モンゴル人ラッパーのディスりに中国ネットユーザー激怒 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
公式ホームページ:http://zhoulaiyou.jp

70年代のアメリカで誕生したHIPHOP文化。その歴史には、政治問題や人種差別、社会問題などへの不満をより多くの人に伝える手段という側面もありました。中国でも数年前から中国語ラップが浸透し始めていましたが、ラッパーへの風当たりは徐々に強まりを見せています。



香港メディア・東網(6月21日)は、モンゴル出身の人気ラッパー・BIG GEE氏が中国内モンゴル自治区で開催予定だったライブを中止にしたことを報じています。ライブがキャンセルとなった背景には、中国国内のネットユーザーから、BIG GEE氏が発表したアルバム「hujaa」が中国人への差別用語だったという批判が寄せられたことが指摘されています。

「hujaa」の発音は、モンゴル語で「中国人」を意味する言葉ですが、中国人を侮蔑する意味も込められていると指摘されています。今回の事態を受け、BIG GEE氏の所属事務所はライブの中止を発表し、現在払い戻し対応を行なっていると報じられています。HIPHOPでディスられたのなら、是非ともHIPHOPでディスり返して欲しいものです。