ゼロコロナ政策が終わり、中国各地の観光地ではコロナ禍前の水準に観光客数が回復してきています。こうした中、ある有名観光地では回復している客足を失わないよう不正行為が行われていたことが明らかとなりました。
中国国営メディア・CCTV(6月5日)は、河南省の山岳部にある人気観光名所・雲台山で不正行為が発覚したと報じています。雲台山にある滝は「アジア最高高度となる314メートル上から落ちる滝」が有名で人気観光名所として知られています。今週、この場所を訪れた観光客がドローンを使って滝の映像を撮影していたところ、滝の上部に水道管のような物が設置され、そこから大量の水が流されていたのです。
ネット上に今回の映像が投稿されると、同観光地の運営元は「季節によって水量が大幅に変化するため、観光客を失望させないように配慮した」と、水量を人工的に水増ししていたことを認めたのです。
これまで天然の滝と信じ訪れていた観光客からもネット上で批判の声が寄せられており、詐欺にあたるのではないかと指摘するコメントも寄せられています。天然滝と宣伝していたのですから、詐欺という指摘も当然です。