香港大学で起こった中国人学生の文書偽造 ついに逮捕者 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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現在、中国からの移住者が増加している香港。国際的にも学術レベルが高い香港の大学にも中国人からの学生が留学するケースも増えています。先日もお伝えしましたが、香港大学に留学している中国人学生について、香港大学は複数の学生に入学書類に不正の形跡があったとして調査を行っていました。



中国メディア・大河網(7月6日)は、香港大学の修士課程に留学していた2人の中国人女子学生について、入学書類の文書偽造の容疑で香港警察が逮捕したことを報じています。香港大学側はこの他にもすでに30人以上の中国人学生について文書偽造が確認されていることも公表しており、中国メディアは今後80人〜100人近い中国人学生が捜査対象になる可能性があると伝えています。

こうした事件の背景には、違法な留学仲介業者の存在があります。中国のネット上には多額の費用と引き換えに香港や日本、海外の大学への留学を斡旋する業者の広告があふれており、一部の業者が留学に必要な本国での卒業証明書や成績表などを偽造し、学習計画などの作成まで行っていると見られています。

世界的にも名門校として知られる香港大学で発覚した今回の事件。違法な留学斡旋業者によるこうした犯罪は、すでに日本の大学でも起こってるのかもしれません。