台湾発の超人気ロックバンド・五月天（メイデイ）を巡り、中国では昨年、コンサートでの口パク疑惑が浮上。中国国営メディアなどは五月天に対し、「音楽家として無責任である」「コンサートのチケットを買っている消費者を騙す行為である」などと厳しく非難し、中国の市場管理当局が調査に乗り出すなど異例の事件に発展していました。
中国メディア・揚子晩報（5月11日）は、インフルエンサーや多くの中国メディアが非難してきた同バンドが行なってきたとする口パクについて、中国当局の調査結果が発表され、「口パクは確認されず違法行為は確認されなかった」とする声明が出されたことを報じています。
突如、中国で巻き起こった五月天への口パク疑惑ですが、台湾メディアは「中国政府が五月天に対し、一つの中国原則をアピールするように圧力を掛けていた」と報じるなど、人気バンドが政治問題に巻き込まれ、従わなかったため報復として口パク疑惑が作られたのではないかとの指摘も一部で寄せられていました。