個の時代。大企業に就職してちんたら研修してる
場合じゃない。現場に出てサバイバルしなきゃダメだ!」と生意気に力説して
あたかも自分は”できる”と錯覚していた。しかしそれは口先だけで実際にやってみると
本当に何もできない自分がそこにいた。


恥ずかしかった。自分自身が。


でも、この経験があったからこそ等身大の自分自身と向き合うことが
できるようになった。と今振り返るとそう思う。


出来ない自分と対峙して、愚直にやり続けるという経験は
貴重な、そして今の自分にとってはなくてはならないもの
だった。




時は流れ2011年8月。ベンチャーに就職して5ヶ月目。
人生最大の転機が訪れます。

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