中国の受験生を狙った悪質詐欺が流行 すでに被害報告も | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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今月初めに行われた中国の大学入試・高考(ガオカオ)では過去最高となる1300万人以上の受験生が入試に臨みました。高校生から大学への進学率も50%を超え、大学進学が当然という時代になりつつあります。



年々増加する大学受験者数ですが、受験者をターゲットした新手の詐欺が流行していることが伝えらています。中国メディア・中国青年報(6月15日)は、大学入試が終了した直後から、多くの受験生たちに中国教育部(文科省に相当)を装うショートメールが届いていることを報じています。

このショートメールには、「試験中の監視カメラ映像から、あなたが不正行為をしていることが判明しました。該当科目が0点になる可能性があるため、すぐに下記まで電話し確認して下さい」と、教育部と称した電話番号が記載されていたのです。

中国警察当局は、電話した場合、言葉巧みに金銭を振り込ませる詐欺メールであるとしています。また、実際に被害が確認されたケースでは、試験を終えた受験生たちに「事前に入試の点数が確認出来るアプリ」と称し、アプリをスマホにダウンロードしスマホ内の個人情報が抜き取られるという事件も発生しています。